メンタリストで有名なDaiGoさんの『後悔しない超選択術』を通して、合理的な選択をして幸せに生きる方法をご紹介していきます。
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正しい選択は存在しない?“後悔しない”選択の基準とは
「人生は選択の連続」とよくいわれますね。実際に”人は1日に約70回、人生を左右する選択をしている”といわれています。
どの選択をするかで、それが今後の人生に大きな影響を与えることもあるでしょう。
こう知ると、「正しい選択をしなくてはならない」と思うかもしもしれません。
しかし脳科学や心理学の研究・実験によると、
すべての人に当てはまる「正しい選択」は存在しない
という見解が示されているそうです。
むしろ「正しい選択をしなくてはならない」と思うほど、それによって判断力が鈍り、適切な選択が難しくなるのです。
では、どのような選択の基準を設ければ、どういう選択をすれば、人生を良い方向へ進ませることができるのでしょうか。
それは、「後悔しない選択」をすること、とDaiGoさんはいわれています。
これまでの人生を振り返れば、「あれをやっておけばよかった(やらなければよかった)」と、後悔した選択は数え切れないほどあるかもしれません。
後から振り返ったときに「あれを選んでおいてよかった」と思える選択、後悔しない選択ができれば、人生は幸せなものになりますね。
では後悔しない選択をするにはどうすればいいのでしょうか。先がわからない以上、「これは後悔しない選択だ」と断言できるものはありませんね。
ゆえに、DaiGoさんは
正しい選択は存在せず、他の選択肢を選んだ場合どうなるかは誰にもわからない以上、私たちにできる方法はただ1つ。「選択時はあれがベストであり、悔いはない」と思える「後悔しない選択」をすることです。
といわれているのです。
自分のやりたいことを優先するか、他人の期待に応えるどうかを選択するとき
→「自分のやりたいことをやるのもを大事だが、他人の期待に応えることで得られるリターン、信用してもらうということも重要だ」
仕事を優先すべきか、プライベートなことを優先するかどうかを選ぶとき
→「仕事以外の時間も大事にすべきだが、仕事を通して得られるものも大きい。いまは仕事に専念すべきだ」
などのように、現状と未来とを踏まえた冷静な判断のもとで選択できたとなれば、どんな選択をしようと後悔しなくなるのですね。
では私たちは状況を踏まえた上でのベストな選択、合理的な選択ができているでしょうか。
実は、合理的な「後悔しない選択」ができている人は極めて稀だ、といわれています。
それは、多くの人が選択に関する間違った3つの常識を持ち、それらに染まっているからなのです。
選択にまつわる“間違った3つの常識”
選択にまつわる間違った常識が、以下の3つです。
- 正しい選択がある
- 今ある成功は、自分の過去の選択でできている
- 選択肢は多ければ多いほど可能性も広がる
誤解① 正しい選択がある
先でもご紹介したように、私たちは「正しい選択をしないといけない」と思いがちですが、「これを選択すれば間違いなく幸福になれる」という正しい選択はないことが脳科学・心理学の研究によって明らかになっています。
就活、転職、人間関係で、「この選択は間違いない」と信じた選択も、うまくいなかった経験は多いのではないでしょうか。
未来は予測不可能であり、これを選べば絶対に得になるという選択肢を知り、それを選ぶことは不可能なのですね。
脳科学と心理学者の研究者たちは、「選択力を高めたいのであれば、正しい選択などないと考えること」とアドバイスをしているそうです。
それは、正しい選択をしなければならないという思い込みに縛られると、いつまでも選択できずに行動に移せず、機会損失となるからですね。
ゆえにDaiGoさんは、
未来に何が起きるか誰にもわからない以上、選択に正解はありません。あるのはベターな選択。
といわれ、そのベターな選択を見抜く力を養うことが大切、といわれています。
誤解② 今ある成功は、自分の過去の選択でできている
私たちには「自己奉仕バイアス」という思考の型がある、といわれています。
それは「成功したのは自分の力、失敗したのは相手の責任」と考えてしまう傾向であり、失敗によって自分を傷つけないために備わっている本能の1つです。
この「自己奉仕バイアス」によって私たちは、「今の成功は、過去の自分の選択がよかったからだ」と思い込んでしまい、「前回もこれでうまくいったから、今回もうまくいくだろう」という短絡的な発想による選択を招くことになり得るのです。
「過去にうまくいったのは、冷静な現状分析があったからこそ。いまはあのときとは異なるので、改めて現状を確認し、変化を考慮した上で選択しなければならない」と、過去にとらわれずに合理的な選択を目指すことが、後悔しないために重要なのですね。
誤解③ 選択肢は多ければ多いほど可能性も広がる
「選択肢が多くなるほど、よい選択ができる」と思ってしまいがちですが、行動経済学の研究によって、選択肢が増え過ぎると人は不幸になるという“選択のパラドックス”が明らかになっています。
選択肢が増えると、それだけ悩む時間が増え、時間という資産が減ります。さらに「選ばなかった選択肢のほうがよかったのでは?」という後悔する回数が増えてしまいます。
そうなると「選択回避の法則」が働くようになるのです。
「選択回避の法則」とは、選択肢が多いほど、新たな決定や行動をためらい、結局 現状維持を選んでしまう傾向のことです。
選択肢が多いほど、選ぶべき選択肢を見逃し、せっかくのチャンスをつかみそこね、後悔につながってしまうのですね(実行したことの後悔よりも、実行しなかった後悔のほうが、年を追うごとに大きくなることも調査でわかっています)。
以上が、選択にまつわる誤った3つの常識でした。
この3つの常識にとらわれると、合理的な選択ができず、選択し行動に移すこと自体ができなくなってしまいます。
ゆえにDaiGoさんは、
- 正しい選択がある
→正しい選択はなく、後悔しない選択を目指す - 今ある成功は、自分の過去の選択でできている
→過去のやり方は常に見直す - 選択肢は多ければ多いほど可能性も広がる
→多すぎる選択肢は判断を鈍らせることがあると理解する
以上の3つの対策をまず意識することを勧められています。常識を疑うことが、後悔しない選択をするための出発点となるのです。
『後悔しない超選択術』では、間違った常識への対策をベースにしつつ、「後悔しない選択をする力」を育てる5つのステップを紹介されています。
- 選択タイプの把握
- 「後悔しない選択」をするための準備
- 「後悔しない選択」をするための習慣
- 選択力を鈍らせる5つの落とし穴
- 「後悔しない選択」のためのトレーニング
次回以降、それらは具体的にどんなステップなのか、お話していきます。
まとめ
- 幸せな人生を生きるための選択の基準は、正しい選択をしようとするのではなく、後悔しない選択をすることです。現状と未来とを踏まえた冷静な判断のもとで選択すること(合理的な選択をすること)が、後悔しない選択となり得ます
- 後悔しない選択をするにはまず、選択に関する間違った3つの常識を疑い、それらの対策を講じることです。DaiGoさんは、誤った常識とそれらの対策を以下のようにまとめています
- 誤解① 正しい選択がある
対策:正しい選択はなく、後悔しない選択を目指す - 誤解② 今ある成功は、自分の過去の選択でできている
対策:過去のやり方は常に見直す - 誤解③ 選択肢は多ければ多いほど可能性も広がる
対策:多すぎる選択肢は判断を鈍らせることがあると理解する
- 誤解① 正しい選択がある
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