朝活主催の ゆう です。
仕事でも個人のレベルアップにおいても強力なツールとなり得る「PDCA」を、10万部を超えるベストセラー『鬼速PDCA』を参考にご紹介しています。
前回は、計画フェーズでの8つのステップの6番目「KPIを達成する解決案を考える」についてご紹介しました。
前回の記事はこちら

KPIを決めた後に、その数値を達成するための「大まかな方向」として考えるのが解決案です。
解決案を考えるときのポイントが、
- ひとつのKPIにつき、最低ひとつの解決案を考える
- 解決案が出ないときは、外部の協力を得る
- 解決案に自信がないときこそ、さっと実行し検証する
の3つでした。
特に3つ目のポイントの、自信がないときこそ、さっさと実行してしまう、という考えは、PDCAを鬼速で回していくのに特に大事になってきます。
実行し検証することで、解決案を入れ替えたり、これまで気づかなかった点も見えてきたりし、仮説の精度がどんどんと高まり、着実にゴールに近づいていくからですね。
その過程で、PDCAを回すのに楽しみを覚えたり、自信も深めたりしていけるのでしょう。
今回は、計画フェーズの
7つ目のステップ「解決案を優先度づけする」
最後のステップ「計画を見える化する」
をご紹介します。
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計画フェーズの8つのステップ
ステップ⑦ 解決案を優先度づけする
ステップ⑥までを終えて、現状は複数の解決案が並んでいる状態でしょう。
これらの解決案はできればすべて実行をしていきたいところですが、すべてを抱えて中途半端に終わりそうなら、ステップ④「課題を優先度づけして3つに絞る」と同じように、
「インパクト」
「時間」
「気軽さ」
の3つの基準で優先度をつけていくことが勧められています。
優先度をつけたうえで、解決案をどう絞り込んでいくべきか。その最終的な判断のポイントとして
- 最重要KPIについてはひとつ、できれば2つ以上残す
- それ以外のKPIについてもできればインパクト重視で解決案をひとつは残す
- 短時間で終わるものについてはインパクトが弱くても残す
が挙げられています。
以上のポイントを踏まえると、最終的には4つの解決案が残り、それらを同時に進めていくのが理想です。
それが難しい場合は、とりあえず最重要KPIについては行動を起こし、まだ余裕があったり、テコ入れが必要だと感じたりしたときに解決案を増やしていくのがいいと言われています。
また、たとえ基準から外れて切り捨てることになった解決案も、後々のサイクルで復活させたい場合も出てきます。
そのときに備え、書き出したものは捨てないように、とも言われていました。
ステップ⑧ 計画を見える化する
ステップ⑦までを経て基本的な計画を立てたあとに取り入れたいのが、「計画を見える化する」です。
チームでPDCAを回る場合は、解決案を絞り込むまでに至った過程をできる限り共有すべき、と言われています。
もし共有されず、解決案だけをポンと渡されたなら、「仕事は振られたが、なんのための仕事かわからない」といった事態に陥り、モチベーションの低下へとつながるからです。
そういった事態を避けるためにもプロセスを共有しておくべきなのですね。
また個人でPDCAを回す場合も、KPIを目立つところに書き出しておくなどの「見える化」の実行が勧められています。
冨田さん(『鬼速PDCA』の著者)は「流れ星理論」を挙げて説明されています。
流れ星理論とは、流れ星が消え去る前に夢を唱えると夢が叶うと言われているのは、もちろん流れ星にそんな不思議な力があるのではなく、ほんの1秒の間に夢を言葉に出せるというのは、その時点でかなりの意識づけがされている証拠だから、という話なのですね。
そこまで意識づけされていれば、それが実現するような行動が増えて夢の実現は時間の問題、といえるでしょう。
意識づけがされることで、生活のあらゆる場面が課題解決のヒントの源泉となり、PDCAを回し続ける動機づけにもなるのです。
冨田さんは意識づけ(特に最重要KPI)のために、
- 自室に紙を張る(大前提)
- 携帯のアラートで表示させる
- 手帳の日付の欄に毎日書き込む
- 机の周りにポストイットを複数貼る
という方法を実行されているそうです。
意識づけの仕組みづくりはPDCAを回すにあたって決して軽視できないこと、と指摘をされています。
ご紹介をした方法を少しでも1つでも取り入れていただけばと思います。
次回は、PDCAを回している中で、計画フェーズにて取り入れるべき2つの視点をお話しします。
まとめ
- 計画フェーズの7つ目のステップが「解決案を優先度づけする」です。1つのKPIに対して解決案が複数あって、全部に取り組もうとしても中途半端に終わりそうな場合は、インパクト・時間・気軽さを基準にして解決案を優先度づけしましょう
- 解決案の絞り込みの最終的な判断のポイントとして、以下の3つが挙げられています
- 最重要KPIについてはひとつ、できれば2つ以上残す
- それ以外のKPIについてもできればインパクト重視で解決案をひとつは残す
- 短時間で終わるものについてはインパクトが弱くても残す
- 計画フェーズの8つ目のステップが「計画を見える化する」です。個人ならKPIを目立つところに書き出す、チームなら解決案を絞り込むまでに至ったプロセスもできる限り共有して、モチベーションの低下を防ぎましょう。目標・課題が意識づけされることで、生活のあらゆる場面が課題解決のヒントの源泉となるのです
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