メンタリストで有名なDaiGoさんの『後悔しない超選択術』を通して、合理的な選択をして幸せに生きる方法をご紹介しています。
今回はその28回目です。
前回は、「後悔しない選択」をするための5つのトレーニング法の4つ目「プチ断食」についてお話ししました。
これまでは、空腹状態のときは感情が高ぶっているため、非合理な選択をしやすいと考えられてきましたが、
最近の研究によって、空腹状態のほうが判断力が高くなり、複雑で不確かな状況であっても適切な選択ができることがわかっています(それについて、前回はユトレヒト大学の研究をご紹介しました)。
その適度な空腹状態につくるには具体的にどうすればいいのかについて、「プチ断食」をお話ししました。
睡眠時間を大体8時間とすると、それを含めて男性なら6時間、女性ならば4時間を断食時間に当てることが勧められています。
著者のDaiGoさんは実際に以下のようなスケジュールで過ごしているそうです。
- 起床
- 朝食・昼食は抜き、15時までカロリーのあるものは口にしない
- 15時ごろに食事
- 19時~23時の間に食事
- 就寝
前日の夜の食事の時間から、その日初めての15時の食事まで、約16時間の断食時間をとっていることがわかります。
こうしてつくられた適度な空腹状態によって、午前・昼の時間での判断力を上げることができ、後悔しない選択ができるようになるのです。
さらにプチ断食のメリットとして、
- 食事回数が減って血糖値の上下動がなくなることで、集中力が高まる
- カロリー摂取が減ることで老化も防止される
こともご紹介しました。
前回の詳細はこちら

今回は、「後悔しない選択」をするためのトレーニング法の5つ目「コアバリューノート」をお話ししていきます。
- 「後悔しない選択」をするためのトレーニング法-5つのキーワード
- 感情知性
- 1日再構成法
- トーナメント方式
- プチ断食
- コアバリューノート
スポンサーリンク
「後悔しない選択」をするための5つのトレーニング法
トレーニング法⑤ コアバリューノート
5つ目のトレーニングである「コアバリューノート」とは、
「日記形式で 毎日 あなたが大切にしている価値観をノートに書き出すこと」
をいわれています。
コアバリューとは「自分にとって最も大切なこと」ということであり、そのコアバリューをノートに書いて意識することで、目先の利益ではなく長期的な視点から物事を選択できるようになるのです。
コアバリューノート実践の4つのステップ
ステップ① 自分が大切にしていきたいことを1つ書き出す
「穏やかな気持ちで毎日を過ごしていきたい」
「子供を幸せにしたい」
「充実した仕事をしたい」
「いつでも好きなものが食べられるくらい、お金持ちになりたい」
などが挙げられるでしょう。
ステップ② 3つの出来事を書き出す
ノートの一番上にコアバリューを書き出したら、その下にその日の出来事で
- 充実したな
- 嬉しかったな
- 楽しかったな
という感覚を得た「3つの出来事」を書き出します。
ステップ③ 「大切にしていきたいことのために取った選択と行動」を書く
そして最後に「その日、人生で大切にしていきたいことのために取った選択と行動」を書きます。
ステップ④ 書き出したことをチェックし、必要であればコアバリューを再設定する
「3つの出来事」を記入することで、自分のコアバリューと自分の感性に齟齬がないか、チェックすることができます。
3つの出来事とコアバリューとが噛み合わないときには、コアバリューに設定したものが、実は自分にとって大事なものではないかもしれません。
その場合は、コアバリューの再設定を検討しましょう。
また、「その日、人生で大切にしていきたいことのために取った選択と行動」を書き出すことで、コアバリューを実現するための行動が取れているかどうか、確かめることができます。
もしそういった行動が何も取れていなければ、スケジュール表の中に書き込んでしまうようにしましょう。
コアバリューノートをつけることで、選択の基準が確立される
このようにコアバリューノートをつけていくと、自分にとって最も大事なことが意識できるようになり、選択時の基準が確立されます。
例① コアバリューが「子供と過ごす時間」の場合
仮に、お子さんと過ごす時間をコアバリューとする人がいた場合、コアバリューノートをつけていると、新たな仕事の依頼を受けるかどうか、という状況で
「ほかの仕事もつまっていて、子供と過ごす時間が取れなくなってしまう」
と考え、「コアバリューを大切にするためにも、ここは引き受けるべきではない」と決断できるようになります。
例② コアバリューが「外資系企業への転職」の場合
あるいは、「外資系企業への転職」をコアバリューとする会社員なら、同僚から仕事後に飲み会へと誘われたことに対して
「飲み会は楽しそうだけれども、先のことを見据えてその時間は語学の勉強時間に当てたい」と判断して断ったり、
または、「飲み会には海外での職務経験のある人が来るらしい。自分の将来のために、ぜひ話を来てみたい」など、迷うことなく自分の価値観に沿った選択ができるでしょう。
飲み会か | 語学の勉強か |
![]() | ![]() |
※コアバリューが意識できていれば、「これは自分の今後のためにぜひ必要な選択だ(これは自分の将来には重要でないからやめよう)」と、適切な選択ができる
このように、何がコアバリューかを意識することで、感情的な判断に流されることがなくなり、自分にとって本当に大切な選択、後悔しない選択ができるようになるのですね。
このコアバリューの重要性については、お金や時間の「欠乏感」の観点からも紹介されています。
次回は、欠乏感がもたらす非合理な選択と、その対処法をお話ししていきます
まとめ
- コアバリューとは「最も大切なこと」をいい、そのコアバリューをノートに書き出し、長期的な視点で物事を見られるようにするのが「コアバリューノート」です
- コアバリューノート実践の4つのステップとして、以下をご紹介しました
- 自分が大切にしていきたいことを1つ書き出す
- 3つの出来事を書き出す-
充実した・嬉しかった・楽しかった、と思えた出来事を3つ 書き出します - 「その日、人生で大切にしていきたいことのために取った選択と行動」を書く
- 書き出したことをチェックし、必要であればコアバリューを再設定する-
「3つの出来事」とコアバリューとで齟齬があればコアバリューを再設定し、コアバリュー実現のための行動が取れていなければスケジュール表に組み込むようにしましょう
- コアバリューノートをつけることで選択の基準が明確になり、感情に流されることなく本当に大切な選択ができるようになります
続きの記事はこちら

スポンサーリンク