仮説の精度を高め、鬼速を実現させる「因数分解」-『鬼速PDCA』から学ぶ 本当に使えるPDCAスキル17

朝活主催の ゆう です。

仕事でも個人のレベルアップにおいても強力なツールとなり得る「PDCA」を、10万部を超えるベストセラー『鬼速PDCA』を参考にご紹介しています。

鬼速PDCA

前回は、計画フェーズで持ち合わせたい2つの視点

「上位PDCAを再確認する」
「ときに思考のリミッターを外す」

についてお話ししました。

前回の記事はこちら

夢の実現の秘訣とは?意識づけを強める「計画を見える化する」方法-『鬼速PDCA』から学ぶ 本当に使えるPDCAスキル15
朝活主催の ゆう です。 仕事でも個人のレベルアップにおいても強力なツールとなり得る「PDCA」を、10万部を超えるベストセラー『鬼速PDCA』を参考にご紹介しています。 鬼速PDCA 前回は、計画フェーズでの8つ...

計画フェーズで「そもそもなぜゴールを目指すのか?」という視点を持てば、ムダなPDCA、的はずれなPDCAを回さずに済むようになります。

さらに、それが回すべき重要なPDCAであると再認識することで、持ちうるリソースを自信をもってそこにつぎ込むことができるのです。

また、

「この目標をもっと短い期間で達成するには何が必要か?」
「他にできることがあるとしたらどういうことだと思うか?」

と視野を広げる、これまでの思考のリミッターを外すことで、それまでに見えていなかった領域も鮮明になり、思わぬ解決案が見つかり、ブレイクスルーのきっかけとなることもあるのですね。

今回から、計画フェーズの応用として、仮説の精度を上げる「因数分解」をお話ししていきます。

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仮説の精度を高め、鬼速を実現させる「因数分解」

『鬼速PDCA』の著者 冨田さんは、「鬼速PDCAには仮説精度の向上が欠かせない」と言われています。

仮説の精度が劇的に上がれば、それだけ目標達成へ大きく近づけるからですね。

ではどうすれば仮説の精度をより高めていけるのでしょうか?

それを支えるのは「因数分解能力」であると言われています。

PDCAにおける因数分解とは、「ゴール」と「現状」を構成する因子をどんどんリストアップしていくこと、です。

冨田さんは因数分解の方法を「ロジックツリー」を使って説明されています。

例として、「いい上司」が挙げられています。

「いい上司になる」ことが課題であるとき、「どうやったらいい上司になれるか?」と、いきなり解決案を考えるのではなく、まずは「良い上司とは何か?」と因数分解することが勧められています。

いい上司の因子として、

「人間的な魅力がある」
「ビジネス的に魅力がある」

と分けられるでしょう。

では「人間的な魅力とは何か?」と考えると、さらにさまざまな要素に分けられます。

このように物事を分解することで、より具体的に課題をリストアップし、それぞれのギャップを把握し、解決案を立てることができるのですね

ゴール設定が高かったり、外的要因が複雑に絡み合ったりして難易度の高いゴールには、因数分解が不可欠であると言われています。

因数分解の5つのメリット

因数分解をするメリットには5つもあることが紹介されています。

メリット① 課題の見落としを防ぐ

頭でひらすら課題や要因を考えていても、多くの視点を持つことは難しいです。

しかし因数分解をし、そのテーマを20個の因子に分けられたとすれば、「20個の視点を持った状態」になれます。

それにより課題の見落としを劇的に減らし、仮説精度を高めていくことができるのです。

メリット② ボトルネックの発見がしやすい

因数分解をすることで、現状とのギャップが最も大きいもの、ゴールまで近づくのを妨げているもの(=ボトルネック)が浮かび上がってきます。

そのボトルネックの解消に手間と時間とお金を集中させることで、高いインパクトが得られ、ゴールへ大きく前進することが可能になります。

メリット③ KPI化しやすい

課題が具体的になればなるほど、定量化もしやすくなります

精度が上がった仮説を定量化すれば、解決案も課題にしっかりフォーカスしたものとなるのです。

冨田さんは具体例として、営業成績アップを目指すときを例として紹介されています。

因数分解しなければ、指標は「契約件数」や「売上」「利益率」などしかなくなり、それでは細かな検証が難しくなります。

しかし因数分解することで「メールでのポテンシャル先へのアプローチの返信率が、平均値よりかなり低いこと」と判断されれば、それを最重要KPIに設定することで、明確な検証が可能となり、ゴールへも着実に近づいていくでしょう。

メリット④ どんなゴールでも実現可能に思えてくる

ゴールと現状とのギャップだけを見たならば、そのあまりの大きさに断念する人があるのも仕方ありません。

しかし、それを分解し、ギャップの正体は上りやすい階段の積み重ねにすぎないことと気づければ、そのゴールも達成できると思えるのですね。

メリット⑤ PDCAが速く深く回る

因数分解によって課題の漏れが減り、ボトルネックが見え、KPIが明確になり、解決案も課題の解決にフォーカスしたものになります。

このように最初の段階で「深く」因数分解をすることで、計画フェーズのすべてのステップの精度が高まります。

すると、検証と調整フェーズでの軌道修正も小さくなるので、PDCAは「速く」回るようになるのですね。

さらに、ゴールやKPIと、解決案との因果関係が明確になることで、それまで「やりたくない」と思っていたことも「成果が出るならぜひやりたい」と向き合い方が変わり、モチベーションが高まります。

それによって、実行フェーズのスピードにも好影響が出るのですね。

 

次回は、実際に因数分解するときに心がけたい7つのポイントをご紹介していきます。

続きの記事はこちら

因数分解を実行するときのポイント「テーマの抽象度を上げ、5段目まで深掘りする」-『鬼速PDCA』から学ぶ 本当に使えるPDCAスキル18
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この記事を書いた人
南 雄一郎

スキルアップ!勉強会 主催者。
2014年から都内のカフェでコミュニケーションのスキルを上げるための勉強会を開催していました。
2016年からは、対人関係でのスキルを心理学から学ぶ勉強会をメインに開催しています。
勉強会の開催数は累計200回以上です。

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