勉強会主催の ゆう です。
『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』を通して、“自分を変える”セルフ・コーチング術をご紹介していきます。
『できる人の法則』は、エグゼクティブ・コーチングの第一人者 マーシャル・ゴールドスミス氏によって書かれた、目指すべき自分になり、望みを叶えるための方法が学べる本です。
前回まで、成功者に共通する<有利な条件>をつくり出すことを、自分を変えることに適用するにはどうすればいいのか。自分を変える上で有利な条件をつくり出す7つのルールをご紹介していました。
前回は、7つのルールにもう1つ付け加えられた8番目のルール「最高の変わるタイミングは今だ」についてお話ししました。
前回の記事はこちら

ゴールドスミス氏は、自らが実施した研修を受けた人のなかで、学んだことを実践に移しているのは70%であり、30%の人は一度も実行せずにいることを突き止められました。
なぜエグゼクティブという立場にいる人でありながら実行できないのか。
その理由は「夢を見ること」にあるとわかったのです。
「忙しい時期が過ぎ去り、忙しいない時期がきっとくる。そのときに実行しよう」という夢を見ているからこそ、いっこうに実行できないでいたのです。
ゆえにゴールドスミス氏は、「あなたが何かを変えたいと思うのなら始めるのに最適のときは今だ」といわれています。
過去を振り返れば、忙しくなくなった時期はなかったとわかります。今こそ最適のタイミングだと思い、まず一度の実行をすることができるのですね。
今回は、ゴールドスミス氏が指摘する「コーチすべきでない人」についてご紹介します(セルフコーチング術の記事は今回が最後です)。
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世界的コーチが忠告!コーチすべきでない4人の人物像
ゴールドスミス氏は、救いがたい人、援助の手を差し伸べても受けつけない人がいる、といわれています。
エグゼクティブの立場にある人なら、そのような人々を矯正させようとしても徒労に終わってしまうため、「あなたは変化を望まない人を変えようとする努力をやめるべきだ」とゴールドスミス氏は忠告されているのです。
見方を変えれば、自分がこのような特徴を持っているなら、セルフコーチング術をいくら学んでも、望む自分となってゴールに達することは困難といえますね。
では、ゴールドスミス氏が語る「コーチすべきでない」人とは、どのような人なのでしょうか。4通りの人が挙げられています。
自分が救いがたい人となっていないか、という視点でも見ていただければと思います。
①自分自身に問題がないと思っている人
職場でも家庭でも、変わることにまったく関心のない人、変わる気のない人はいないでしょうか。
変わることに関心のない人を変えようとしても、その努力は残念ながら空振りに終わり、あなたの時間を無駄にしてしまいかねません。
②組織のために誤った戦略を推し進める人
明らかに誤った方向に進んで、しかもその自覚のない人を変えることは非常に難しいです。
③そもそもその職につくべきではない人
誤った会社に入ってしまった、誤った仕事についてしまったと感じている人、自らの仕事にやりがいを感じられない人はいると思います。
そのような人は「自分はもっと別のことがしたかった。いまは仕方なくこの仕事をやっている」と思っているでしょう。
仕事に対する取り組み方、姿勢、態度から、その人にやりがいがあるかどうかに気づくかもしれません。
それに気づいたのであれば、こう尋ねてほしいと、とゴールドスミス氏はいわれています。
もし会社が今日閉鎖されたとしたら、あなたはびっくりする? 悲しい? それともやれやれと思う?
そもそもその職につくべきではない人は多くの場合、「やれやれ」と選ぶでしょう。
そのような人の行動を変えることは極めて難しいのですね。
④自分以外のみんなが問題と考えるような人
ゴールドスミス氏は、ある起業家と話をしたときのエピソードを紹介されています。
その起業家は社員の報酬の決め方について、社員との間に問題を抱えていました。
しかしそれ以上に大きな、致命的な問題は、彼は自分を変えるためにゴールドスミス氏を呼び寄せたのではなく、社員を変えさせようと思っていたことだったのです、
それについてゴールドスミス氏はこう言われています。
問題を抱えていると考えない人を助けるのは難しい。他の誰かが問題を抱えていると考える人を直すのは不可能だ。
自分以外の周囲に問題があると考える人は、失敗はすべて他人のせいだという強い信念を持ち、その信念をあきらめることはありません。
このような人を変えようとするのは、絶対に勝ち目のない「論争」をするようなことであり、英雄的な行動を取ろうとして時間を無駄にしないこと、と忠告されています。
以上が、ゴールドスミス氏が「コーチすべきでない」と戒める4人の人物像でした。
周囲に当てはまる人がいれば、そのような人物を変えようとしていたずらに時間を使わないようにするとともに、自分がそのような人物になっていないか、注意を払っていきたいです。
事あるごとに、
自分は、自分には何の問題もないと思っていないだろうか?本当に変わりたいと思っているだろうか? |
周囲の意見を無視し、誤った戦略を推し進めてはいないだろうか? |
自分の仕事にやりがいを感じているだろうか?仕方なくやっていることはないだろうか? |
自分以外の人だけに問題があると思っていないだろうか?失敗の原因を自分以外の人に求めていないだろうか? |
と自問していきたいですね。
今回で、セルフコーチング術の記事については終わりです。お読みいただき、ありがとうございました。
まとめ
- ゴールドスミス氏は、救いがたい人、コーチすべきでない人の人物像を4つ、挙げられています
- 自分自身に問題がないと思っている人
- 組織のために誤った戦略を推し進める人
- そもそもその職につくべきではない人
- 自分以外のみんなが問題と考えるような人
- 4つの特徴を持つ人を変えようとしても、その努力は無駄に終わってしまいます。距離を取るのが賢明です。また、「自分は本当に変わりたいと思っているのか、仕事にやりがいを持っているか、他人に問題があると思っていないか」と自分を振り返ることも大切です
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