朝活主催の ゆう です。
このブログでは、『超・箇条書き』(杉野幹人著)を参考にさせていただき、「箇条書き」のスキルを続けてご紹介しています。
箇条書きはわかりやすく伝えるために便利なツールですが、単に使っていてはその良さを十分に発揮させられず、魅力的に相手に伝えることはできません。
スキルを学び、身につけてこそ、相手に短く、魅力的に伝え、自分の望む行動してもらうことができるのです。
その箇条書きのスキルは
- 構造化
- 物語化
- メッセージ化
の3つでした。
前回は、3番目のスキルである「メッセージ化(相手の心に響かせ、行動を起こさせること)」のための3つ目のコツ「形容詞や副詞は『数値』に変える」についてお話ししました。
大きさや数などの「程度を表す」部分には形容詞や副詞が使われることが多いですが、それでは相手はイメージがしづらく、印象に残りづらいです。
反対に「数字」を入れることで彩度が上がり、相手はグッとイメージがしやすくなり、印象にも残りやすくなります。
今回は、以前に取り上げた、新入社員Aさんの所信表明に、この「『数値』を入れる」コツを使ったらどうなるかをご紹介します。
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相手の心に響く「『数値』への置き換え」
マーケティング部に異動になった新入社員Aさんの所信表明は、これまでに紹介したメッセージ化のコツを使って、以下のようになりました。
<私の約束>
- 市場の意見に耳を傾けることなく、自分を信じる新商品をつくります
- 数多くの新商品をつくります
「『隠れ重言』を排除する」のコツによって相手にとって当たり前と思われることは省かれ、また「『否定』で退路を断つ」のコツによって、Aさんのスタンスがより明確になっています。
ここでさらに「程度を表す」形容詞や副詞を数字に置き換えられるところはないでしょうか?
それは2つ目の文にある「数多くの」ですね。これは具体的な数値で示すことができます。
たとえば「3年間で5つ以上の」などです。
このように置き換えると、次のようになります。
<私の約束>
- 市場の意見に耳を傾けることなく、自分を信じる新商品をつくります
- 3年間で5つ以上の新商品をつくります
「数多くの」という曖昧な形容詞を使うのではなく、具体的な数字を使うことで、Aさんの決意がより鮮明に伝わります。
それを聞いた先輩は、「3年間で5つ以上というのはけっこう大変だ。こいつは大きな目標を掲げて自分を鼓舞するタイプだな。つまづくことも多いと思うが、そのときは手伝ってやるか」と、Aさんの人柄へのイメージが湧きやすく、そう思ってもらえるかもしれません。
そうなれば、相手は自分のために動いてくれることも多くなるでしょう。
まとめ
- 超・箇条書きのスキル「メッセージ化」のための3つ目のコツが「形容詞や副詞は“数値”に変える」です。程度を表す部分に数字を入れることで、相手はグッとイメージがしやすくなります
- 新入社員Aさんの所信表明でいえば、「数多くの」→「3年間で5つ以上の」と置き換えることで、Aさんのスタンスもより明確になり、決意が鮮明に伝わり、アドバイスもよりもらいやすくなるでしょう
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