朝活主催の ゆう です。
仕事でも個人のレベルアップにおいても強力なツールとなり得る「PDCA」を、10万部を超えるベストセラー『鬼速PDCA』を参考にご紹介しています。
前回は、PDCAは変化が激しい いまの世の中だからこそ身につけるべき万能なビジネススキルであること、
しかしPDCAに対してさまざまな誤解があるゆえ、高いレベルでPDCAを回し改善を続けている人は少ないことをお話ししました。
前回の記事はこちら

今回は、前回に続けてPDCAが身につかない理由である、その重大な誤解についてご紹介していきます。
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PDCAについての重大な誤解とは?
誤解③ 失敗するのは検証(C)が甘いからだと思っている
「PDCAで大切なのは検証。検証が甘くてやりっぱなしになってしまうから同じ失敗を繰り返し、成長も止まってしまう」と、検証フェーズがボトルネックと考える人が実に多い、と冨田さん(『鬼速PDCA』の著者)は言われています。
しかしそれは裏を返せば、「計画を立てたり実行したりするのは簡単」とも認識をしている、ということです。
もちろん検証フェーズがなければPDCAは成り立ちませんが、そうした人たちは実は計画の段階で曖昧な計画しか立てておらず、その結果、大ざっぱな振り返りしかできていないケースがほとんどだ、と冨田さんは指摘されています。
PDCAの5割は計画で決まる、と冨田さんがいわれるほど重要な計画を甘く見て、計画が曖昧なゆえ、何をすべきかも曖昧で、ろくな検証ができていないのが実態なのですね。
反対にいえば、計画を数値目標に落とし込んだ綿密なものにすれば、その後のステップはスムーズにいき、高いレベルでPDCAサイクルを回すことが可能になるのです。
誤解④ 課題解決のためのフレームワークだと思っている
PDCAは課題が見つかったときに回す必要のあるもの、という認識がありますが、課題がなければPDCAは回さなくてよい、というものではありません。
物事がうまくいっているときにも原因があります。
うまくいったことを確実に再現できるよう、「うまくいった原因」の分析もPDCAサイクルに入れるべきなのですね。
この分析を抜かし、「たまたま運が良かった」では得るものがなく、さらなる成長にはつながりません。
何かしらの仮説を立て、「もう1回このアプローチで再現してみよう」とPDCAを新たに回してこそ、よりよい方法が見つかります。
冨田さんが、PDCAのAを、一般的に訳されている「改善」ではなく「調整」とされているのは、「改善」だけではなく「伸長(現行のものをさらに良くし、より高い成果を挙げようとすること)」を忘れないためだからなのです。
誤解⑤ 改善さえすれば終わっていいと思っている
大半の人は課題が顕在化したときだけしかPDCAを回さない、と冨田さんは指摘されています。
しかし顕在化した課題の解決ができたとしても、未解決の潜在的な課題は依然として残っていることがあります。
それらの課題にも目を配り、顕在化する前に早めに対処するには、上位のPDCAをずっと回し続けないといけないのですね。
「改善・伸長」ではなく、「継続的な改善・伸長」こそ重要であると冨田さんは言われています。
誤解⑥ 大きな課題のときだけ回せばいいと思っている
PDCAはやたらと目立つ大きな課題があるときだけ持ち出す、という場合も多いです。
しかし先の記事でご紹介したように、PDCAは対象を選ばず、さらに回せば回すほどPDCAサイクルそれ自体も成長していくものです。
ゆえに仕事でもプライベートでも、小規模なPDCAが常に回り続けているのが、PDCAサイクルそのものの成長にとっても、個人としてすばやく高い成果を上げるためにも効果的なのですね。
大きな課題に対し、不慣れなPDCAを持ち出したとしても、曖昧な計画・実行・検証に甘んじ、その本来の力が発揮されることはないでしょう。
以上のようなことが誤解であると受け止め、仕事でも個人でも積極的にPDCAを持ち出し、綿密な計画、実行、検証、そして適切な調整を継続的に行うことで、鬼速でも回せるPDCA力が身についていくのですね。
次回はPDCAを回すことで得られる素晴らしいメリットを、具体的にご紹介していきます。
まとめ
- PDCAに対する重大な誤解が、以下のものです
- 失敗するのは検証が甘いからだと思っている-
検証フェーズがPDCAを回す上でのボトルネックと考えているということは、計画・実行は簡単だと思っているのであり、しかしそうした人は曖昧な計画しか立てておらず、大ざっぱな検証しかできない、と指摘されています。数値目標に落とし込んだ綿密な計画を立てることがまず大切です - 課題解決のためのフレームワークだと思っている-
課題を見つけることのみならず、うまくいった原因も分析して、それを確実に再現できるようになることもPDCAの目的の1つです - 改善さえすれば終わっていいと思っている-
顕在化した課題を解決した後も、上位のPDCAは回し続けて、潜在的な課題に目を配って顕在化する前に対処すべきです - 大きな課題のときだけ回せばいいと思っている-
対象を選ばず、常に小規模なPDCAを回し続けることで、PDCAサイクルそのものが成長し、すばやく高い成果を上げられるようになります
- 失敗するのは検証が甘いからだと思っている-
続きの記事はこちら

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