人間関係を回復する最高の行動とは?変革に不可欠なステップ-「できる人」の法則から学ぶ、セルフ・コーチング術7

勉強会主催の ゆう です。

コーチングの神様が教える「できる人」の法則』を通して、“自分を変える”セルフ・コーチング術をご紹介していきます。

『できる人の法則』は、エグゼクティブ・コーチングの第一人者 マーシャル・ゴールドスミス氏によって書かれた、目指すべき自分になり、望みを叶えるための方法が学べる本です。

コーチングの神様が教える「できる人」の法則

自分の欠点・悪い癖を直し、なりたい自分になってゴールに到達するための方法として、ゴールドスミス氏は“7つのステップ”を紹介されています。

  1. フィードバック
  2. 謝罪する
  3. 公表する、宣伝する
  4. 聞くこと
  5. 「ありがとう」と言う
  6. フォローアップ
  7. フィードフォワードを練習する

前回は、7つのステップの1番目の「フィードバック」について、特に、自分一人でも正しく役立つフィードバックが得られる観察法をご紹介しました。

前回の記事はこちら

誇張と家庭に注目!正しく役立つフィードバックが得られる観察方法-「できる人」の法則から学ぶ、セルフ・コーチング術6
勉強会主催のゆうです。『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』を通して、“自分を変える”セルフ・コーチング術をご紹介していきます。『できる人の法則』は、エグゼクティブ・コーチングの第一人者マーシャル・ゴールドスミス氏によって書かれた、...

正しいフィードバックを得ること、何を変えるべきかを知ることは活動の基礎であり、ゴールに到達する上で不可欠ですね。

今回は、2番目のステップである「謝罪する」をご紹介していきます。

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謝罪は、人間関係を回復させる最高の行動

謝罪が最高の行動になる3つの理由

謝罪がいかに大切かについてゴールドスミス氏は、

謝罪は、人間関係を回復するために人がとりうる最高の行動だと私は考えている

と言われています。

その理由として第1に、謝罪をして初めて、これまで過ちを犯してきたことを認め、変わるための一歩が踏み出せるからです。

謝罪をしないということは、本心ではまだ自分の過ちを認めてはいないということであり、その思いは今後の変化の妨げになるでしょう。

第2に、謝罪によって、周囲の人に自分が変わろうとしていることを宣言することになります(宣言が、変わることにいかに大事であるかは、3番目のステップで詳述します)。

第3に、あなたの大切に思う人々とのあいだに感情的な契約をとり交わすことができるからです(ゴールドスミス氏は、これがとりわけ重要だと言われています)。

「ごめんなさい」と謝ることは、「あなたたちを傷つけない」という契約を力強く結ぶようなものであり、それが自分を変えることの強い力になるのです。

過ちを認めることは簡単なことのように見えて、一部の人にはそうそう出来ないことです。しかし、それができる人には素晴らしいことになり得るのですね。

むしろ、「『ごめんなさい』と言わずに、どうやって不快な行いを改めるつもりだと表明できるのか」と、ゴールドスミス氏は忠告しています。

試してほしい。お金のかかることではない。あなたが勝手に思いこんでいるプライドすら傷つくことはない。そして、それはあなたの人生を変える。魔法のように。

相手を不快にさせてしまったと自覚したとき、上記のゴールドスミス氏の言葉を思い出し、謝罪のステップへと踏み出したいですね。

どのように謝罪するか-謝罪の適切なプロセス

謝罪の仕方について、ゴールドスミス氏は以下のように勧められています。

  1. 「申し訳ありませんでした」と言う
  2. 「これからはもっとよくなるように努力します」と付け加える(絶対に必要なわけではないものの、過去を水に流そうというとき、明るい未来について触れるのはいいことだから、と言われています)
  3. そして…何も言わない(説明しない、煩雑にしない、限定しない)

特に強調されていたのが、3番目の「何も言わないこと」です。謝罪をし、明るい未来になることを約束したあとは、多くを語りすぎないことが大切です。

「何を言っても効果を薄めるリスクが伴うだけだ」と、ゴールドスミス氏は注意を呼びかけています。
「申し訳ありません」と言ったあと、自分の事情、まわりの状況を説明すればするほど、自分のことを正当化しようと言い訳ばかり語っているように周りは受け取ってしまうのですね。

「あの人も同じようなことをやっている。私はまだマシなほうだ。私のほうが被害が少なくて済んだだろう」という意味のような発言を聞けば、「この人は何も悪いと思っていない。口だけの謝罪だ」と思われ、すべてがぶち壊しになりかねないでしょう。

謝罪に関する、唯一正しいアドバイスとして、ゴールドスミス氏は

なるべく早く謝罪して、なるべく早く謝罪を済ましてしまうこと

と言われています。

謝罪を長引かせるほど、余計なことを言う危険が伴い、自己弁護だと受け取られかねません。なるべく早く済ませることが重要です。

また、謝罪を先延ばしにするほど、変革のためにすべきこともまた先延ばしになってしまいます。早く謝罪をすれば、それだけ早く次の「宣言する」ステップに進むことができるのですね。

不快にさせる行動を自覚した段階で謝罪の準備をし、リスク回避のために早く済ませる。ぜひ心がけていきたいですね

 

次回は、先にも述べました、自分変える7ステップの3番目「公表する、宣伝する」について詳しくご紹介していきます。

まとめ

  • 自分を変えるための7ステップの2番目が「謝罪する」です。謝罪は、人間関係を回復するために人がとりうる最高の行動だ、とゴールドスミス氏はいわれ、その理由を3つ挙げられています
    1. これまで過ちを犯してきたことを認め、変わるための一歩が踏み出せる
    2. 周囲の人に自分が変わろうとしていることを宣言することになる
    3. 大切に思う人々とのあいだに感情的な契約をとり交わすことができる(これからはあなたを傷つけない、という契約を力強く結ぶことと同じといえます)
  • 謝罪の仕方については、「申し訳ありませんでした」と言い、「これからはもっとよくなるように努力します」と付け加え、そして何も言わないこと、と勧められています。特に大切なのは何も言わないことであり、謝罪後に多くを語れば、言い訳や自己弁護と思われかねず、謝罪の効果を薄めることになるのです

続きの記事はこちら

自分を変えるとき、なぜ“宣伝”が必要なのか?改善を無効化させる「認知的不協和」とは-「できる人」の法則から学ぶ、セルフ・コーチング術8
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