朝活主催の、ゆうです。
池上彰さん著『伝える力』を通して、わかりやすく話を伝える方法をご紹介しています。
前回は、わかりやすく伝えるためには物事の本質を理解すること、さらにそのために“謙虚”な姿勢が大切、ということをお話しました。
前回の記事はこちら

『伝える力』には「プライドが高い人は成長しない」とも書かれていて、教訓としていきたい言葉だと強く感じました。
今回は、「プレゼンの構成」について、ピックアップしていきたいと思います。
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適切なプレゼンの構成:相手を惹きつける ~つかみが大切~
プレゼンをするときは、相手に関心を持ってもらい、相手を惹きつけられなければ、なかなか相手に言いたいことは伝わりませんよね。
もちろん、聞き手に回った方は“謙虚”な姿勢で、話し手の言うことに耳を傾けていかねばなりませんし、朝活に参加された方はもともと、一つでも多くのことを学び取りたい、という気持ちで来られている方が多いですので、みなさん、関心を寄せて聞かれます。
しかし、営業のお仕事などではそういう方ばかりが相手ではないでしょう。たとえ関心を寄せて聞かれる方がいたとしても、より相手を惹きつけるに越したことはありません。
では、相手を惹きつけるにはどうすればいいのか…。
そこで、“つかみ”が大切になるのですね。
プレゼン冒頭に、
わざと、常識とは逆のことを言ったり、
意外な話から始めたり、
時系列を逆転させたりするなどして、
「エッ!?」という驚きを引き出せば、「ナニナニ、次はどうなるの?」という思いを聞き手に抱かせることができます。それが“つかみ”なのですね。
聞き手を話に引き込む“つかみ”の具体的
ある異業種交流会に参加したときの、参加者のお1人の自己紹介が印象的でした。肝心なところ以外はうろ覚えなのですが、ご紹介します。
その方はこのように自己紹介を始めました。
はじめまして、○○です。
私は高校時代、クリケットをしていました。
(近くの人を指し)あなたは、クリケットの競技人口を知っていますか?
日本ではマイナーなスポーツですが、クリケットの競技人口はサッカーに次ぐ世界第2位なんです!
直後、(え~!?)(お~!!)と会場が沸きました。
クリケット、と聞いても、名前しか知らない、あるいは名前すら知らない、という人もいるでしょう。
そこをまず、競技人口を聞くことで相手の認識にのせて、興味を引きます。
そんな質問をわざわざするということは、何か驚きの答えなのではないか、と期待が膨らみ、そして、予想だにもしていない「世界第2位」の答えに期待が上回り、思わず皆さん、驚きの声をあげたのですね。
それだけでなく、大きな声でハキハキとした口調は聞きやすく、さらに答えの抑揚やジェスチャーも駆使されていました。
それらも素晴らしかったのですが、何といっても、クリケットの話題で他の参加者は心をつかまれたのですね(私もその1人です)。
このような惹きつける自己紹介をすると、「○○さんはクリケットの人」とまず覚えてもらえますし、こんなユーモアのある方ともっとお話をしてみたい、と思われる方も多いでしょう。
お1人お1人、経験が違いますので、「エッ!?」と驚くような経験はどなたにもあると思います。
その経験をもとに、より相手を惹きつけられる“つかみ”を考えていきたいですね。
まとめ
- 相手を惹きつけられなければ、言いたいことを伝えられません。そこで大切になるのが“つかみ”です。プレゼンでいえばその冒頭に以下のようなことを言うことで、聞き手の関心を引くことができます
- わざと、常識とは逆のことを言う
- 意外な話から始める(筆者が経験したことでいえば、クリケットの競技人口がサッカーに次ぐ世界第2位であることを話した方に、一気に惹きつけられました)
- 時系列を逆転させる
続きの記事はこちら

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