勉強会主催の ゆう です。
仕事でも個人のレベルアップにおいても強力なツールとなり得る「PDCA」を、10万部を超えるベストセラー『鬼速PDCA』を参考にご紹介しています。
前回は、
検証でつまずきやすい2つのパターンと、
検証フェーズの5つのステップの1番目「KGIの達成率を確認する」
についてお話ししました。
前回の記事はこちら

検証に失敗するパターンとして、
- 実行ばかりに気をとられて検証をしない「やりっぱなし派」
- 検証しかしない「形から入る派」
の2つがありました。
実行していると前に進んでいる実感は湧きやすいですが、振り返りをしなければ、同じミスを繰り返したり、実はゴールから遠ざかっていることにも気づかなかったりする可能性があります。
「検証頻度を上げることはゴールに最速で到達するための基礎」と意識して、振り返りの予定を入れてしまうことが勧められています。
また、計画をろくに立てておらず、結果目標や実行目標が定量化されていないのに検証を行おうとしても、まさに形だけになってしまい、その時間は無意味になってしまうでしょう。
計画の精度を高めてこそ、実りのある検証になるのですね。
また、検証フェーズの最初のステップ「KGIの達成率の確認」では、検証頻度としては月に1回程度ですが、意識づけのために数字の把握は各個人が行っておくべき、とも言われていることをお話ししました。
今回は、検証フェーズの
2番目のステップ「KPIの達成率を確認する」
3番目「KDIの達成率を確認する」
をご紹介していきます。
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検証フェーズの5つのステップ
ステップ② KPIの達成率を確認する
KPI(Key Performance Indicator)は、課題を定量化したものでしたね。 サブゴールのような役割をしています。
この達成率の把握自体は難しいことではありませんが、冨田さん(『鬼速PDCA』の著者)ポイントを挙げられています。
それは、「あらかじめ検証頻度に応じてKPIの尺度を合わせておく」ことです。
例えば、KPIが年間売上1億円だとすると、週に1回検証を行うときは、週次に割り算すれば目標は約200万円となります。
このような、検証期間ごとにブレイクダウンしたKPIを冨田さんは「ラップタイム」と呼ばれ、ラップタイムが目標となり、進捗を把握すべき数字となるのですね。
それによって反省点や課題が明確になり、微修正をかけることができます。その積み重ねによって最終的なゴールが実現されるのです。
ステップ③ KDIの達成率を確認する
KDI(Key Do Indicator)は冨田さんが作成した用語であり、行動目標を定量化したもので、「予定通り行動できたか」を示す指標でしたね。
※DOを日々のタスクレベルまで落とし込んだTODOの進捗具合は、基本的には毎日確認と調整を行っていきます
実際に振り返りをするときの大半の時間はKDIに費やされるはずであり、そうあるべきだと言われています。
それは、結果(KPI)はさまざまな要因があってコントロールが難しい面がありますが、行動(KDI)はコントロールができるからですね。
KPIが思うように上がっていなければ、そればかりを問題としてしまいがちでしょう。
しかし個人でも組織でも成果を上げたいのであれば、KDIの管理によりフォーカスすべき、と冨田さんは指摘されています。
ただ、KDIの管理にフォーカスしても、KPIとKDIとの連携がうまくいっていなければ、KPIが一向に上がっていかないことになるので、そこにも目を向ける必要があります。
それについては次のステップ「できなかった要因を突き止める」でお話ししていきます。
まとめ
- 検証フェーズの2つ目のステップが「KPIの達成率を確認する」です。ポイントは、検証頻度に応じてKPIの尺度を合わせておく(ラップタイムを出しておく)ことです
- 3つ目のステップは「KDIの達成率を確認する」です。振り返りの大半はKDIに費やされるはずであり、そうすべきであるといわれています。それは行動(KDI)はコントロール可能だからです。KDIの管理にフォーカスしてこそ、それが成果に結びついていくのです
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