朝活主催の ゆう です。
仕事でも個人のレベルアップにおいても強力なツールとなり得る「PDCA」を、10万部を超えるベストセラー『鬼速PDCA』を参考にご紹介しています。
前回は、鬼速PDCAの中のPLAN(計画フェーズ)で取り組むべきことの概要をお話ししました。
前回の記事はこちら

計画フェーズでなすべきことは具体的なゴール・目標を決めることです。具体的であるほど、現在地とのギャップも明らかになり、取り組むべき課題とその解決策も見えてきます。
しかし、はじめからあまりに完璧な計画を立てようとすると、実行が遅れてしまいます(結局実行すらしなかった、なんてこともあるかもしれません)。
多少の粗があっても、まず明確になっている課題の解決策から実行してサイクルを回していくことで、新たな課題が見えてきて、いったん立てていた仮説の精度も上がっていくのですね。
今回は、PDCAサイクルの2番目、DO(実行フェーズ)の概要をご紹介します。
スポンサーリンク
実行フェーズでのポイント「具体的なタスクに迅速に落とし込む」
実行フェーズでなすべきことは、「課題をクリアするための解決策」を複数のアクションに分解し、さらにそのアクションを具体的なタスクに落とし込む、その後はひらたら実行することです。
この実行フェースのポイントとして、冨田さん(『鬼速PDCA』の著者)は「アクションからタスクへの具体化を、なるべく迅速に行うことだ」と言われています。
課題への解決策はわかっていても、では日々、何に取り組んでいけばいいかが不明確では、なかなか実行に移すことはできませんね。
ほかの急ぎの用事に時間を取られたり、やる気が起きずに気分転換ばかりに時間を使ったりしてしまいかねません。
人は明確な基準が与えられない状況下では、常に「気楽さ」と「緊急性」の2つの基準だけで行動を決めてしまいがちだ。
(『鬼速PDCA』より引用)
とも言われている通りですね。
しかし、たとえば「持久力をつけるためにジョギングする」という漠然としていたアクションが、「毎日、朝6時に起きて5キロ走る」という具体的なタスクとして落とし込まれたならば、やらざるを得ない状況となり、緊急性が増します。
また、やることが明確になれば、意欲も上がり、取り組みやすくもなりますね。
実行フェーズでの失敗する人は3割。その対策とは?
計画フェーズの概要では、その段階で失敗する人が5割だとお話ししました。
そこから実行フェーズに移せても、ここで失敗する人が3割だと冨田さんは言われています。
その多くが、抽象的なアクションをそのままにし、具体的なタスクにできていないからだとも指摘されています。
せっかく計画を立てて、取るべきアクションもわかっているのに、タスク化していないだけでPDCAを回さないのは非常に勿体ないですね。
冨田さんの会社では、ミーティングで調整案が出てきたら、極力その場でアクションを分解してタスク化し、担当者に割り振るようにされているそうです。
そうすることでほとんど無駄なくサイクルを回せて、全体での精度も高めていけると言われています。
「これをやったらいいのになぁ」と思っては具体的な行動を取らないで忘れ、また思っては忘れ…、という経験は誰にでもあると思います。
しかしそれを繰り返していては状況は変わりませんし、もやもやした気持ちを抱えたままになってしまいますね。
アクションがあるなら、抽象的な状態のままで放置せず、できる限りすばやくタスク化し、日々の生活で実行していく。
それが実行フェーズで失敗しないための対策なのですね。
次回は、PDCAサイクルの3番目のCHECK(検証フェーズ)の概要を見ていきます。
まとめ
- 実行フェーズでは、解決策を複数のアクションに分解し、さらにそれらを具体的なタスクに落とし込み、実行していきます。ポイントは、アクションからタスクへの具体化を迅速に行うことです。アクションが抽象的だと、ほかの気楽な作業・急ぎの用に流れてしまいます。やるべきことが明確になってこそ意欲も高まり、緊急性も感じ、速やかに実行に移せます
- 実行フェーズで3割が失敗する原因は、アクションが抽象的なままで、具体的なタスクにできていないことにあります。アクションが決まった時点で極力タスク化することが、実行フェーズで失敗しないための対策となるのです
続きの記事はこちら

スポンサーリンク