清少納言が『枕草子』でピックアップしている“にくきもの”とは?

朝活主催の ゆう です。

スキルアップ!朝活では、わかりやすく話をするための練習をしています。

さらにワークで取り上げている話は偉人・先人のエピソードであり、それも合わせて学び、日常でその教訓を生かすこともできます。
このブログではその内容の一部をお話ししています。

前回は故事成語「蛍雪の功」の成り立ちについてご紹介しました。

前回の記事はこちら

“灯がなければ、ホタルの光で本を読む”「蛍雪の功」の意味、その由来とは?
朝活主催のゆうです。スキルアップ!朝活では、実戦形式で、わかりやすく話をするためのスキルを磨いています。またそれと同時に、日常でも使える偉人・先人のエピソードも学んでおり、その一部をこのブログでご紹介していています。前回は、『イソップ寓話』...

今回は、現代でも愛読されている、『枕草子』の一説をお話ししていきます。

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清少納言がスバリと指摘する「にくきもの」はどんな人?

清少納言の『枕草子』に、「にくきもの」と題する章があります。

タイトルからして、ギクッとしますね。

「いやだ」「迷惑だ」と感じることが列挙されているのを見ると、千年前の女性・清少納言は、時代背景とは異なって、主張がとてもハッキリしていることに驚くばかりです。

なかなか面と向かっては聞けないストレートな批判に耳を傾け、ぜひ今後の参考にさせてもらいたいと思います。

その「にくきもの」はこういう人だと、以下のように書かれてあります。

急ぎの用事があってあせっているのに、前触れもなく突然訪問してきて、長々と話すお客

軽く扱っていい人ならば、『また、後にしてください』と言えるけれども、気を張る人の場合は、いらいらしながらも、顔に出すこともできない。

にくらしく、迷惑至極だ。

相手が急いでいるにもかかわらず、時間を奪っていないかと反省させられますね。

特に相手が目下や後輩など「時間がないので、後にしてください」とは言いづらい人の場合は、より注意をしたいです。

また、このようにも言われています。

人のことをうらやましがり、自分のことは愚痴ばかり言っている

こんな人も実にいやだ

常に不平不満を言っている人がいたら、どう思うでしょうか?

愚痴を言った人はスッキリするかもしれませんが、聞かされた人は気持ちがいいはずがありませんよね。
エネルギーや時間をムダに消費した、と感じると思います。

そんな愚痴いっぱいの人とは距離を置くようになるでしょう。
そうなれば、不平不満を言っている人はやがて独りになってしまいますね。

自分のことばかりを話すのではなく、目の前の相手にこそ気を配り、相手の話を聞いたり気遣いの言葉をかけたりしてこそ、良い関係を築くことができます。

今も昔も、相手のことを思いやる心の大切さは変わらないのですね

相手にとって「にくきもの」となっていないか、事あるごとに自己の言動を振り返っていきたいものです。

まとめ

  • 清少納言が『枕草子』で指摘している「にくきもの」のなかの、2人の人物像を紹介しました
    1. 急ぎの用事があって焦っているときに、当然訪問をしてきて長々と話す客、特に気を張る人の場合は「後にしてください」とも言えず迷惑至極だ、といわれています。自分の目下の人を呼び止めたり、電話をしたりするときは、特に注意をしたいものです
    2. 人のことをうらやましがり、愚痴ばかりを言っている人も実にいやだ、といわれています。不平不満ばかりを言っていては、相手は決していい気持ちはせず、時間・エネルギーを無駄にした、と感じます。やがては自分の元を去っていってしまうでしょう

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