勉強会主催の ゆう です。
仕事でも個人のレベルアップにおいても強力なツールとなり得る「PDCA」を、10万部を超えるベストセラー『鬼速PDCA』を参考にご紹介しています。
前回は、課題を因数分解するときの7つのポイントの
5つ目「簡単な課題『質×量』で切る」
6つ目「とにかく文字化する」
についてお話ししました。
前回の記事はこちら

課題を因数分解をするとき、やりやすく簡単な方法として「プロセス」で切ることが勧められていますが、2段目、3段目をMECEで分類するコツとして「質×量」で切ることも紹介されています。
どんなテーマも「質×量」で分解すればMECEが成り立つのであり、それによってボトルネックも見つかりやすくなり、解決案の偏りも防ぐことができます。
特に量(=時間)の因子は、たいていどんな仕事にも当てはまる汎用的な課題なため、一度クリアしておくことで、今後の仕事にも活かされるのです。
また、冨田さん(『鬼速PDCA』の著者)は、因数分解の上達のコツとして、「基本はとにかく紙に書き出すことだ」と言われています。
メモに書いて文字化をすることで、思考が整理され、視野も広がって、因数分解に慣れていけるのですね。
今回は、因数分解の7つのポイントの最後「マインドマップで鍛える」をご紹介します。
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因数分解を実行するときの7つのポイント
⑦ マインドマップで鍛える
冨田さんは、メモ書きを眺めていてもまだ混乱するときは、必ずマインドマップを使っていた、と言われています。
マインドマップはアイディア出しに加え、思考の整理もできるツールです。
例:
あらゆるものをマインドマップで分解してきたおかげで鬼速PDCAを身につけられた、とまで冨田さんが言われているほどであり、これを使わない手はありませんね。
そのマインドマップを使っていく上での5つのポイントをご紹介します。
活用のポイント① 紙よりもパソコン
紙にマインドマップを書いていくと、枝葉を追加するスペースがなくなってしまい、それにより集中力が切れてしまいます。
また紙でマインドマップを作ろうとすると「きれいなマップをつくろう」ということに意識が集中してしまい、自由なアイディア出しという本来の目的からズレてしまいかねません。
以上の理由から、冨田さんは、あとからいくらでも枝葉や要素の付け足しができるデジタルを推奨されています(マインドマップのソフトでおすすめされているのは XMind社の XMind です)。
活用のポイント② PDCAのフレームを忘れる
マインドマップの目的は、基本的に課題の整理です。
テーマを中心に置いて、それを構成する因子をひらすら書き出すことで、「やり忘れ」を防ぐことができます。
ただ、ある程度 要素が分解されていくと、そこに現状の反省点であったり、KPIであったり、解決案であったりと、さまざま種類の枝葉を書き足したくなるでしょう。
それらは思いついたら気にせずに書けばいい、と勧められています。
「1段目はMECEを徹底する」くらいで、あとは課題の大枠が決まれば自由に深掘りをしていけばいいのですね。
活用のポイント③ 時間がないなら時間を決めて行う
冨田さんは週末の振り返りに5時間を取られているそうですが、そこまでの時間が取れないようなら、
「2時間で書けるだけ書こう」と決めて集中して書くこと、
もしくは意識的に小さく、より具体的なテーマを中心に添えたマインドマップづくりを勧められています。
また、大きなテーマについてのマインドマップづくりとなるとかなりの時間を要しますが、ある程度のマインドマップの型ができると、定期的な振り返りも短い時間で可能になると言われています。
活用のポイント④ 気になったら分解してみる
中心に置くテーマも、それが大事なのかどうかわからなくても、ボンヤリしていたらとりあえず置いて軽く分解してみるくらいの積極性が欲しい。
と冨田さんは言われ、地道な思考のトレーニングを積んでおくことを勧められています。
地道にトレーニングし、マップづくりに慣れていけば、マインドマップに触っている時間も着実に減らしていくことができるようになるのです。
活用のポイント⑤ ワクワクしながらやる
モチベーションの維持方法として、冨田さんは背景色やラインの色、ボックスの形状などをいじるようにされているそうです。
一見、時間が余計にかかるように思いますが、見栄えが華やかになったマップが表示されると、気分がワクワクし、思考の幅も広がっていくのですね。
これで計画フェーズの応用編「因数分解」は終わりです。
次回から、実行フェーズのポイントをご紹介していきます。
まとめ
- 課題を因数分解するときに有効なのがマインドマップです。マインドマップはアイディア出し、思考の整理にも役立ちます
- マインドマップを使っていく上でのポイントが、以下の5つです
- 紙よりもパソコン(デジタルだと、あとからいくらでも枝葉や要素の付け足しが可能)
- PDCAのフレームを忘れる(枠にとらわれずに、思いついたことはどんどん書く)
- 時間がないなら時間を決めて行う
- 気になったら分解してみる
- ワクワクしながらやる(背景色、ライン、ボックスの形状などをいじり、見栄えを華やかにすることで、気分がワクワクし、モチベーションが維持される)
続きの記事はこちら

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