朝活主催の ゆう です。
仕事でも個人のレベルアップにおいても強力なツールとなり得る「PDCA力」を、10万部を超えるベストセラー『鬼速PDCA』を参考にご紹介しています。
前回は、計画フェーズでの8つのステップの5番目「各課題をKPI化する」についてご紹介しました。
前回の記事はこちら

課題を絞り込んだ後に行うのがそれらの数値化(KPI化)です。KPI化することで、検証フェーズでの客観的な進捗状況の把握ができるようになります。
KPI化する際のポイントが、
- 定性的なものも工夫して数値化する、
- 各課題に対する複数のKPIは、ひとつに絞る、
- 最重要KPIを設定する
の3つです。
「部下から心を開いてもらえない」というような定性的な課題であっても、「1日に5分以上、雑談できたかどうか」など工夫して数値化すること、
その数値が上がることで課題の解決に直結するKPIをひとつ選ぶこと、
そして、それが達成できることで大きくゴールへと近づける「最重要KPI」を設定すること、
これらがKPI化するときに大切なのですね。
今回は、計画フェーズの6つ目のステップ「KPIを達成する解決案を考える」をご紹介します。
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計画フェーズの8つのステップ
ステップ⑥ KPIを達成する解決案を考える
KPIを決めたら、次はその数値を達成するための解決案を考えます。
解決案は「大まかな方向性」であり、具体的なアクション(DO)やタスク(TODO)へは、この先の実行フェーズで分解・落とし込みがされます。
まずは大まかに、こうすれば数値が上げられそうだ、というものを挙げていきましょう。
ここで、解決案を考えるときのポイントをご紹介します。
ポイント① ひとつのKPIにつき、最低ひとつの案を考える
KPIによっては解決案が共通する場合もあるため、KPIごとに分けて解決案を書く必要はありませんが、冨田さん(『鬼速PDCA』の著者)は、「ひとつのKPIにつき、最低ひとつは案を考えるべきである」と指摘されています。
また、ほとんどの場合はひとつのKPIから複数の解決案が出てくるはず、とも言われています。
とくに課題が抽象的であるほど、「これひとつの解決案で」とはならないので、多岐にわたる可能性が高いです。
ポイント② 解決案が出ないときは、外部の協力を得る
英語力の向上のためのPDCAでいれば、単語力を上げるという課題(KPI)は、単語帳を買ってひたすら勉強する、という解決案がすぐに出てくるでしょうし、それ以外はほぼありません。
このように「やるかやらないか」によって成果が変わる課題は、答えが出しやすいです。
しかし「SNSのフォロワーを増やす」(KPI:SNSの企業ページの「いいね!」を〇〇件増やす)といった他に関わる課題の場合などは、これひとつさえすれば成果が上がる、という解決案は見つからないですね。
そうした一筋縄ではいかない課題は、「現状、なぜそうなっているのか」という要因分析が必要です。
分析をしてもすんなりアイディアが出てこない場合は、要因は自分の視野の外に隠れている可能性が高いです。
そのときには本や先輩・上司、アドバイザーなどの外部の協力を得ましょう。自分では気づかなかった解決案が見つかることにつながるはずです。
ポイント③ 解決案に自信がないときこそ、さっさと実行し検証する
外部の協力を得ても解決案がわからない場合、解決案に自信が持てないときはどうすればいいでしょうか?
もしその後に修正のチャンスがあるなら、「解決案に確固たる自信がなくても、さっさと実行に移して検証すればいいのだ」と冨田さんは言われています。
実行し、検証することで、解決案の入れ替えを行ったり、これまでは気づかなかった点を押さえた解決案が出されたりすることで、仮説の精度は増していき、自信もついていくのですね。
ただ、その際は、仮説が間違っていたとしても致命傷を負わない程度にリスクを抑える必要がある、とも付け加えてられています。
次回は、計画フェーズでの8つのステップの
7番目のステップ「解決案を優先度づけする」
最後のステップ「計画を見える化する」
についてお話ししていきます。
まとめ
- 計画フェーズのステップの6つ目が「KPIを達成する解決案を考える」です。KPIを決めた後は、その数値を達成する解決案-大まかな方向性-を考えます(具体的なアクションやタスクの細分化は実行フェーズで行われます)。解決案を考えるときのポイントが、以下の3つです
- ひとつのKPIにつき、最低ひとつの案を考える
- 解決案が出ないときは、外部の協力を得る-一筋縄ではいかない課題は、まずは要因分析を行い、それでもアイディアが出てこないときは視野を広げるべく、先輩や上司、アドバイザーから協力を得ましょう
- 解決案に自信がないときこそ、さっさと実行し検証する-実行・検証によって新たな課題・解決案に気づき、仮説の精度が増し、自信もついてきます。ゆえに解決案への自信がなくても、致命傷にならない程度にリスクを抑えて、速やかに実行フェーズに移りましょう
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