朝活主催の ゆう です。
このブログでは、世界的なベストセラー『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。
前回は、第3の習慣「最優先事項を優先する」のなかで取り上げられている「第2領域中心の1週間の予定を立てる4つのステップ」についてお話ししました。
前回の記事はこちら

第2領域とは、「緊急ではないが重要」な活動のことで、その第2領域を中心に予定を立ててこそ、効果的なパーソナル・マネジメントを行うことができます。
その4ステップは、
- 役割を明確にする
- 役割ごとの目標設定
- スケジューリング
- 一日単位の調整
でしたね。
このステップを踏むことで主体的な計画となり、人生を変えることも可能だとコヴィー博士は力強く断言されています。
今回は、この第2領域中心の予定を立てる際の大切な原則について確認していきます。
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効率最優先は危ない?「人はモノより大切である」という原則
予定を立てるときの、欠かしてはならない考えをコヴィー博士はこういわれています。
人との関係を 効率 で考えることはできない。
モノは 効率 で考えられるが、人に対しては 効果 の観点から考えなければならない。
(『7つの習慣』より引用)
効果的なマネジメントと聞くと、どうしても効率ばかりを優先させてしまいがちです。
もちろん事務作業や資料作成などは効率を重視すべきですが、「人との関係」は効率では考えられないし、考えてはならないのですね。
人間関係の問題を効率で解決しようとすることについて、具体的にこういわれています。
私自身のこれまでの経験からしても、自分と違う意見の人に 効率的 に意見の違いを説明しようとしてうまくいったためしはない。
わが子や会社の社員が何か問題を抱えたとき、10分間の「質の高い時間」を使って解決しようとしたこともあったが、そのような効率優先の態度は新たな問題を生むだけで、根本的な問題の解決にはならないことも思い知らされた。
(『7つの習慣』より引用)
なるべく時間をかけずに効率的に相手との問題を解決しようと思っても、それが解決できるどころか、コミュニケーションの軋轢が生じ、さらに新たな問題さえ生み出されてしまうのですね。
あなた自身が「効率重視」の相手と話し合っている場合を考えると、どう思うでしょうか?
おそらく「この問題と真剣に向き合ってくれていないんだな」という思いが伝わってくると思います。
そんな思いを抱かせては、とても良好な関係は構築できませんね。
人間関係の問題を解決したり、豊かな人間関係を築いたりするには、「時間」や「効率」は二の次と考え、「効果」を一番に考えるべきとわかります。
時間管理のツールを使ってスケジューリングするのは有効なことですが、あまりにスケジュールに追われ、人との関係を「効率」で考えるようになっては本末転倒の状態になってしまいます。
「人はモノよりも大切である」という原則を忘れずに、それを踏まえた、主体的な計画を立てていきたいですね。
まとめ
- 『7つの習慣』の第3の習慣「最優先事項を優先する」を実現するには、第2領域中心の予定を立てることが不可欠です。そのための4つのステップをしっかりと踏めば、主体的な行動ができ、人生を変えることも可能になります
- スケジューリングで気をつけるべきこととして、「人の関係を効率ではなく、“効果”の観点から考えなければならない」といわれています。意見の相違を効率的に説明して関係を良くしようとしてもうまくいかず、むしろ新たな問題が生じます。人間関係は効果を一番に考え、時間がかかろうとも信頼関係の構築には腰を据えて取り組むべきなのです
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