朝活主催の ゆう です。
このブログでは、『超・箇条書き』(杉野幹人著)を参考にさせていただき、「箇条書き」のスキルを続けてご紹介しています。
箇条書きはわかりやすく伝えるために有効なツールですが、単に使っていては情報の羅列になるだけで、その良さを活かすことができません。
箇条書きのためのスキルを学び、それらを駆使してこそ素晴らしいツールになり得るのです。
ではその箇条書きのスキルは何かというと
- 構造化
- 物語化
- メッセージ化
の3つです。
前回は、3番目のスキルである「メッセージ化(相手の心に響かせ、行動を起こさせること)」に関連し、「海外の履歴書に学ぶ『伝え方のテクニック』」についてご紹介しました。
前回の記事はこちら

海外の履歴書と日本人の書いた履歴書について「一番の違いは数字だ」といわれています。
海外では数字をとにかく入れ込む傾向にあるそうです。数字を入れることで自分の意図が明確になり、相手も強い印象を受けるのですね。
今回は、ビジョンに欠かせない“2つの数字”についてお話しします。
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ビジョンを掲げるときに“数字”は欠かしてはならない
企業や、また、個人てあっても「ビジョン」を掲げることがあると思います。
しかしその大半はビジョンとして機能しておらず、単なる情報の羅列に終わってしまっているのです。
その理由を、『超・箇条書き』の著者である杉野さんは「数字が入っていないからだ」といわれています。
たとえば、「グローバルに事業を拡大する」というものをビジョンに掲げたとします。
企業理念やミッションとして掲げるならば上記のような数字の入っていないものでも、掲げることは否定されていません。
しかしそもそもビジョンというものは、「企業をどこに向かわせ、いつ、何を達成したいか」をというものを未来の姿を描くもの」といわれます。
それを社員と共有することで、同じゴールに向かって同じような歩調で歩むことができるのです。
その未来の姿を描くためには、それが「いつ」のもので、「どの程度」のものなのかがわからないといけません。
それがあいまいであれば、そのビジョンを共有されたとしても社員はどこに向かって、どのようなペースで進めばいいのかわからなくなるのですね。
ビジョンに不可欠な2つの数字とは?
ビジョンには
- 状態を示す数字
- 期限を示す数字
の2つが欠かせない、と杉野さんはいわれています。
例えば、
2030年までに世界30カ国で事業を展開する
5年後にはグローバルで業界トップになる
などです。
「2030年」「5年後」と、具体的な期限が数字で示され、
また「世界30カ国で」「業界トップ」と、状態を示す数字も使われています。
これが単に「グローバルで業界トップになる」とだけいわれても、現場で日々の仕事をしている社員からすれば、日々の行動や判断を変えるものにはなりません。
しかしこれが「“5年後”にはグローバルで業界トップになる」と期限が示されることで、そのためにはこの1年はどのように過ごせばいいのか、そして1ヶ月、1週間、1日はどう行動すればいいのかも鮮明になり、日々の意識や行動も変わっていくでしょう。
人事部にとっては、5年という限られた期間で業績を伸ばすために、新卒採用を控え、海外のエキスパートを積極的に中途採用する方針へと変わるかもしれません。
商品づくりについても、海外市場の調査に多くの時間をかけるように変わる可能性があります。
このようにビジョンに求心力を持たせるためには、状態と期限を示す2つの数字は必須なのですね。
この「2つの数字を入れる」べきことはビジョンに限らず、個人の夢にも当てはまります。
夢にも数字を入れることで、日々、取り組むべきことが明確になっていくのです。
この「夢に数字を入れる」ことの重要性は、具体的な内容も交えながら、次回、ご紹介していきます。
まとめ
- 超・箇条書きのスキルの最後が「メッセージ化(相手の心に響かせ、行動を起こさせること)」であり、そのコツが“数字”を入れることです。特にビジョンを伝えるときには、それは「いつ」「どの程度か」がわからなければ不明瞭なものになるため、数字が欠かせません
- そのビジョンに不可欠な数字は「状態を表す数字」「期限を表す数字」です(例:2030年までに世界30カ国で事業を展開する)。期限・程度が明確になることで、社員一人ひとりが1週間、1日をどう行動すればいいのかも鮮明になり、ビジョンに求心力を持たらされます
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