あなたに当てはまるのは?対人関係の“20の悪い癖”-「できる人」の法則から学ぶ、セルフ・コーチング術3

勉強会主催の ゆう です。

コーチングの神様が教える「できる人」の法則』を通して、“自分を変える”セルフ・コーチング術をご紹介していきます。

『できる人の法則』は、エグゼクティブ・コーチングの第一人者 マーシャル・ゴールドスミス氏によって書かれた、目指すべき自分になり、望みを叶えるための方法が学べる本です。

コーチングの神様が教える「できる人」の法則

前回は、自分を変えるのに必要なのは(特にエグゼクティブのような立場にある人は)、ポジティブな取り組みよりも、有害な癖を自覚してそれをやめる努力をすることが重要であることをお話ししました。

前回の記事はこちら

自分を変えるのに必要なのは「TO DO」ではなく「TO STOP」リスト-「できる人」の法則から学ぶ、セルフ・コーチング術2
勉強会主催のゆうです。『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』を通して、“自分を変える”セルフ・コーチング術をご紹介していきます。『できる人の法則』は、エグゼクティブ・コーチングの第一人者マーシャル・ゴールドスミス氏によって書かれた、...

新しいポジティブな取り組みを習慣化するより、ネガティブな習慣をやめる-いやなヤツをやめる-ほうが相対的に楽であり、短い時間で大きな効果が得られるのです。

ゆえにゴールドスミス氏は、「TO DO」ではなく「TO STOP」リストをつくって「やめること」を書き出すべき、と言われているのですね。

ネガティブな習慣をやめる、有害な癖を直すのは「相対的には楽だ」というのであって、決して簡単なことではなく、「エグゼクティブが癖を直して、周囲から『あの人は変わった』と思われるまでには、12ヶ月~18ヶ月の期間を要する」こともお話ししました。

自分を一瞬で変えられるような魔法はないことを自戒しつつ、改善のための適切なアプローチを実践していけば着実にゴールに向かえることを念頭におきたいですね。

今回は、では、なりたい自分になるのに改善すべき悪い癖にはどのようなものがあるのか、特に対人関係における有害な癖をご紹介していきます。

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あなたに当てはまるのは?対人関係の“20の悪い癖”

エグゼクティブが取ってしまうイヤな行動、悪い癖とはどんなものがあるか、ゴールドスミス氏はそれらを20にまとめて教えられています。

自分の対人関係の癖を知り、それを直していくのに参考になるでしょう。

  1. 極度の負けず嫌い-何を犠牲にしても、どんな状況でも、勝ちたいと思う気持ち
     
  2. 何か価値をつけ加えようとする-どんなことにでもちょっと口出ししたいという強い欲望
     
  3. 善し悪しの判断をくだす-他人を評価して、自分の基準を他人に押しつけようとする気持ち
     
  4. 人を傷つける破壊的なコメントをする-不要な皮肉や痛烈なコメントをする(そうすれば自分が切れ者で機知のある人に見えると思う)
     
  5. 「いや」「しかし」「でも」で文章を始める-これらの否定・限定的な言葉を使いすぎる。ひそかに「私が正しいんだ。あなたは間違っている」と言っているようなもの
     
  6. 自分がいかに賢いかを話す-「他人が考えている以上に私は賢いんだ」と見せたい欲望
     
  7. 腹を立てているときに話す-感情的な興奮を経営ツールとして利用する
     
  8. 否定、もしくは「うまくいくわけないよ、その理由はね」と言う-頼まれもしないのに否定的な考え方を他人に吹きこもうとする
     
  9. 情報を教えない-優位な立場を保つために、情報を他人と共有しようとしない
     
  10. きちんと他人を認めない-賞賛し褒賞を与えることができない
     
  11. 他人の手柄を横どりする-成功に対する自分の貢献度を過大評価するいちばんいやな手口
     
  12. 言い訳をする
     
  13. 過去にしがみつく-自分の責任を過去の出来事や人のせいにする。自分以外の人すべてのせいにすることの一例
     
  14. えこひいきする-誰かを不公平に扱っていることに気づかない
     
  15. すまなかったという気持ちを表さない-自分の行動に責任をとらない。間違いを認めない。自分の行動が他人にどう影響したかを認めることができない
     
  16. 人の話を聞かない-職場の人に対して敬意を払わない。もっとも受動攻撃的な形
     
  17. 感謝の気持ちを表さない-非常に基本的な悪いマナー
     
  18. 八つ当たりする
     
  19. 責任回避する-自分以外の人みんなを責める
     
  20. 「私はこうなんだ」と言いすぎる-自分の欠点をまるで長所のようにほめそやす。それが自分なんだと主張する

人によっては見るのもはばかられるような、恐ろしいリストかもしれませんね…。

これら対人関係の悪い癖と、どのように向き合っていけばいいのでしょうか?

欠点を改めるには?-まずは最も深刻な1つか2つに集中する

20の癖を見て、思い当たるものがあり、落ち込まれている人も多いかもしれません。

しかし、これらの不快な癖がすべて当てはまる人もいないはずです。

また、当てはまることがあっても、それが必ずしも深刻なものとも限りません。自分では問題とは思っても、周りの人はそれほど迷惑していないこともあるでしょう。

なので、まずは20のリストのなかから1つか2つ、最も深刻な問題だけを選びだそう、とゴールドスミス氏は勧めています。

先にお話ししたように、「あの人は変わった」と他人に思われるまで癖を直すというのは簡単ではなく、複数の悪い癖の改善を一度にやる遂げることは無理に等しいためでもあるから、です。

しかし、よいことには、これらの欠点を直すことは簡単ではありませんが、単純なことだと言われています。

感謝の気持ちを表さないことが問題であれば、「ありがとう」と言えるようになればよく、謝罪をしないことに関しては「申し訳ありません」と言うことを学び、身につければいいからですね。

1つの問題がよくなれば、つられてほかのこともよくなる、ともゴールドスミス氏は言われています(この事実を裏づける2万のフィードバックもあるそうです)。

たとえば、聞くのが下手だった人が、もっと人の話を聞くようになったことで、他人を素直に認め、敬意を払えるようになった、というもの。
こういう例が数多く存在するのですね。

気負うことなく、まず1つの欠点を改めることから取り組んでみましょう。

 

次回からは、実際に自分を変えるための7つのステップをご紹介していきます。

続きの記事はこちら

エグゼクティブ・コーチが勧める“自分を変える7つのステップ”とは-「できる人」の法則から学ぶ、セルフ・コーチング術4
勉強会主催のゆうです。『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』を通して、“自分を変える”セルフ・コーチング術をご紹介していきます。『できる人の法則』は、エグゼクティブ・コーチングの第一人者マーシャル・ゴールドスミス氏によって書かれた、...

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