『超・箇条書き』から学ぶ伝える技術⑲「メッセージ化7-“数値”への置き換えによるイメージの鮮明化」

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朝活主催の ゆう です。

このブログでは、『超・箇条書き』(杉野幹人著)を参考にさせていただき、「箇条書き」のスキルを続けてご紹介しています。

箇条書きは、短く、かつ魅力的に伝えるために有効なツールです。
しかし単に使っているだけでは、その良さを存分に引き出すことはできません。箇条書きのスキルを知り、それを駆使してこそ、相手にわかりやすく伝えるための素晴らしいツールとなり得るのです。

ではその箇条書きのスキルは何かというと

  1. 構造化
  2. 物語化
  3. メッセージ化

の3つです。

前回は、3番目のスキルである「メッセージ化(相手の心に響かせ、行動を起こさせること)」のための2つ目のコツである「『否定』で退路を断つ」についてお話していました。

否定を使うことで、自らの立ち位置が明確になり、相手の心に響く箇条書きとなります。

その否定の仕方にも、絶対的な否定、相対的な否定(比較や出発点を示すというソフトな否定)の2つがあり、状況や立場に応じて使い分けるべきことをご紹介しました。

前回の記事はこちら

今回は、「メッセージ化」のための最後のコツ、「形容詞や副詞は『数値』に変える」についてお話します。

「数値」に変えることで鮮明化するイメージ

メッセージ化のための第3のコツが、「数字」を示して彩度を上げることです。

数字を使うべきは、大きさや数などの「程度を表す」部分です。

その部分には通常は形容詞や副詞が使われることが多いですが、そのままだと程度は相手の解釈しだいとなります。

相手の解釈に任せると、まず情報処理に時間がかかってしまいますし、どの程度なのかというイメージもしにくく、印象に残りづらくなるでしょう。
こちらの意図が正確に伝わらずに、過小評価されてしまうこともあるかもしれません。

反対に、あいまいな形容詞や副詞の使用を避け、数字を示すことで、こちらの意図も正確に伝わり、相手にとってはイメージがしやすく、印象にも残りやすくなるでしょう

具体的な例として、ある学生が就職活動における履歴書やエントリーシートで書いた自己PRが紹介されていました。

学生の自己PR

  • 学生時代は来日外国人向けの観光通訳のボランティアをしており、数多くの外国人たちと触れ合ったことで、
    多様な価値観をもつ人たちともコミュニケーションができる力を身に付けた
  • また、学生時代にはベンチャー企業を起こし、
    数社の飲食店から、それらのホームページの制作を請け負い、大きな利益を出すことに成功した

この自己PRが文の中で、「数字」を使うことでより彩度を上げ、相手への印象付けを行える箇所はどこでしょうか?

まず最初の文では、「数多くの」という形容詞ですね。これは数字に置き換えることができます。

たとえば、「約1000人の」と置き換えれば、相手は「ああ、この人は中途半端にボランティアをやっていたのではないのだな」と、と良い印象を与えることができるでしょう。

さらなるテクニックとして、「約」を使わずに“実数”にする方法とが紹介されていました。
「約1000人」ではなく、「1047人」とすれば、そんな数字を使うのは数百人、数千人の応募者がいたとしても、この学生くらいなため、よりイメージの彩度が際立つはずです。

また、2つ目の文では、「数社の」と「大きな」は、数字に置き換えることが可能です。

数社の → 16社の

大きな → 260万円の

と置き換えることで、

「16社と商売をするということは、この人はもっと多くの会社をまわって営業をしたのだろうから、しっかりしているな」とか、「学生にとって260万円の利益は大きい。コツコツと努力ができる人なのだな」と、

相手はよりイメージが湧きやすくなるでしょう。

以上を踏まえると、先ほどの自己PR文は次のようになります。

学生の自己PR

  • 学生時代は来日外国人向けの観光通訳のボランティアをしており、1047人の外国人たちと触れ合ったことで、
    多様な価値観をもつ人たちともコミュニケーションができる力を身に付けた
  • また、学生時代にはベンチャー企業を起こし、
    16社の飲食店から、それらのホームページの制作を請け負い、260万円の利益を出すことに成功した

数値に変えるだけで、グッとこの学生のイメージが鮮明化されたのがわかります。

これまでの箇条書きの中で、イメージをあいまいにする形容詞や副詞を使っていなかったか、
またそれらを数字に置き換えられないか、ぜひ振り返っておきたいですね。

続きの記事はこちら

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