9/7(木)心理学勉強会レポート51 「アドラー心理学から学ぶ、承認欲求との向き合い方①-人間の根源的な欲求は何か?」

公開日:

ワークショップ主催の ゆう です。

今回のワークショップには初めての方2名を含む、7名の方にご参加いただきました!

ある方は、以前のワークショップに参加された方のおすすめで初めて参加されました。ご紹介いただいたこと、とても嬉しく思います^^

今回のディスカッションのテーマは、ワークショップの内容に関連し、「承認欲求を満たそうとすることの問題点は?」についてでした。

私たちには「ほめられたい、認められたい」という気持ち、欲求があります。
それが満たされれば嬉しいし、やる気も出ます。承認されるために仕事や勉強をがんばっている、という人もいるでしょう。

しかしそれには実は問題があるのです。そのことについていろいろ意見を出してもらいました。
的を射た意見を多く出していただき、またディスカッションを通して新たな気づきを得た方もいらっしゃいました。

双方向のコミュニケーション、アウトプットがあるからこそ、より理解度も深まり、身につきやすくなるのだと改めて感じました。

アドラー心理学にみる、承認欲求との向き合い方

今回のテーマは、
ブッダとアドラー心理学から学ぶ「悩みを解消する“承認欲求との向き合い方”
についてでした。

発売から4年以上が経過したにもかかわらず、今も書店に並べられ、通販サイトの書籍ランキングでも上位に位置するのが『嫌われる勇気』ですね。
アドラー心理学ブームの火付け役となりました。

アドラー心理学では「トラウマの否定」や「劣等コンプレックス」など、興味をひくトピックがいくつもありますが、中でも印象に残りやすいのが「承認欲求」でしょう。

承認欲求とは「ほめられたい、認められたい」という欲求のことですね。

アドラー心理学では悩みについて

人間の悩みはすべて対人関係の悩みである

と定義されています。

私たちの悩みには必ず他者の存在があるのですね。

その中でも特に悩まされるのが「認められないこと、感謝をされないこと」でしょう。

「誰からも認められない…。こんな自分に価値はあるのだろうか」と思われたり、「こんなにがんばっているに認められないなんて! あー、イライラする!」と腹を立てたりして苦しまれている方も多いのではないでしょうか?

最近はSNSの流行で、より認められたい、無視されたくない、という思いがより顕著になっていると思います。

そんな承認欲求とどう向き合っていけばよいのか?

その正しいアプローチについてご紹介していきます。

人間の根源的な欲求は何か?

まず知っていただきたいのが、「人間の根源的な欲求は何か?」ということです。

人間にはいろいろな欲求がありますが、その中でも根源的な、これが満たされなければ自ら命さえも絶ってしまいかねない、というものは何だと思われますか?

それは「所属感」といわれています。

所属感とは、共同体の中で「私はここにいてもいいんだ」と思えること、です。

共同体とは、広範囲では社会全体、範囲を狭めれば職場やコミュニティ、家族間、友人間を指します。

確かに職場や家族、友だちとの間で「私はここにいてもいいんだ」と思えると、安心できますよね。

しかしなぜそれが「根源的」とまでいわれるのでしょうか?

アドラー心理学の第一人者、パイオニアといわれる野田俊作さんは、その理由をこう言われています。

人間の赤ちゃんは早産なんです。

本当は、二〇か月ぐらいお腹の中にいて産まれてきてくれると、普通の動物並みなんです。

そしたらお母さんも楽ですよ。

ものすごい早産で産まれてくるものだから、親が完全に保護してやらないと生きていけない。

一日放ったらかしていたら死にますね。

そこで小さい赤ちゃんは、人に保護を受けないと生きていけないんだと、ものすごく小さいときから感じ、何とかして他の人とつながりを持っておかないと大変だ、というように思うんです

その結果、生まれながらに持っている生存の本能より、人とつながりを持つ本能「所属の本能」のほうが強くなっている

(『アドラー心理学を語る3 劣等感と人間関係』野田俊作著 より引用)

人間の赤ちゃんは早く生まれるため、一日でもほっとかれてしまうと死んでしまいます。

ゆえにほかの人との結びつきを極めて重大に感じるようになり、「生存の本能」よりも「所属の本能」のほうが強くなっている、ということなのですね。

これが所属感が根源的な欲求といわれる理由なのです。

もしこの所属感が満たされなくなるとどうなるのでしょうか。

次回はこの所属感をより深く見ていきたいと思います。それを踏まえたうえで、承認欲求との適切な向き合い方をご紹介していきます。

PAGE TOP ↑