勉強会主催の ゆう です。
『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』を通して、“自分を変える”セルフ・コーチング術をご紹介していきます。
『できる人の法則』は、エグゼクティブ・コーチングの第一人者 マーシャル・ゴールドスミス氏によって書かれた、目指すべき自分になり、望みを叶えるための方法が学べる本です。
なりたい自分になり、自分の望みを叶えるには、対人関係での自分の悪い癖を知り、それを直すのが近道だといわれています。
新しいポジティブな習慣をつくるよりも、悪い習慣をやめるほうが比較的時間も少なく、十分な効果も得ることができるのです。
そこで前回は、特にエグゼクティブ(上級管理職)が取ってしまうイヤな悪い癖にはどのようなものがあるのか、ゴールドスミス氏がまとめられている「20の悪い癖」をご紹介しました。
前回の記事はこちら

「20の悪い癖」を見られて、「私はここも当てはまる、あれも当てはまる。どうしよう、何から直していければいいかわからない。もう手遅れてなのではないか」とも思われるかもしれません。
しかしいっぺんには手を出さずに、特に深刻な事態をもたらす1つか2つの問題だけ選びだすことが勧められています。
1つを直すのにも多くの時間を要するゆえ、複数の問題を同時に解決することは非常に難しいからですね。
ただ、1つがよくなれば、ほかのこともつられてよくなることもわかっています。一点集中することで、着実に効果があり、しかもより大きな効果が得られるのですね。
今回は、選びだした悪い癖を、具体的にどのようにして直していけばいいのかについて、「自分を変える7つのステップ」をご紹介していきます。
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エグゼクティブ・コーチが勧める“自分を変える7つのステップ”
誤った行動を改め、自分を変えるにはどうすればいいのでしょうか?
ゴールドスミス氏はそのための7つのステップを紹介されています。
- フィードバック
- 謝罪する
- 公表する、宣伝する
- 聞くこと
- 「ありがとう」と言う
- フォローアップ
- フィードフォワードを練習する
それぞれどのようなことか、最初に簡単にお話しし、その後、各ステップの詳細をご紹介していきます。
ステップ① フィードバック
フィードバックは「人間関係改善のために何をすればいいかを知る、最善の方法」といわれています。
相手が自分に、本音では何を望んでいるのか、何を嫌がっているのか、何を直してもらいたいと思っているのかがわからなければ、いくら自分では変わったと思っていても、相手はそのようには思わず、自分の望む結果を得ることはできないのですね。
適切なフィードバックを得て、受け入れることが、自分を変える第一歩となります。
ステップ② 謝罪する
「謝罪は、人間関係を回復するために人がとりうる最高の行動」とゴールドスミス氏は言われています。
フィードバックで相手の思いを知った後、次に取るべき行動が、迷惑をかけたこと、不快な思いをさせてしまったことへの謝罪です。
謝罪を通して、自分を変えることへの思いも一段と強くなるでしょう。
ステップ③ 公表する、宣伝する
自分がどの点を変えるつもりなのか、何を変えることをに取り組むのかを広く伝えることです。
周囲に宣伝しなければ「あの人は改善した」と見られることは難しい、と言われています。
自分がこれまでと違った行動を取ったとしても、周りの人は「これはたまたまで、やっぱりあの人は悪い癖を持っている」と見なされてしまうからです。
反対に周囲に公表・宣伝することで、ほかの人はあなたの行動に注目するようになり、変化に気づいてもらえるのですね。
ステップ④ 聞くこと
他人から学べるかどうかは、いかに上手に聞くかで8割が決まる、と言われています。
周囲からのフィードバックに対して、私たちはつい「そんなことはない。それは間違っている」と否定的な言葉をいったり、言い訳をしたりしてしまいます。それでは望む変化は得られません。
上手に話を聞くのは受動的なものではなく、「能動的な取り組み」なのです。
ステップ⑤ 「ありがとう」と言う
感謝を述べることは決して難しいことではなく、しかもそれによる恩恵は計り知れません。
「感謝は相手をいい気分にさせるだけでなく、常に誰かの助けがあったことに気づかせ、謙虚になれる」とゴールドスミス氏は語っています。
相手も喜ばれ、自分も幸せに近づくこの習慣を身につけない手はありませんね。
ステップ⑥ フォローアップ
フォローアップは、良くなっているかどうかを定期的に評価してもらうことです。
「フォローアップがなければ人はよくならない」とゴールドスミス氏は強く言われています。
理解と実行の間には大きな壁があり、また実行から習慣までも長い道のりがあります。そのなか、頓挫することなく自分を変えるには、フォローアップがやはり不可欠です。
ステップ⑦ フィードフォワードを練習する
フィードフォワードとは、誰でもいいので、「これから先、役立ちそうなことで実行できそうなことを2つ、提案してもらう」ことです。
フィードバックが「どう行動したか」という過去形に対して、フィードフォワードは未来完了形です。
フィードフォワードはやり方は簡単にもかかわらず、その効果は大きいといわれています。
以上が、7つのステップの簡単な紹介でした。今後はそれぞれのステップの詳細を、具体例もまじえてお話ししていきます。
次回は、ステップの1つ目「フィードバック」について、正しく役立つフィードバックを得る方法をご紹介します。
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