最優先事項を優先する8-最大の成果を生み出す“デリゲーション”とは|朝活で学ぶ「7つの習慣」その24

朝活主催の ゆう です。

このブログでは、世界的なベストセラー『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

前回は、第3の習慣「最優先事項を優先する」のなかで取り上げられている「『人はモノより大切である』という原則」についてお話ししました。

前回の記事はこちら

最優先事項を優先する7-効率最優先は新たな問題を生む?「人はモノより大切である」という原則|朝活で学ぶ「7つの習慣」その23
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事務作業や資料作成などの活動は効率を考えるべきですが、「人との関係」を効率で考えては、その人と良好な関係は築くことはとてもできないでしょう。

人に対しては「効果」の観点から考えねばならないのです。良好な関係を築くには、効率は二の次にして、多くの時間をかけるべきなのですね。

今回は、より高い効果を生み出すパーソナル・マネジメントに欠かせない「デリゲーション」についてお話しします。

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自分の能力を何倍にも生かせる「デリゲーション」という方法

「デリゲーション」は、「委任」や「権限委譲」と訳されるそうで、簡単にいえば「人に任せる」ことです。

何かを達成するには自分でやるか、人に任せるかの、どちらかしかありません。

あなたはどちらのほうが多いでしょう?

人に頼みっぱなしも もちろんよくありませんが、かといって全部を自分でやろうとするのも、高い効果を生み出すパーソナル・マネジメントの点からは有効ではないのです。

その理由を『7つの習慣』ではこういわれています。

人に頼むとかえって時間がかかるし労力も使うからと、デリゲーションを嫌がる人は多い。

自分でやったほうがうまくできるからと思うかもしれないが、人に効果的に任せることができれば、自分の能力を何倍にも生かせるのである

(『7つの習慣』より引用)

実は人に任せるほうが、自分の能力が何倍も生かされ、生産性が高くなるのですね。

それは確かな技術や知識を持っている人に仕事を任せれば、その間に自分は最も重要な活動にエネルギーを注ぐことができるからです。

自分一人でする人は1スタッフ、対して効果的に人に仕事を任せられる人はマネージャーであるともいわれています。

何でも自分の手で行う人は、どんなにがんばっても、生み出される成果には限界があります。
1時間ふつうに働いて得られる結果を1単位とすれば、効率をどれほど上げても2単位、3単位にするのが限界ですね。

しかし多くのスタッフを抱えるマネージャーがうまくデリゲーションすれば、同じ1時間で10単位、50単位、100単位の成果でさえも生み出すことができるのです

デリゲーションには2種類ある?要注意な「使い走りのデリゲーション」

ここまで聞かれて、「自分は積極的に人に仕事を任せているので大丈夫だ。効果的なマネジメントができるいる」と思われたかもしれません。

しかしコヴィー博士は、「デリゲーションには2種類ある」といわれています。

『7つの習慣』にはこう書かれています。

デリゲーションには基本的に二種類ある。

使い走りのデリゲーション全面的なデリゲーションである。

使い走りのデリゲーションは、「これを取ってこい、あれを取ってこい、これをやれ、あれもしろ、終わったら私を呼べ」というやり方だ。

スタッフのほとんどは、使い走りのデリゲーションのパラダイムで仕事をしている。

(『7つの習慣』より引用)

同じデリゲーションといっても、使い走りのデリゲーションは要注意です。

行程の1つ1つを指示し、相手の行動に逐一目を光らせ、自分の指示に合わないことをすれば注意したり、やり直させたりする。
この使い走りのデリゲーションでは結局、自分自身は監視や監督に時間を取られるので、仕事を任せる意味は薄れてしまいます。

ゆえにコヴィー博士は「使い走りのデリゲーションで出せる結果はたかが知れているのである」と指摘されているのです。

だから、多くの結果を生み出すには「全面的なデリゲーション」にシフトすべきなのですね。

その全面的なデリゲーションがどのようなものかについては、次回、お話ししていきます。

まとめ

  • 効果的なパーソナル・マネジメントに欠かせないのが「デリゲーション」です。「委任」や「権限委譲」、人に任せることを指します。人に頼むとかえって時間・労力がかかると思ってしまいますが、人に効果的に任せられれば、その間に自分はより重要な活動に力を注げるため、自分の能力が何倍にも生かされます
  • デリゲーションには「使い走りのデリゲーション」と「全面的なデリゲーション」の2種類があります。使い走りのデリゲーションは、相手の行動に逐一目を光らせ、自分の意に沿わなければ注意をしたり、やり直しをさせたりします。それでは人に任せる意味は薄れ、任された側の意欲も削がれ、その人自身の成長にもつながらないでしょう

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最優先事項を優先する9-多くの成果を生み、膨大な時間を獲得できる“全面的なデリゲーション”とは?|朝活で学ぶ「7つの習慣」その25
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