朝活主催の ゆう です。
このブログでは、『超・箇条書き』(杉野幹人著)を参考にさせていただき、わかりやすく相手に話を伝えるための箇条書きのスキルを学んでいます。
箇条書きは短く、魅力的に伝えるために最も適したツールといわれ、ビジネスでもあらゆるシーンで使われています。
箇条書きの出来がプレゼンの成否を左右する、と言っても過言でありません。
その箇条書きを魅力あるものにして使いこなすには、スキルが必要です。
そのスキルは
- 構造化
- 物語化
- メッセージ化
の3つであると紹介されています。
前回は、2番目のスキル「物語化」のための工夫をご紹介しました。
前回の記事はこちら

今回から、最後の3番目のスキル「メッセージ化」についてお話ししていきます。
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メッセージ化の要件は「スタンスをとる」こと
超・箇条書き(短く、かつ魅力的に伝える箇条書き)の3番目のスキル「メッセージ化」とは「相手の心に響かせ、行動を起こさせること」です。
どんなに全体像がスッキリとしていてわかりやすく、相手に関心を持ってもらえる箇条書きであっても、読まれて終わり、では本来の目的(相手に自分の望む方向へ動いてもらう)を果たすことはできません。
伝えるのは、「相手にこうなってほしい、こう動いてほしい」と思うからです。それを実現させるスキルが「メッセージ化」なのですね。
では相手の心に響き、かつ行動まで起こしてもらえる箇条書きにするには、どうすればいいのでしょうか?
それには「スタンスをとるべきだ」といわれています。
スタンスをとるというのは、伝えたいことに対して「自分の立ち位置」を明確にすることです。
『超・箇条書き』にはそれについて、こう説明されています。
賛成なのか、反対なのか。
A案なのか、B案なのか。
やりたいのか、やりたくないのか。
こうした意思表示をしっかり行うことだ。
その逆に、一般的なこと、無難なこと、当たり前のことを言ってはいけない。
無難なこと、当たり前のことを言っていては、それを読んだ相手の心を響かせることはできず、そこから行動してもらうなどはとてもできません。
スタンスをとることが、メッセージ化のために不可欠なのですね。
当たり前のことばかり言ってはいないか
『超・箇条書き』に紹介されている、一般的なことや無難なことに終始しては良くないことがわかる、具体例を見ていきましょう。
以下は、マーケティング部に配属された新入社員のAさんが配属初日に行った所信表明です。
<私の約束:6か条>
- お客様に喜んでいただける新商品をつくります
- 差別化された新商品をつくります
- 自分の信じる新商品をつくります
- できるかぎり数多くの新商品をつくります
- 一生懸命に効率的に業務を実行します
- すべてのことで自分のベストを尽くします
これを聞いたマーケティング部の先輩たちはAさんにどういう印象を持つでしょうか?
残念ながらマーケティングに精通している先輩社員は「ああ、こいつは使えないや」と思うだろう、といわれています。
それは、Aさんの箇条書きにはAさんのスタンスを明らかにするような情報がなく、当たり前のことの羅列だからです。
これらはマーケティングに携わる人であれば誰もが求められることであり、Aさんに限ったことではありませんね。
そうなると、それを読んだ先輩社員の心が動かされることは到底なく、Aさんへの印象が悪くなることさえあるかもしれません。
そうならないために、
読んだ人の心に響かせ、さらにはこちらが望む行動をしてもらえるようするには、スタンスをとることが必要になります。
このスタンスをとることにも、3つのコツがあると紹介されています。
それが
- 隠れ重言を排除する
- 否定を使う
- 数字を使う
の3つです。
それぞれどのようなことなのか、どれくらいの効果が得られるかについて、次回からご紹介していきます。
まとめ
- 超・箇条書きのためのスキルが「構造化・物語化・メッセージ化」の3つであり、その中の「メッセージ化」とは、相手の心に響かせ、行動を起こさせることです。読んだ相手が行動を変えてこそ、伝える目的が果たされます
- メッセージ化には「スタンスをとること」、つまり「“自分はこうすべきと思う”と、自分の立ち位置をはっきりさせること」が必要です。当たり前のこと、無難なことを羅列していても、相手の心には響かず、まして行動を変えることはできないのです
続きの記事はこちら

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