誇張と家庭に注目!正しく役立つフィードバックが得られる観察方法-「できる人」の法則から学ぶ、セルフ・コーチング術6

勉強会主催の ゆう です。

コーチングの神様が教える「できる人」の法則』を通して、“自分を変える”セルフ・コーチング術をご紹介していきます。

『できる人の法則』は、エグゼクティブ・コーチングの第一人者 マーシャル・ゴールドスミス氏によって書かれた、目指すべき自分になり、望みを叶えるための方法が学べる本です。

自分の欠点、悪い癖を直し、ゴールに到達するための方法として、ゴールドスミス氏は“7つのステップ”を紹介されています。

  1. フィードバック
  2. 謝罪する
  3. 公表する、宣伝する
  4. 聞くこと
  5. 「ありがとう」と言う
  6. フォローアップ
  7. フィードフォワードを練習する

前回は、7つのステップの初め、「フィードバック」についてお話ししました。

人間関係を改善のための最善の方法が、正しく役に立つフィードバックを得ることです。
相手が自分のどこを直してほしいと思っているのか、改善してもらいたいと思っているのかがわからないと、それでは望むところに達する自分にはなれないからですね。

しかしこの正しいフィードバックをもらうのは簡単でありません。相手に率直に話してもらおうと思っても、相手は必ず身構えてしまうからです。

そこで勧められているのが、周りは自分に対してどんな反応をしているのかを見る「観察によるフィードバック」です。
これにより、時として、最高のフィードバックが得られることもあります。

4つの効果的な観察方法のうちの2つ「人があなたについて何気なく言うことをリストにまとめる」「音を消す」は、前回の記事で詳説しました。

前回の記事はこちら

自分を変えるのに重要な“正しく役立つフィードバック”を得る方法とは?-「できる人」の法則から学ぶ、セルフ・コーチング術5
勉強会主催の ゆう です。 『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』を通して、“自分を変える”セルフ・コーチング術をご紹介していきます。 『できる人の法則』は、エグゼクティブ・コーチングの第一人者 マーシャル・ゴールドスミ...

今回は残り2つの、正しく役立つフィードバックが受け取れる観察方法をお話しします。

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“観察”を使った、フィードバックを得る方法(後編)

観察によるフィードバック③ 自分が誇張して話すことを聞く

「自分が強みだと自負していることが、実はひどい弱みであることがよくある」と、ゴールドスミス氏は言われています。

自負していること、自慢していることに耳を傾け、なるべく客観的に自己評価をしてみましょう「強み」と思い込んでいる点が、実は「弱み」である可能性は大いにあるのです

また、卑下した言い方をするときにも同じことが生じます。卑下していることとは、まったく逆のこと(自負している)を思っていることがとても多いです。

たとえば、「私は、在庫管理に詳しくないのですが」という言葉は、「自分は在庫管理の専門家だと思っている」ことのサインなのですね。

ほかにも、友人が「私が注意を払っていなかったかもしれないけれど」と切り出したなら、友人には細心の注意を払っていたという自負があり、それを示すつもりでいるのでしょう。

ゆえに自分が卑下することを言ったと思ったら、それは自分自身へのフィードバックであると思って、注意をして見てみましょう
その裏には自負があり、さらにそれが実は「弱み」である可能性も高い、ということですね。

※その卑下が真実であり、正直に口にしている場合もあります

観察によるフィードバック④ 家庭を見る

この方法の効果を理解いただくには、ゴールドスミス氏が、ある投資銀行のエグゼクティブにコーチングをしたときのエピソードが最適です。

そのエグゼクティブはものすごく競争心が強い人間であり、かなり大きな利益をあげて会社に貢献はしていたものの、対人関係で致命的な欠点も抱えていました。

それは「直属の部下と職場の人に敬意をもって接する」スコアが極めて低く、彼は誰に対しても不機嫌で攻撃的である、というものです。
彼のいちばんの支持者であるCEOに対してすら口答えをしていたといいます。

ゴールドスミス氏は、その彼と座り、「あなたは、家族に対してどのように接していますか?」と質問をしました。

それに対して彼は、家庭ではまったく別で、りっぱな夫であり父親だと答え、「家では借りてきた猫だ」とまで言ったそうです。

そこでゴールドスミス氏は彼の許可を取り、彼の妻に電話をして、夫の言葉を伝えました。

すると妻はそれを聞いて大笑い。笑いがようやく止まると、彼女は「彼は家でもいやなヤツよ」と言い、二人の子供も電話に出て、母親に同意をしたのです。

このエピソードから、

職場でのあなたの悪い癖は、家の玄関のドアを開けたときに消えるわけではない

という教訓が得られたと示されています。

自分の行動が家庭ではどうかをチェックすることで、変わる必要があることを自覚できるのですね。

自分のことをどう見ているのかを、家に帰って家族に質問すれば、より適切なフィードバックが得られるでしょう。

また、家族が自分に望んでいることを知ることで、なぜ変わる必要があるかを理解することにもつながります。

先のエグゼクティブは、家族からフィードバックを得たことで、二人の息子のために変わろうと決心しました。
そして一年のうちに、彼が人に敬意をもって接するスコアを大きく引き上げたのです。

 

以上が、正しく役立つフィードバックを得るための観察方法でした。

変わるためにフィードバックを得ることは非常に大事です。ただ、フィードバックは活動の基礎でしかなく、スタートを切ったばかりだ、とも言われています。

しかしフィードバックによって何を変えるべきかがわかれば、「自分を変え、他人の見る目を変える」作業にとりかかったも同然であり、次のステップへの準備は整っています。

次回は、変わるための2番目のステップ「謝罪する」についてお話ししていきます。

続きの記事はこちら

人間関係を回復する最高の行動とは?変革に不可欠なステップ-「できる人」の法則から学ぶ、セルフ・コーチング術7
勉強会主催の ゆう です。 『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』を通して、“自分を変える”セルフ・コーチング術をご紹介していきます。 『できる人の法則』は、エグゼクティブ・コーチングの第一人者 マーシャル・ゴールドスミ...

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「できる人」の法則スキルアップ術
この記事を書いた人
南 雄一郎

スキルアップ!勉強会 主催者。
2014年から都内のカフェでコミュニケーションのスキルを上げるための勉強会を開催していました。
2016年からは、対人関係でのスキルを心理学から学ぶ勉強会をメインに開催しています。
勉強会の開催数は累計200回以上です。

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