「私情に左右されてはいけない」初代大統領ワシントンの英断とは?

朝活主催の ゆう です。

スキルアップ!朝活では、プレゼンのスキルを磨くための実践形式のワークを行っています。

そのワークの題材にしているのが偉人・先人のエピソードであり、プレゼンスキルを上げつつ、日常でも生かせる人生訓を学べるという、1度で2度おいしいのがスキルアップワークです。
このブログでは、その人生訓の一部をご紹介しています。

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前回の記事はこちら

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朝活主催のゆうです。スキルアップ!朝活では、わかりやすく話をするための練習をしています。さらにワークで取り上げている話は偉人・先人のエピソードであり、それも合わせて学び、日常でその教訓を生かすこともできます。このブログではその内容の一部をお...

今回は、アメリカ合衆国 初代大統領のワシントンのエピソードをお話しします。

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“私情に左右されない”ワシントンの英断

公私の区別をいかにつけるかというのは、特に組織のなかで、立場が上になって裁量が得られるほど、重要な心がけになります。

アメリカ合衆国 初代大統領のワシントンに、公私の区別について、このような話があります。

1783年、アメリカは、イギリスからの独立を勝ち取った。

独立戦争の総司令官であったワシントンが、圧倒的人気を博して、初代大統領に就任。

彼は直ちに閣僚の選出に入った。

新国家の命運がかかっている。自薦、他薦が引きも切らず、ポストをめぐる争いは熾烈である。人材の適正な配置をめぐり、ワシントンは、心を砕いていた。

ある重要な役職に、二人が名乗りをあげた。一人はワシントンの親友、もう一人は、彼の地位を脅かしかねない政敵であった。

大統領の権限で、ワシントンは、どちらを指名するか。

周囲が注目する中、公表された閣僚リストに、親友の名はなかった。

ある人が、責めるように、ワシントンに言った。

「君は、なぜ、親友を裏切ったんだね」

ワシントンは、うなずいて、語ったという。

「彼は、確かに私の親友であり、今も深い信頼関係にある。彼の良さは十分承知しているつもりだ。

 しかし、行政の実務に関しては、政敵のほうが優れている。

 個人的には親友に便宜を図ってやりたいが、一国の責任者としては、私情に左右されてはいけないのだよ

重要な立場に誰を指名するのか。

私情からいえば気心が知れた親友を指名したい気持ちが大きいでしょう。仕事もずっとやりやすくなるはずです。
さらにもし指名しなければ、その親友との関係に亀裂が生じることもあるでしょう。

しかしワシントンは私情に流されず、政敵を真っ当に評価しました。そして国全体の利益を優先すべく、政敵を指名したのですね。

ワシントンを見習い、自分の立場でできることのなかで、何が本当に大切なことなのか、何が長期的に良い結果につながることなのかを知り、それを断行する勇気を持っていきたいですね。

まとめ

  • アメリカ合衆国 初代大統領のワシントンは、閣僚の選出の際、候補者となった2人のうち、親友ではなく、自分の地位を脅かしかねない政敵を指名しました。親友に便宜を図りたい一方、一国の責任者として本当に優れた人物を選出するという、私情に左右されない英断であったのです
  • 自分の立場でできることの中で、何が長期的に全体として善い結果をもたらすのか。私情に流されることなく、勇気を持ってそれを断行することが大切です

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