朝活主催の ゆう です。
このブログでは、『超・箇条書き』(杉野幹人著)を参考にさせていただき、「箇条書き」のスキルを続けてご紹介しています。
箇条書きは、短く、かつ魅力的に伝えるのに有効なツールです。
しかし、ただ使っていては、情報の羅列にしかならず、魅力的に伝えることはできません。
スキルを学び、取り入れてこそ、相手を惹きつけられる素晴らしいツールとなるのです。
箇条書きを最大限に生かす、そのスキルは
- 構造化
- 物語化
- メッセージ化
の3つです。
前回は、3番目のスキルである「メッセージ化(相手の心に響かせ、行動を起こさせること)」のための3つ目のコツ「形容詞や副詞は『数値』に変える」についてでした。
「形容詞や副詞は『数値』に変える」とは、大きさや数などの「程度を表す」部分に使われる形容詞や副詞を実数に置き換えることで彩度を上げ、相手にイメージをしやすくさせることです。
形容詞や副詞のままでは解釈は相手次第なので、こちらの意図が正確に伝えられないことがあります。
しかし実数を入れれば意図も正確に伝えられますし、相手が持つ印象も強くなるでしょう。
前回は、新入社員のAさんの所信表明に、このコツを適用した例をご紹介しました。
前回の記事はこちら

今回は、海外の履歴書に学ぶ「伝え方のテクニック」についてお話しします。
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海外と日本の履歴書の一番の違いとは?
海外の履歴書は箇条書きでつくられることが多いそうで、日本人よりも海外の人のほうが箇条書きを使う機会は必然的に多くなります。
日本人でも履歴書に箇条書きを入れる努力をしている人もいますが、『超・箇条書き』の著者である杉野さんは「残念なことに多くの人はそれ(箇条書き)がうまくない」と指摘されています。
では海外の履歴書の箇条書きと、日本人がつくる箇条書きの違いは何なのでしょうか?
杉野さんは「一番の違いは数字だ」といわれています。
以下、海外の履歴書の例を示します。
- B社 マーケティングマネージャー 2010年~現在
- 5年間で担当商品の売上を40億円から100億円に2.5倍に伸ばした
- 年間約10億円のマーケティング投資を判断している
- マーケティングチーム15人をマネジメントしている
- **********
- A社 アシスタントマネージャー(広告宣伝担当) 2002年~2009年
- 7年間で2つの新商品の広告宣伝を担当した
- 年間約2億円の広告宣伝投資を判断している
- 広告宣伝チーム3人をマネジメントしている
- **********
上記の例では、
「権限を持っていた金額」
「マネジメントしていた人数」
「売上や利益などの結果の計数」
に実数が使われているのがわかります。
日本とは違って、海外では、数字をとにかく入れ込む傾向にあるようです。
このように数字を入れることで意図が明確になり、相手に与える印象はとても鮮明で、記憶にも強く残るでしょう。
数字を入れるだけですが、それだけでその箇条書きには曖昧さがなくなり、「短く、魅力的な箇条書き」になり得ます。ぜひ使っていきたいコツですね。
まとめ
- 超・箇条書きのスキル「メッセージ化」のための3つ目のコツが「形容詞や副詞は『数値』に変える」です。「程度を表す」部分に使われる形容詞・副詞を実数に置き換えると、相手はイメージがしやすくなり、意図も正確に伝わりやすいです
- 海外の履歴書は箇条書きでつくられることが多く、それと日本人のつくる箇条書きとの一番の違いは「数字」といわれています。海外ではとにかく数字を入れ込む傾向があり、それによって読んだ相手が持つ印象を鮮明にし、記憶に残りやすくしているのです
続きの記事はこちら

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