朝活主催の ゆう です。
前回から、仕事でも個人のレベルアップにおいても強力なツールとなり得る「PDCA」を、10万部を超えるベストセラー『鬼速PDCA』を参考にご紹介しています。
前回は、PDCAはマネジメントの手法のみならず、会社でも個人でもあらゆることに応用可能であり、そのサイクルを鬼速で回すことにより圧倒的なスピードで成果を出し、成長できることをお話ししました。
前回の記事はこちら

今回は、PDCAで誤解されている6つのことをお話ししていきます。
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「PDCAは最強のビジネススキル」その理由とは?
インターネットの普及によって、世の中の変化は格段に激しくなり、求められる能力、スキルも変化しています。
数年前まで通用していたビジネスモデルも急速に衰退し、いまではその跡形もないほどですね。
そのような流れの中でも、PDCAほど万能なビジネススキルは存在しない、と冨田和成さん(『鬼速PDCA』の著者)と言われています。
それはなぜかについて、こう語られています。
PDCAは、個別のスキルの習得を加速させるためのベースだからである。
PDCA力さえ上がればスキルの上達が圧倒的に速くなる。
若いビジネスパーソンは1日でも早く成果を出そうと、英語やコミュニケーションスキルなど効果が見えやすい実用的なスキルの習得に躍起になるが、実はそうしたことに手をつける前にPDCA力を身につけたほうが、中長期的に見ればはるかに大きな効果をもたらすのだ。
(『鬼速PDCA』より引用)
そもそもの個別のスキルの習得を早められるのが「PDCA力」です。
だからそれが高まれば、その時代に求められるスキルをいち早く身につけることができるので、万能なビジネススキルといえるのですね。
一度、「PDCA力」を身につければ、各スキルを習得する時間も短くなって短期間で大きな成果が上げられるとともに、PDCA力が身についていない人に大きな差をつけることができるでしょう。
組織で最強の強みを発揮するPDCA
また、PDCAは個人においても万能であるなら、組織でもPDCAは万能かつ最強の強み、と言われています。
それは、いまの時代、組織に求められるのは、市場の変化に瞬時に対応し、新しい仕組みやサービスをすばやく生み出していくことであり、それを可能にするのがPDCAだからです。
グーグルの親会社であり、時価総額ランキング世界2位(2015年時点)のアルファベットのすごさは、絶えず新しい試みを続けているところにあります。
新たしい仕組みが生み出されるよう、そのための環境づくり(仕事の一部を自由な研究時間にあてる、無料のカフェテリア、生産性を重視したオフィス環境・会議スタイルなど)を続けています。
時代の変化に応じて自ら変わり続ける組織は生き残り、自己変革に躊躇する会社は淘汰されてしまうのですね。
その自己変革を可能にする土台がPDCAというわけです。
PDCAで誤解されていることとは?PDCA力が身につかない理由
格段の早さで自己変革を可能にするPDCA。
しかしその力が身についている人、
現状を具体的に分析し、原因を突き止めて改善案を生み出し、PDCAサイクルに落とし込んで改善を続けている人はごく一部しかいない、と冨田さんは指摘されています。
なぜそれほど少ないかといえば、PDCAでのさまざまな誤解があるからです。
今回は、それらをまとめた6つの誤解のうち、2つをご紹介します。
誤解① 簡単だと思っている
本気でPDCAを回したことがある人は、その奥深さと難しさが知らされる、といわれています。
PDCAサイクルはそれ自体も成長していき、高度なスキルになり得るのです。
PDCAが簡単と言っている人は、簡単なPDCAしか回したことがない人であり、PDCA自体のレベルも低いままになっているのですね。
『鬼速PDCA』で紹介されているスキルは、冨田さんが大学3年生のころから始まり、来る日も来る日もPDCAに取り組み、その過程で幾度も進化を遂げた集大成であり、極めてレベルの高いものなのです。
誤解② 管理職向けのフレームワークだと思っている
若い世代は「PDCAサイクルはプロジェクトマネジメントに適したスキル。だから、まだチームを持つ立場にはない、いまの自分には関係ない」という人が大勢いる、といわれています。
しかしPDCAはそんな限定的なスキルではなく、対象を選びません。
- 上司や部下との関係を良くする
- 日々の時間の使い方の無駄をなくす
- 人脈を増やす
- プレゼン技術を高める
- 交渉力を強化する
- 家族サービスの質を高める
- 趣味で上達する
など、PDCAはあらゆることをすばやく成し遂げるために使えるスキルなのです。
冨田さんは、
ゴールを定め、そこへの最短距離を探りながら前進を続けるための原動力となるのがPDCAである。
個人レベルで、そしてプライベートな目標でも積極的に活用できるのである。
(『鬼速PDCA』より引用
と言われ、さらにPDCA自体も成長するのだから、若いときからPDCAを回す習慣を身につけるできだとも勧められています。
「いまは関係ない。必要になってから身につければいい」では、PDCAモデル自体の成長の機会損失が大きく、個人の目標達成も人並みにとどまることになってしまい、勿体ないのですね。
次回も続けて、PDCAの重大な誤解についてお話ししていきます。
まとめ
- インターネットが普及し、世の中の変化が格段に激しくなり、求められるスキルも変化していくなか、PDCAほど万能なビジネススキルは存在しないといわれています。それはPDCAはスキルの習得自体を加速させるためのものであり、PDCA力が身につけば、その時代で求められるスキルがいち早く得られるからです
- PDCAは個人のみならず組織でも万能かつ最強の強みといわれています。それは、市場の変化に瞬時に対応した仕組みやサービスを生み出すのを可能にするのがPDCAだからです
- PDCAの誤解の1つが「簡単だと思っていること」です。PDCAを本気で回したなら、その奥深さと難しさがわかるといわれています。PDCAはそれ自体も成長し、高度なスキルとなり得るのです
- PDCAの誤解の2つ目が「管理職向けのフレームワークだと思っている」ことです。PDCAはプロジェクトマネジメントに限ったスキルではなく、「日々の時間の使い方の無駄をなくす」「プレゼン技術を高める」など、あらゆることをすばやく成し遂げられるスキルなのです
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