朝活主催の ゆう です。
このブログでは、世界的ベストセラー『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。
前回から、第4の習慣である「Win-Winを考える」についてお話ししています。
前回は、人間関係のパラダイム(考え方)には6つあること、その中でも
1番目の「Win-Win」
2番目の「Win-Lose」
について詳しくご紹介しました。
前回の記事はこちら

6つの人間関係のパラダイムは、
- Win-Win 自分も勝ち、相手も勝つ
- Win-Lose 自分が勝ち、相手は負ける
- Lose-Win 自分が負けて、相手が勝つ
- Lose-Lose 自分も負けて、相手も負ける
- Win 自分が勝つ
- Win-Win or No Deal 自分も勝ち相手も勝つ、それが無理なら取引しないことに合意する
です。
Win-Winは、お互いの利益になる結果を見つけようとする考え方ですね。
この関係を築くには「お互いが満足できる方法は十分にある、それでこそ長期的に成功できる」のが原則であるととらえることが大切です。
Win-Loseは、「相手を負かして、私が勝つ(それでこそ成功する)」という考え方です。
Win-Loseのパラダイムは、小さい頃から競争を強いられている私たちには身に染みているものです。
しかし常に勝ち続けることはできず(勝ち続けていても不安です)、そうなると自分の価値観が揺らいで、精神的に苦しくなってしまいます。
ゆえに他者の協力を得よう、力を合わせようとしてこそ素晴らしい結果が生み出される、と考えることが大切ですね。
今回は
3番目の「Lose-Win」
4番目の「Lose-Lose」
5番目の「Win」
の人間関係のパラダイムについてご紹介します。
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人間関係の6つのパラダイム
③Lose-Win 自分が負けて、相手が勝つ
Lose-Winのパラダイムは「自分が負けて、相手が勝つ」という考え方です。
これは Win-Lose よりもタチが悪い、といわれています。
その理由についてコヴィー博士はこう言われています。
相手に対して何も主張せず、何も期待せず、何の見通しも持たずに、ただ相手を喜ばせたり、なだめたりすることしか考えない。
人に受け入れられ、好かれることに自分の強みを求める。
自分の気持ちや信念をはっきりと言う勇気がなく、相手の我の強さにすぐ萎縮してしまう。
(『7つの習慣』より引用)
非常に厳しい言葉が並んでいて、私自身にも思い当たり節が多くあり、耳が痛いです…。
Lose-Win の人は、
自分の信念がなく相手から嫌われたくない、
とにかく「いい人」と思われたい、
他者からの評価に自分の価値を見出そうとする、
だから何も主張せず、負けるとわかっていても「嫌われるくらいなら」ということで自らLoseを選ぶのですね。
しかし問題は、負けを選んだことによる「悔しい」「やっぱり屈辱的だ」「都合のいい人になりたくはない」という負の感情はなくならない、ということです。
自分の中でくすぶり続けて、いつか精神的な病という、ひどい形で表に出てくることもあります。押し殺してきた感情が、身体を蝕んでしまうのですね。
一見、正反対である Win-Lose と Lose-Win のパラダイムは、共通した問題があることを、コヴィー博士はこう指摘されています。
Win-Loseタイプの人もLose-Winタイプの人も、内面が安定していないから、自分の立場がぐらぐらと揺らぐのである。
(『7つの習慣』より引用)
この2つのタイプは、いつ負けるかわからない、いつ相手に嫌われてしまうかわからないという不安を抱えており、内面が安定していません。
自らの強い信念がなく、立場がぐらぐらと揺らいでしまうことを問題視されているのです。
④Lose-Lose 自分も負けて、相手も負ける
Lose-Lose は、Win-Loseタイプの人がぶつかり、一方が相手を負かしたとき、破れた相手は「仕返ししてやる」「この借りは絶対に返すぞ」と復讐心に燃え、相手の妨害に走ります。
妨害をされた相手もまたその相手を憎み、倍返しをしようとする。そうなると Lose-Lose、二人とも負けてしまうのですね。
憎しみ合い、恨み合いは、お互いが破滅へと進行してしまうのに、怒りによって、そのことが見えなくなってしまうのですね。
人間関係も破綻し、私的成功からも遠ざかってしまうパラダイムです。
⑤Win 自分が勝つ
Win のパラダイムは、他者に関心がなく、協力をしようともせず、自分が勝つことだけを考えることです。
他人の勝ち負けや目標はどうでもよく、自分が欲しいものを手に入れられるか、自らの目標が達成できるかのみに関心があるパラダイムです。
ではこの5番目までのパラダイムの中で、最も望ましい、ベストのパラダイムはどれなのでしょうか。
それについては次回、お話ししていきます。
まとめ
Lose-Winのパラダイムとは、「自分が負けて、相手が勝つ」というものです。このパラダイムの人は相手に好かれて受け入れられようとし、自分の気持ちを言う勇気がありません。負けるとわかっても「嫌われるくらいなら」と自らLoseを選びます
Lose-Winの問題は、負けを選んだことによる「悔しい」「屈辱的だ」という負の感情はなくならず、自分のなかでくすぶり続け、病的な症状に出ることもあることです
「いつ負かされるかわからない」「相手に嫌われたらどうしよう」と、内面が安定せず立場がぐらぐらと揺らぐことが、Win-LoseとLose-Winのパラダイムの共通の問題点です
続きの記事はこちら

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