Win-Winを考える5-Win-Winの土台となる人格の特徴とは?誠実さと成熟さ|朝活で学ぶ「7つの習慣」その39

朝活主催の ゆう です。

このブログでは、世界的ベストセラー『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

続けてお話ししているのが、第4の習慣「Win-Winを考える」についてです。

『7つの習慣』では、数ある人間関係のパラダイム(=考え方)のなかでも、実行可能な選択肢は、相手も自分も得をする「Win – Win」であるといわれています。  

前回は、「Win – Win」の関係からさらにもう1歩進んだ「Win-Win or No Deal」のパラダイムについてお話ししました。

前回の記事はこちら

Win-Winを考える4-取引しない「No Deal」のメリット|朝活で学ぶ「7つの習慣」その38
朝活主催の ゆう です。 このブログでは、世界的ベストセラー『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。 完訳 7つの習慣 人格主義の回復 続けてお話ししているのが、第4の習慣「Win-Winを考える」についてです。 ...

「Win-Win」の関係を築くのがどうしても難しければ、無理に合意に達しようとせず、「合意しないことに合意する」のが賢明です

それは「Win-Win」以外のパラダイムを選択すれば、自分か相手のどちらかに不満が残り、それが関係に亀裂をもたらすからですね。

今回は、「Win-Winの5つの側面」について詳しくご紹介します。

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「Win-Win」を構成する5つの側面

「Win – Win」のパラダイムは、互いに関連し合う5つの側面からできているといわれています。

その5つとは、以下のものです。

まず人格があり、それによって人間関係が築かれ、合意(協定)ができます。

スムーズに合意に至るには「Win – WIn」に基づくシステムも必要です。

さらにプロセスも重要になります。
「Win – WIn」以外のパラダイムのプロセスでは、「Win – WIn」の結果に到達することはできません。

今回は、側面の1つ目である「人格」について詳しく見てきます。

人格は「Win – WIn」の土台であり、すべてがこの土台の上に築かれます。「Win – WIn」のパラダイムで特に欠かせないものですね。

この土台を盤石にするには、人格の3つの特徴を育てなければならない、とコヴィー博士は言われています。

Win-Winの土台、人格の特徴

人格の3つの特徴のうち、今回は2つをご紹介していきます。

優れた人格の特徴① 誠実

誠実については、信頼口座の「主な6つの預け入れ」の回でも紹介がありました。

信頼口座6-”ここだけの話なんだけど…”に要注意!誠実さを示すことの重要性|朝活で学ぶ「7つの習慣」その31
朝活主催の ゆう です。 このブログでは、世界的ベストセラー『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。 完訳 7つの習慣 人格主義の回復 前回は、「信頼口座」の章にある「主な6つの預け入れ」のうち、「期待を明確にする」につい...

誠実の反対である不誠実さとは、心に二面性があることでしたね。

その場にいない人に、その人には面と向かっては言えないような悪口を言うのは、二面性のある、不誠実は言動です。
その場にいない人にも忠実な、裏表のない態度が、誠実さなのですね。

また誠実さとは、自分の価値観を明確にし、その価値観に従って計画を実行すること(つまり自分との約束を守ること)とも言われています。

そしてまた他者との約束を守ることも誠実な態度になります。

裏表があったり、自分との約束も他者との約束も守らなかったりする態度は不誠実であり、それでは他者と信頼関係を築くことは当然できません。

誠実さは、人格という基礎の要石なのである

とコヴィー博士はその重要度を指摘されています。

優れた人格の特徴② 成熟

成熟とは、勇気と思いやりのバランがとれていること、とコヴィー博士は言われています。

ハーバード・ビジネス・スクールのサクセニアン教授は、成熟について

相手の考え方や感情に配慮しながら、自分の気持ちや信念を言えること

と定義されているそうです。

自分の気持や信念をしっかりと言うには「勇気」、相手の考え方や感情に配慮するには「思いやり」が必要です。
そのバランスが取れている人が成熟した人なのですね。

図にあるように、勇気と思いやりとが高いレベルでバランスが取れていると、「Win-Win」の結果になり得ます。それが「Win-Win」の前提条件です。

もし思いやりはあるけれども、勇気がない人間であれば、「Lose-Win」を考えてしまいます

相手の立場や要望に気を遣うあまり、自分の意見をひと言も口に出さずにいます。それでは結果的に自分に不満が残ったり、無理がたたったりしてしまうでしょう。

反対に、勇気はあるけれども思いやりに欠けるとなると、「Win-Lose」を考えるようになります

自分の信念を貫くことしか考えず、相手の気持ちや信念を思いやることなく、打ち負かそうとする…。これでは相手側に不満が残り、やがては関係にヒビが入ってしまいかねないのですね。

日本人はどちらかといえば、思いやりはあるけれども勇気に欠け、「Lose-Win」を考えがちだと思います。

しかしコヴィー博士が

優しさだけでWin-Winの結果に到達することはできない勇気も必要だ

相手の身になって考えるだけでなく、自信を持って自分の考えを述べなくてはならないのだ。

思いやりを持ち、相手の気持ちを敏感に察することも大事だが、勇敢であることも求められるのである

(『7つの習慣』より引用)

と言われるように、「Win-Win」のパラダイムには自分の考えをはっきりと述べる勇気・勇敢さも求められるのです。

はっきりと主張するには、その前の誠実さにおいてお話しした「自分の価値観を明確にし、そのとおり計画を立てて実行する」ことが前提になります。

自分の立場があいまいでは、それをしっかりと述べることはできないのですね。

 

次回は、人格の3つの特徴の3番目である「豊かさマインド」について詳しくお話しします。

まとめ

  • 数ある人間関係のパラダイム(=考え方)のなかでも、唯一結ぶべき関係が「Win – Win」です。「Win – Win」の関係を築くのがどうしても難しければ、合意しないことに合意する(=No Deal)のが賢明なのです(それ以外の関係にはいずれ亀裂が入る)
  • 「Win-Win」には互いに関連し合う、以下の5つの側面があると教えられています
    1. 人格
    2. 人間関係
    3. 合意(協定)
    4. システム
    5. プロセス
  • 側面の1つ目が「人格」であり、これは「Win – WIn」の土台にあたります。土台を盤石にするには、以下の人格の3つの特徴を育てなければならない、といわれています
    • 誠実-心に二面性がなく(陰口を言わない)、自分の価値観を明確にして それに従って行動し、他人との約束を守ることです
    • 成熟-勇気と思いやりのバランスがとれていること、つまり相手の考え・感情に配慮しならがも、自分の気持ち・信念もしっかりと伝えられることです
    • 豊かさマインド-次回、詳しく紹介します

続きの記事はこちら

Win-Winを考える6-豊かさマインド・欠乏マインドとは?-朝活で学ぶ「7つの習慣」その40
朝活主催の ゆう です。 このブログでは、世界的ベストセラー『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。 完訳 7つの習慣 人格主義の回復 続けてお話ししているのが、第4の習慣「Win-Winを考える」についてです。 ...

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