朝活主催の ゆう です。
このブログでは、世界的ベストセラー『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。
前回は、「信頼口座」の章にある「主な6つの預け入れ」のうち、
「小さなことを気遣う」
「約束を守る」
について詳しくご紹介をしました。
前回の記事はこちら

小さな気遣い、ちょっとした配慮がなかったために、相手を傷つけ、大きな引き出しをしてしまうことはよくあります。
反対に、ちょっと心遣いがあったからこそ相手の方がとても喜ばれ、大きな預け入れとなることもありますね。
また、約束を守ることは信頼の基礎であり、軽視すれば大きな引き出しとなって、相手から信頼されなくなってしまいます。
安易に約束をしない、守れない約束は避ける心がけが大切です。
そして、どうしても約束を守れないときは、そうわかった時点で謝罪をすべきですね。
今回は、4番目の預け入れである「期待を明確にする」についてお話しします。
主な6つの預け入れ
- 相手を理解する
- 小さなことを気遣う
- 約束を守る
- 期待を明確にする
- 誠実さを示す
- 引き出してしまったときには心から謝る
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4番目の預け入れ「期待を明確する」とは?
淡い期待・認識の違いから、人間関係のこじれが生じる
「期待を明確にする」とは、役割や目標に対してあなたが相手に期待することを、はっきりと伝えることです。
私たちは多くの場合、相手に期待していることをはっきりとは語りません。明確に伝えていないにもかかわらず、「あの人ならきっとこれをやってくれるだろう」と淡い期待を寄せているのです。
これは相手にとっても同じで、相手はあなたに対して、明確に言葉にしていなくても何かしらの期待を抱いているでしょう。
しかしそのように曖昧に期待していたり、自分の期待と相手の思い(あるいは自分の思いと相手の期待)が食い違っていたりすると、人間関係に支障をきたしてしまいます。
「あなたはそうおっしゃいましたよ」
「いや、言ってないよ。私はこう言ったんだ…」
「いいえ、そのようなことはおっしゃっていません。それをしろという指示はうかがっておりません」
「いや、言ったとも」
そもそも言葉にしなかったり、言葉にしていたとしても明確に伝えいなかったり、相手と認識違いあったりすることで、このようなちぐはぐな会話が生じてしまうでしょう。
コヴィー博士が
職場で誰が何を担当するのかを決めるときでも、娘に部屋を掃除しなさいと言うときでも、金魚の餌やりやゴミ出しの係を決めるときでも、何を期待するのかを明確にしておかないと、必ず誤解を生み、相手を失望させ、信頼を引き出してしまうことになる。
(『7つの習慣』より引用)
と語っているように、大小にかかわらず、相手の事情を踏まえつつ、何をどこまでやってほしいのかをしっかりと伝え、認識を合わせることが、引き出しを防ぐために重要なのですね。
新しい状況を迎えたときは、最初に当事者全員で期待を洗い出すことが先決です。
自分の判断のみで相手に淡い期待を抱くと、それが裏切られたと感じた後に相手を責めることで、本来は不要な引き出しをしてしまうのですね(これは相手が自分に対して期待を抱く場合も同じですね)。
期待を明確にするには時間と労力、勇気が要る
最初に期待を明確にすれば、それ以降の引き出しを防止できます。
しかしお互いの期待を明確にし、認識を合わせるのは簡単ではなく、時間や労力、忍耐が必要になりますね。
けれど長い目で見れば、期待を明確にした以降の時間や労力は大幅に節約することできます。
はじめに認識を合わせなかったためにところどころで誤解が生じ、それを正すためにたびたび時間や労力を消費してしまうのはもったいないですね。
小さな誤解が積み重なって、対立に発展し、関係に亀裂が入ってしまっては、取り返しがつかなくなるでしょう。
またコヴィー博士は、期待を明確にするには「勇気」も必要であると指摘されています。
期待の内容をはっきりと伝えるのは、勇気が要ることもある。
意見の違いを目の前に出して、お互いに納得のいく期待事項を話し合って決めるよりも、あたかも意見の違いなどないかのように振る舞い、きっとうまくいくだろうと思っているほうがよっぽど気楽だからである。
(『7つの習慣』より引用)
意見が衝突することを恐れ、話し合いを避けてしまうこともあるでしょう。しかしそれでは未来の大きな引き出しを防ぐことはできなくなってしまいます。
亀裂が入ってから「あのとき話し合っておけばよかった」と思っても、手遅れになってしまいますね。
広い視野を持ち、話し合いに臨んでいきたいです。
次回は、5番目の預け入れである「誠実さを示す」について詳しくご紹介します。
まとめ
- 信頼口座への預け入れの4番目が「期待を明確にする-役割や目標に対して、あなたが期待することをはっきりと伝えること」です。相手に何を期待をしているかを明確にしなければ、認識が食い違い、誤解を生み、関係の悪化を招いてしまいます。相手の事情を踏まえつつ、何をどこまでやってほしいかを伝えましょう
- 意見の相違がないように振る舞ったほうが気楽であり、期待の内容を伝えることは勇気が要るため、その内容は伝えずに淡い期待を抱きがちになります。しかし長い目で見れば、前もって期待を明確にすることは、認識合わせや誤解を正すために使う時間・労力の節約になり、より重要なことに時間を投資することが可能になるのです
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