朝活主催の ゆう です。
このブログでは、『超・箇条書き』(杉野幹人著)を参考にさせていただき、「箇条書き」のスキルを続けてご紹介しています。
箇条書きを短く、わかりやすく、魅力的なツールにするには、そのためのスキルを知り、駆使することが必要です。
そのスキルとは
- 構造化
- 物語化
- メッセージ化
の3つです。
前回は、3番目のスキルである「メッセージ化(相手の心に響かせ、行動を起こさせること)」に関連し、個人の夢・目標にも数字を入れることの有効性をお話ししました。
前回の記事はこちら

今回がメッセージ化の最後であり、このブロクでの箇条書きのスキル紹介も今回が最後になります。
最後の回は、メッセージ化の際の最大の“敵”についてです。
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メッセージ化の最大の敵は「無難」を選ぶ心
メッセージ化のためのコツは、
- 「隠れ重言」を排除する
- 否定を使う
- 数字を使う
の3つでした。
これらの技術を使うことでスタンスが明確になって、こちらの意図が鮮明になり、相手の心に響く箇条書きとなります。
しかし『超・箇条書き』の著者である杉野さんは、世の中にはメッセージ化されていない、もっともらしい箇条書きが溢れている、と指摘されています。
それは、もっともらしい箇条書きは、当たり前のことであるため、誰からも否定されず、無難に物事を済ませられるからです。
否定を使ってスタンスを明確にしたり、数字を入れて具体性を持たせたりすれば、反対意見を言う人や懐疑的に見る人も出てくるでしょう。
そのような人が出てくるのを避けたいという思いから、当たり前のことをいうだけの箇条書きになってしまうのですね。
けれどそれでは誰からも否定はされませんが、誰の心にも届かず、周りの人や環境を変えることはできません。誰の行動も変えられないのなら、そもそも伝える意味がなくなってしまいます。
メッセージ化してこそ、相手の心に響かせ、相手に動いてもらえるようになるのです。
そのときに重要なことを、杉野さんは言われています。
最大の敵は、まわりの環境でもない。相手でもない。
最大の敵は、自分自身だ。それも“無難”な道を選ぼうとする自分だ。
箇条書きをメッセージ化し、『超・箇条書き』として短く、魅力的に伝わるものにするには、“無難”を敵とすることが必要だ。
(『超・箇条書き』より引用)
無難を敵とし、それに勝ってこそ、相手に深く伝わり、そして動いてもらえます。
他人の目を気にして無難な道に逃げれば、自分の評価も無難なままでしょう(むしろ、これまで杉野さんが指摘されていたように「使えないヤツだ、期待できない」とさえ思われるかもしれません)。
無難な道に逃げ込もうとする自分に打ち勝ってこそ、目の前のチャンスをつかむことができるのですね。
『超・箇条書き』は、相手のことをとことん考え、相手の情報処理を手助けする作業といわれています。
同時にそれは、スタンスをとるために、自分の内面を磨く作業でもあるのですね。
スキルの習得とともに、自分をより良い方向に変えていきたいと強く思いました。
まとめ
- 超・箇条書きのスキル「メッセージ化」の最大の敵となるのは、無難な道を選ぼうとする自分だ、と指摘されています。批判を恐れて無難を選び、否定を使ったり 具体的な数字を入れたりするのを避ければ、当たり前の情報のみの箇条書きとなり、誰の心にも届かなくなってしまいます
- スタンスを明確にし メッセージ化してこそ、相手に深く伝わり、実際に行動してもらえて、伝える目的が果たされます。無難な道に逃げ込もうとせず、無難を“敵”として、そこに打ち勝っていきましょう
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