エグゼクティブ・コーチが勧める“自分を変える7つのステップ”とは-「できる人」の法則から学ぶ、セルフ・コーチング術4

勉強会主催の ゆう です。

コーチングの神様が教える「できる人」の法則』を通して、“自分を変える”セルフ・コーチング術をご紹介していきます。

『できる人の法則』は、エグゼクティブ・コーチングの第一人者 マーシャル・ゴールドスミス氏によって書かれた、目指すべき自分になり、望みを叶えるための方法が学べる本です。

コーチングの神様が教える「できる人」の法則

なりたい自分になり、自分の望みを叶えるには、対人関係での自分の悪い癖を知り、それを直すのが近道だといわれています。

新しいポジティブな習慣をつくるよりも、悪い習慣をやめるほうが比較的時間も少なく、十分な効果も得ることができるのです。

そこで前回は、特にエグゼクティブ(上級管理職)が取ってしまうイヤな悪い癖にはどのようなものがあるのか、ゴールドスミス氏がまとめられている「20の悪い癖」をご紹介しました。

前回の記事はこちら

あなたに当てはまるのは?対人関係の“20の悪い癖”-「できる人」の法則から学ぶ、セルフ・コーチング術3
勉強会主催のゆうです。『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』を通して、“自分を変える”セルフ・コーチング術をご紹介していきます。『できる人の法則』は、エグゼクティブ・コーチングの第一人者マーシャル・ゴールドスミス氏によって書かれた、...

「20の悪い癖」を見られて、「私はここも当てはまる、あれも当てはまる。どうしよう、何から直していければいいかわからない。もう手遅れてなのではないか」とも思われるかもしれません。

しかしいっぺんには手を出さずに、特に深刻な事態をもたらす1つか2つの問題だけ選びだすことが勧められています。
1つを直すのにも多くの時間を要するゆえ、複数の問題を同時に解決することは非常に難しいからですね。

ただ、1つがよくなれば、ほかのこともつられてよくなることもわかっています。一点集中することで、着実に効果があり、しかもより大きな効果が得られるのですね。

今回は、選びだした悪い癖を、具体的にどのようにして直していけばいいのかについて、「自分を変える7つのステップ」をご紹介していきます。

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エグゼクティブ・コーチが勧める“自分を変える7つのステップ”

誤った行動を改め、自分を変えるにはどうすればいいのでしょうか?

ゴールドスミス氏はそのための7つのステップを紹介されています。

  1. フィードバック
  2. 謝罪する
  3. 公表する、宣伝する
  4. 聞くこと
  5. 「ありがとう」と言う
  6. フォローアップ
  7. フィードフォワードを練習する

それぞれどのようなことか、最初に簡単にお話しし、その後、各ステップの詳細をご紹介していきます。

ステップ① フィードバック

フィードバックは「人間関係改善のために何をすればいいかを知る、最善の方法」といわれています。

相手が自分に、本音では何を望んでいるのか、何を嫌がっているのか、何を直してもらいたいと思っているのかがわからなければ、いくら自分では変わったと思っていても、相手はそのようには思わず、自分の望む結果を得ることはできないのですね。

適切なフィードバックを得て、受け入れることが、自分を変える第一歩となります。

ステップ② 謝罪する

謝罪は、人間関係を回復するために人がとりうる最高の行動」とゴールドスミス氏は言われています。

フィードバックで相手の思いを知った後、次に取るべき行動が、迷惑をかけたこと、不快な思いをさせてしまったことへの謝罪です。
謝罪を通して、自分を変えることへの思いも一段と強くなるでしょう。

ステップ③ 公表する、宣伝する

自分がどの点を変えるつもりなのか、何を変えることをに取り組むのかを広く伝えることです。

周囲に宣伝しなければ「あの人は改善した」と見られることは難しい、と言われています。
自分がこれまでと違った行動を取ったとしても、周りの人は「これはたまたまで、やっぱりあの人は悪い癖を持っている」と見なされてしまうからです。

反対に周囲に公表・宣伝することで、ほかの人はあなたの行動に注目するようになり、変化に気づいてもらえるのですね。

ステップ④ 聞くこと

他人から学べるかどうかは、いかに上手に聞くかで8割が決まる、と言われています。

周囲からのフィードバックに対して、私たちはつい「そんなことはない。それは間違っている」と否定的な言葉をいったり、言い訳をしたりしてしまいます。それでは望む変化は得られません。

上手に話を聞くのは受動的なものではなく、「能動的な取り組み」なのです。

ステップ⑤ 「ありがとう」と言う

感謝を述べることは決して難しいことではなく、しかもそれによる恩恵は計り知れません。

感謝は相手をいい気分にさせるだけでなく、常に誰かの助けがあったことに気づかせ、謙虚になれる」とゴールドスミス氏は語っています。

相手も喜ばれ、自分も幸せに近づくこの習慣を身につけない手はありませんね。

ステップ⑥ フォローアップ

フォローアップは、良くなっているかどうかを定期的に評価してもらうことです。

フォローアップがなければ人はよくならない」とゴールドスミス氏は強く言われています。

理解と実行の間には大きな壁があり、また実行から習慣までも長い道のりがあります。そのなか、頓挫することなく自分を変えるには、フォローアップがやはり不可欠です。

ステップ⑦ フィードフォワードを練習する

フィードフォワードとは、誰でもいいので、「これから先、役立ちそうなことで実行できそうなことを2つ、提案してもらう」ことです。

フィードバックが「どう行動したか」という過去形に対して、フィードフォワードは未来完了形です。

フィードフォワードはやり方は簡単にもかかわらず、その効果は大きいといわれています。

 

以上が、7つのステップの簡単な紹介でした。今後はそれぞれのステップの詳細を、具体例もまじえてお話ししていきます。

次回は、ステップの1つ目「フィードバック」について、正しく役立つフィードバックを得る方法をご紹介します。

続きの記事はこちら

自分を変えるのに重要な“正しく役立つフィードバック”を得る方法とは?-「できる人」の法則から学ぶ、セルフ・コーチング術5
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