メンタリストで有名なDaiGoさんの『後悔しない超選択術』を通して、合理的な選択をして幸せに生きる方法をご紹介しています。
今回はその9回目です。
前回は、後悔しない選択をするための6つの準備の5番目「未来の自分を想像してみる」と、6番目「プランやコストを明確化する」のプランの面についてお話ししました。
「この選択は未来の自分にどんな影響を与えるだろうか?」と想像することで、衝動的な選択を回避しやすくなります。
合理的な選択へと導くテクニックとして、選択時に「短期(10分後)・中期(10か月後)・長期(10か月後)」の3つの未来を想像すること(10-10-10)についてもご紹介しました、
また、新しい行動習慣を身につけたいと思ったときは、明確なプランを書き出し、取りうる行動の選択肢を絞り込むことで、安易で楽な選択肢に流れることを防ぎ、望ましい行動の選択をしやすくなります。
特に、「~ならば、〇〇をする」という条件型の計画(「If Then プランニング」ともいわれています)を立てておくと、その行動を取れる確率が飛躍的に高まるといわれています。
前回の詳細はこちら

今回は、「プランやコストを明確化する」のコスト面、客観的に自分を見るトレーニング、そして後悔しない選択をするための習慣についてお話ししていきます。
- 「後悔しない選択」をするための6つの準備
- 人は衝動には抗えない生き物と心に刻む
- 知識や経験よりもアンケートの母数を重視
- 自分の時間感覚を過信しない
- 第三者の目を意識する
- 未来の自分を想像してみる
- プランやコストを明確化する
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「後悔しない選択」をするための6つの準備
準備⑥ プランやコストを明確化する
プランの明確化に加え、コスト面も明確にすることで、より合理的な判断が可能になるといわれています。
DaiGoさんは「コストベネフィット」という言葉を使われています。
コストベネフィットとは、行動に費やす時間をお金に換算し、その選択には選ぶに足る価値があるかを見極める方法のことです。
例として、人気店のラーメン(1杯:800円)食べるために1時間を並ぶ、という選択が挙げられていました。
時間を入れなければこの選択に要したコストは800円ですが、時間を考慮すれば(単純に自分の1時間には1500円分の価値があると考えると)、2300円のコストが掛かっていることになります。
美味しいラーメンを食べられるという体験に2300円分の価値があるのかを考える、というのが「コストベネフィット」ですね。
こう考えると、1時間を、並ぶことには使わずに勉強や体を休めることに使ったほうが、合理的な選択だと思えるかもしれません。
ただ、ポジティブ心理学の研究では、体験にお金を使ったほうが幸福感が高まるともいわれていますので、コスト的には合理的とはいえ、それが後悔しない選択になるとは限りませんね。
しかしなんとなく興味本位で選択をし、さらに思ったほどの満足感を得られなかったとすれば、並んでいた時間にできていたこと(自己成長への投資や休息)も失って、後悔することになるでしょう。
時間をお金に換算することで、時間には大きな価値があることに気づき、「これほどの時間を使ってまでこれをやる価値があるのだろうか?」と自問し、思いつきや衝動的にやってしまう行為は避けられるでしょう。
客観的に自分を見るトレーニング
客観的に自分を見て、より合理的な選択をするトレーニングとして、ポジティブ心理学の研究からも提唱されている「プロセスビジュアライゼーション」といわれる方法が紹介されていました。
それは、自分の行動を動画として記録し、それを確認するというものです。
以下の手順が勧められています。
①何か行動を起こす前に、スマホのカメラ機能を立ち上げる
「これから机に座り、資格試験対策の教材を開き、勉強を始める」など、自分の選択と行動の撮影を開始します。
②タイマーをセットして行動を始める
机の前に座ったら、「これから30分、資格取得のための勉強を始めます」と宣言し、タイマーをセットします。
③そのまま終了まで撮影を続け、自分の行動を記録
宣言した通りの行動を続け、終了したら撮影もやめます。
④次の日、勉強をする前に昨日撮影した動画を見直す
全部を見る必要はない、といわれています。冒頭の数分、あるいは終わりの数分を見返します。
この「プロセスビジュアライゼーション」に取り組むことで、自分を客観視でき、合理的に行動するイメージを形成しやすくなります。
また、第三者としての目線も持ちやすくなり、選択の合理性を見極めることにもつながる、ともいわれています。
ぜひ一度、試していただければと思います。
「後悔しない選択」をするための3つの習慣
人生の選択の大半は習慣による、といわれますね。自分がどんな習慣を身につけているかで、人生はの行方は大きく左右されます。
喫煙が習慣化している人は、意識していなくても、自らの手で寿命を縮めていることになります。
反対に禁煙に成功した人は、特に意識しなくても、これまでよりも健康的な生活を送ることができます。良い習慣が人生を良い方向へと導いた、といえますね。
同様に、合理的な選択につながる「習慣」を身につけることができれば、選択に後悔してしまう可能性はかなり低くなり、後悔のない人生へと軌道修正することができるでしょう。
では、後悔しない選択をするのに役立つ習慣とは、どのような習慣でしょうか。以下の3つが紹介されています。
- 複数のサンプルを用意する習慣
- 難しい選択は午前中に済ませる習慣
- 不安への対策をする習慣
今後は、これらの習慣とはどのようなものか、身につけるためのポイントは何か、をお話ししていきます。
習慣に関して共通していえることは、新しい習慣を身につけるには一定の時間がかかること、そして、毎日 少しずつでもいいので習慣化の努力を続けることですね。
「定着するまでは新たに身につけることは1つに絞り」、「毎日、いつのタイミングで、どこで、どんな方法で行うかをあらかじめ決めて行う」ことをぜひ念頭に置いていただきたいと思います。
次回は、後悔しない選択をするための習慣の1つ目「複数のサンプルを用意する習慣」についてお話ししていきます。
まとめ
- 行動に費やす時間をお金に換算し、その選択には選ぶに足る価値があるのかを見極める方法を「コストベネフィット」といいます。時間をお金に置き換えることで、思いつきや衝動でやってしまう選択にはあまり価値がないと気づけて、それを避けることができます
- 自分の行動を動画として記録して、それを確認するのが「プロセスビジュアライゼーション」という手法です。これを実践することで、自分を客観視して合理的な選択ができる力を養えます
- 後悔しない選択をするための習慣を身につけることで、後悔しない人生へと軌道修正することができます。習慣化のポイントは、定着するまでには一定の時間がかかると心得て、身につけることは1つに絞り、そのための行動を毎日 少しずつでも実践することです
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