計画フェーズで持ち合わせたい2つの視点-『鬼速PDCA』から学ぶ 本当に使えるPDCAスキル16

朝活主催の ゆう です。

仕事でも個人のレベルアップにおいても強力なツールとなり得る「PDCA力」を、10万部を超えるベストセラー『鬼速PDCA』を参考にご紹介しています。

鬼速PDCA

前回は、計画フェーズの7つ目のステップ「解決案を優先度づけする」、また最後のステップ「計画を見える化する」についてご紹介しました。

前回の記事はこちら

夢の実現の秘訣は?意識づけを強める「計画を見える化する」-『鬼速PDCA』から学ぶ 本当に使えるPDCAスキル15
朝活主催の ゆう です。 仕事でも個人のレベルアップにおいても強力なツールとなり得る「PDCA力」を、10万部を超えるベストセラー『鬼速PDCA』を参考にご紹介しています。 前回は、計画フェーズでの8つのステップの6番目...

すべての解決案の実行が難しい場合は、PDCAサイクルをすばやく回していくために、適切に優先度づけをして絞り込む必要があります

それには課題の絞り込むと同様に「インパクト」「時間」「気軽さ」の3つを基準にすること、

そして、最重要KPIについて最低ひとつ、できれば2つの解決案を残す、

それ以外のKPIについてもできればインパクト重視で解決案をひとつ残す、

そして、短時間で終わるものも残す

という3つのポイントを最終的な判断基準とすることをご紹介しました。

また、特に最重要KPIへの意識づけをするために、紙に書いて張り出したり、手帳に書き込んだりする「見える化」も、モチベーションの維持や、あらゆる場面で課題解決のヒントを見つけるために重要、ということもお話ししました。

今回は、PDCAサイクルを回していく中で、計画フェーズにて持つべき2つの視点(「上位PDCAを再確認する」「ときに思考のリミッターを外す」)をご紹介します。

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計画フェーズでにて持つべき2つの視点

視点① 上位PDCAを再確認する

計画フェーズを始めるときに、重要な視点が

そもそも、なぜそのゴールを目指すのか?

ということです。

私たちは目の前のことに縛られ、長期的な目線を忘れてしまうことがあります。

そこでPDCAを回し始める前に、上位に位置するPDCAを意識することが大切です。

そもそもなぜゴールを目指すのか、というゴールを確認することで、次の2つの結果が得られます。

メリット① ムダなPDCAを回すことがなくなる

「なぜそれをするのか?」と視点を高くすることで、今手元にあるリソースをそのことにではなく、もっと別のことに使ったほうがいいと、より合理的な判断ができるようになります。

(例として挙げられていたのは、

「1年以内にBMWを買おう」と決めたとして、なぜそれをしたいか追求すると、心から実現させたいことでなく、友人が高級車を乗っているのを見て「負けたくない」と思ったことから、という場合です。

上の視点を持つことで、「BMWを買う」ことは、将来、自分が本当にやりたいことではなく、もっと別のことに時間を使うべきだ、と気づくでしょう。

そうなれば、ムダとなるPDCAを回さずに済むのです)

また、組織内でPDCAを回す場合、それは会社の目標や上司の望んでいることへの貢献になるかどうかを問い、適宜、上司とすり合わせをすることで、PDCAを徒労に終わらせることを防ぐことができます。

メリット② PDCAに自信を持ってリソースをつぎ込める

上位PDCAを確認することでムダを減らせると同時に、自分が回そうとしているPDCAへの自信を深めることにもつながります。

これから回そうとするPDCAのゴールが、自分が本当に望むものであるとわかれば(あるいは再認識すれば)、当然、モチベーションを湧き、迷いもなくなって、持てるリソースを惜しみなくつぎ込むことができるのですね。

反対にいえば、自分の望んでいることがまったく見えない状態では、短期的な目標であっても、それを全力で成し遂げようという前向きな姿勢にはなりづらいでしょう

視点② ときに思考のリミッターを外す

2つ目の視点、思考のリミッターを外すとは、非常識な計画を考えてみることです。

たとえばとして、冨田さん(『鬼速PDCA』の著者)は、

3ヶ月後に会社の売上を5倍にするにはどうしたらいいか?

という問いを挙げられています。

普段であれば、たった3ヶ月で売上を5倍にするなど、想像さえもしないでしょう。したとしても5年計画くらいで考えるかもしれません。

しかしあえてそのように強制的にでも思考のリミッターを外すことで、いままで比較にならない次元でのゴールと現状とのギャップ、およびその課題が見えてきます。
これまでのPDCAサイクルではとても対応はできないでしょう。

まったく新しいビジネスモデルを生み出す必要があったり、既存の商品であってもまったく異なった売り方を考えたりする必要があるかもしれません。

このときに9割のケースでは「やっぱり無理だ」という結論に至るでしょうが、残りの1割では「もしかしたら、あながち無理な話ではないかもしれない」と思えるかもしれないそれがブレイクスルーの入り口になる、と冨田さんは語っています。

このようにリミッター外しの思考をすることは、人や組織がさらに成長するうえで欠かせないのですね。

先に挙げた問いは、ゴールをはるかに高く設定する、というものでしたが、解決案を考えるときにも思考のリミッターを外すことは有効だと言われています。

冨田さんが部下に相談を持ちかけられたときにたずねるのが、

他にできることがあるとしたらどういうことだと思う?

という問いだそうです。これも1種のリミッター外しですね。

部下から3つほどの解決案が返ってきても、それで終わりではなく、

じゃあ、さらに3つあるとしたらなんだろう?

と続けて聞くと言われています。

そうすることで、部下の脳内では必死に思考のストレッチが行われ、これまで向けていなかった領域にも目を向けるようになるでしょう。

1つの問いによって、新たな突破口が生まれることもあるのですね。

また、

事態は把握した。で、仮に君が当社の経営者だったらどう対応する?

という質問をされることもあるそうです。

職域、職責といった制限を完全に取り払うことで、新たなアイディア出しや気づきにつながっていくのです。

 

次回からは、仮説の精度を上げる「因数分解」の手法をご紹介していきます。

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鬼速PDCAスキルアップ術
この記事を書いた人
南 雄一郎

朝活 兼 心理学ワークショップ主催者。2014年から都内のカフェでスキルアップのための朝活を開催。
2016年からは元々関心のあった心理学のワークショップを開催。
朝活、ワークショップともに、累計回数は150回以上。

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