朝活主催の ゆう です。
このブログでは、世界的ベストセラー『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。
続けてお話ししているのが、第4の習慣「Win-Winを考える」についてです。
『7つの習慣』では、唯一選択可能な人間関係のパラダイムは「Win-Win(お互いに満足し、それぞれの成長や利益につながる関係)」であり、いかにその関係に近づけるか、そのための考え方、方法が紹介されています。
前回は、Win-Winを構成する5つの側面の最初に挙げられているのが「人格」であること、
優れた人格の特徴の1つである「豊かさマインド(利益、成功、豊かさ、幸福は、すべての人に行き渡り、それでいてなお余りある、という考え)」についてお話ししました。
前回の記事はこちら

今回は、5つの側面のうちの2番目、「人間関係」について詳しくご紹介します。
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「Win-Win」の人間関係の本質とは?
人格の土台ができれば、その上に「Win-Win」の人間関係を築くことができます。
ここで人間関係の本質とは何かについて、考えてみましょう。
良い人間関係を構築するために最も必要なもの、その本質とは何だと思いますか?
それについてコヴィー博士はこう言われています。
Win-Winの人間関係の本質は信頼である。
信頼がなければ、できるのは妥協だ。
心を開いてお互いに学ぶことも、気持ちを理解し合うことも、本当の創造力を発揮することもできない。(『7つの習慣』より引用)
人間関係で最も大事なものは信頼であり、それがなければできるのは妥協、妥協ではお互いに理解し合うことも、成長することも、クリエイティビティを発揮することもできないといわれています。
信頼し合っていれば、心が開かれ、安心してお互いの手の内、思いをさらけ出すことができます。
たとえ思いが違っていても、お互いに相手の見方をきちんと理解し、力を合わせて別の答え(第3の案)を探そうとするのです。
そうなれば、お互いに満足のいく結果がもたらされるのですね。
「Win-Lose」の相手にどう接するか?注目すべきは“影響の輪”
しかしなかには信頼関係がない相手、「Win-Win」という人間関係のパラダイムなど聞いたことがなく、「Win-Lose」という考え中心の人もいて、その人と関係を持たなくてはならなくなった、ということもあるでしょう。
そんなときは、どうすればいいのでしょうか?
コヴィー博士はこうアドバイスされています。
Win-Loseのパラダイムで物事を考える人が相手でも、鍵となるのは人間関係である。
そのためにはまず、フォーカスするところは影響の輪の中である。
(『7つの習慣』より引用)
相手が変わることを望んでいても、それは影響の輪の外にあるものであり、それでは自分の望む結果が得られません。
だから影響の輪(自分が影響を及ぼせる範囲)の中に注目すべき、といわれています。
では影響の輪の中にあるものとは具体的にどんなことでしょうか?
それは信頼口座に預け入れる行為、
たとえば、
- その人に礼を尽くす
- 敬意を払う
- その人の意見を尊重する
- コミュニケーションの時間を長く取る
- 相手の話をよく聴く
- 自分の意見を勇気を持って述べる
などがあります。
その信頼口座へ預け入れをしつつ、お互いが満足できる解決策を真剣に探そうとする。そのプロセスそのものもまた、信頼口座への大きな預け入れとなるのです。
最初から信頼関係を構築する努力を放棄してしまえば、誰とも良い関係を築くことができなくなってしまいますね。
まず影響の輪に注目し、預け入れに努めていくこと大切です。
「No Deal」が望ましい場合もある
しかしそうはいっても、「Win-Lose」の考えが深く根ざされていて、「Win-Win」の考え方を理解しようとしない人もいるでしょう。
そういう人に出会ったら、「No Deal(取引しない)」というパラダイムがあることも思い出し、それを選択することも視野に入れていきましょう。
次回の記事で「協定(合意)」についてお話ししますが、
いくら素晴らしい協定を結んでいても、人格と人間関係の土台がなければ、協定から逸脱する行為がはびこり、協定を記したものがただの紙切れになってしまう、ともコヴィー博士は忠告されています。
忠告を真摯に受け止め、預け入れの実行に努めていきたいですね。
まとめ
- 『7つの習慣』では、唯一選択可能な人間関係のパラダイムは「Win-Win」であるといわれています。お互いが満足し、それぞれの成長や利益につながる関係構築が重要です。そのWin-Winには以下の5つの側面があります
- 人格-人格の土台を盤石するには、誠実・成熟・豊かさマインドの3つが欠かせません
- 人間関係
- 合意(協定)
- システム
- プロセス
- 人間関係の本質は「信頼」といわれています。信頼し合っていれば、お互いが心を開き、安心して手の内、思いをさらし、学び合うこともできるのです
- Win-Loseのパラダイムで物事を考える人に対しても、フォーカスすべきは影響の輪の中、相手を変えようとするのではなく、信頼口座に預け入れる行為(相手に敬意を払って 意見を尊重する、相手の話を聴く、勇気を出して自分の意見を述べる)に力を入れていきましょう ※相手によっては「No Deal(取引しない)」を選びましょう
続きの記事はこちら

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