終わりを思い描くことから始める5-生活・価値観・人生の中心に置くべきものとは?|朝活で学ぶ「7つの習慣」その15

朝活主催の ゆう です。

世界的なベストセラーであり、今も読み続けられている『7つの習慣』。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

ビジネスだけでなく、個人の生活全般でより充実した生活を目指せる方法がたくさん教えられています。

このブロクでは、その『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。

前回は、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」の章の中にある「ミッション・ステートメント」についてお話ししました。

前回の記事はこちら

終わりを思い描くことから始める4-ミッション・ステートメントとは?どんな変化にも耐え得る“憲法”|朝活で学ぶ「7つの習慣」その14
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「ミッション・ステートメント」とは、その人の信条あるいは理念を表明したものであり、どのような人になりたいか何をしたいかを書き記したものです。いわば個人の憲法のようなものですね。

確固たるミッション・ステートメントがあり、それにもとづいて選択・行動すれば、環境が変化しようとも、まわりに流されることなく、後悔のない人生を送ることができる、ということを前回はお話ししました。

ここでさらに見ていきたいのは、ミッション・ステートメントの中心自分の人生の中心に何を置くか、ということです。
何を価値観の中心に置いているかで私たちの精神状態や行動は大きく変わっていきます。

その点を、『7つの習慣』の言葉を踏まえながら考えていきましょう。

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生活の中心がもたらす4つのもの

何を置くかにかかわらず、自分の生活の中心は

  • 安定
  • 指針
  • 知恵

になる、といわれています。

安定

あなたの存在価値、アイデンティティ、心のよりどころ、自尊心、人格的な強さ、安心感のことです。

指針

目の前で起こっていることを解釈するときの基準のことです。

知恵

あなたの人生観、生活を送る上でのバランス感覚のことです。

選択し、決断を下すために不可欠なエネルギーのことです。

 

生活の中心に置いたものによって、大きな安心感がもたらされ、目の前で起こっているを正しく解釈でき、素晴らしい決断ができることもあれば、

反対に、不安や怖れにさいなまれ、目の前で起こっていることを誤って解釈し、誤った決断をし、さらなる悪い状況を引き起こすことさえあります。

その生活の中心に置いているものは、以下のものに大きく分類されます。

生活の中心はあらゆるものに影響を与える

配偶者、家族、仕事、お金、所有物、遊び、友達、敵。

みなさんは何を生活の中心、価値観の中心に置いているでしょうか?
何を中心に置くかによって、心の状態や、その後の選択は大きく異なってきます。

『7つの習慣』にも紹介されている具体例から、その変化を見ていきましょう。

あなたは今夜、奥さんとコンサートに行く約束をしているとしよう。

チケットは手に入れてあるし、奥さんもとても楽しみにしている。

今は午後四時だ。

ところが突然、あなたは上司に呼ばれた。

行ってみると、明朝九時から大切な会議があるから、今日は残業して準備を手伝ってほしいと言われた。

(『7つの習慣』より引用)

上記のように、奥さんとコンサートに行く約束をしていたにもかかわらず、上司から残業することを頼まれた場合、あなたはどういう選択をするでしょうか?

これは何を価値観の中心に置いているかで変わっていきますね。

配偶者(家族)中心の場合

配偶者(ひいては家族)を生活の中心に置いている人は、真っ先に奥さんの顔が思い浮かぶでしょう。奥さんを喜ばせるために上司の頼みは丁重に断って、コンサートを優先させるかもしれませんね。

また、上司の頼みに応じたとしても、残業中に奥さんのことが頭から離れないと思います。
「怒っていたらどうしよう。どう弁解しよう」と、悩むはずです。

お金や仕事、所有物中心の場合

お金や仕事、所有物が中心の人はどうでしょうか?

残業代はいくらになるだろうかと想像したり、昇進のチャンスだと思ったり、仕事の幅が増えそうだと考えたり、残業代で何を買えるかなと思いを巡らせたりするでしょう。

奥さんのことを思い出すのはその後であり、「どう弁解しようか」などと悩まずに、「残業で今日は難しくなった」と簡単に伝えるだけかもしれません。

遊び中心の場合

遊び中心の人であれば、「残業なんて、とてもやっていられない」と思い、たとえ奥さんから仕事のことを心配されてもコンサートに行ってしまいそうですね。

友人中心の場合

友人中心の人であれば、友人をコンサートに誘っていればそちらを優先させたいと思いますし、職場の友人が一緒に残業することになるなら残業を優先させるかもしれません。

敵中心の場合

敵中心の人であれば、ライバルが遊んでいるときこそ残業をして差をつけよう、と思うのではないでしょうか。

妻もライバルに差をつける絶好の機会だということを理解してくれるだろう、と思って、残業中も奥さんのことはまったく気にかけないかもしれませんね。

 

このように、残業するか否か、というたった二択であったとしても、何を生活の中心に置いているかでその選択は変化しますし、たとえ同じ選択をしたとしてもその心情はまったくといっていいほど異なるのですね。

あなたは何を生活の中心に置くべきか?

では私たちは何を生活の中心に置けば、より大きな安心感、正しい指針と知恵、そして選択するためのエネルギーを得ることができるのでしょうか?

それは「原則」である、と『7つの習慣』に書かれています。

あなたが 原則中心 の生き方をしているなら、その場の感情のように、あなたに影響するさまざまな要因から一歩離れ、いくつかの選択肢を客観的に検討するだろう

仕事上のニーズ、家族のニーズ、その状況に関わっている他のニーズ、さまざまな代替案の可能性、すべてを考え合わせ、全体をバランスよく眺めて最善の解決策を見出す努力をする。

(『7つの習慣』より引用)

原則(人生で果たすべき不変の使命、と言い換えてもいいと思います)を中心としたならば、一時の感情に惑わされることなく、全体をバランスよく眺めて、最良の解決策を見出す努力をする、と言われています

もちろん常に最適解が得られるとは限りませんが、そのための努力をした上での決断であれば、その後の責任もしっかりと取ることができるのでしょう。

それ以外のものを生活の中心に置いておけば、それらによって自分の精神も指針も決められ、決断するエネルギーも奪われてしまいかねません(妻や子供、友人の顔色を窺うあまり、本当にすべきことができなくなるなど)。

そうなれば、「アウトサイド・イン」のパラダイムに陥り、自立した人生とは離れてしまうのですね(あの人に従ってしまったばかりにこんな目に遭った、と嘆くなど)。

人生で果たすべき不変の使命とは何かをよく考え、それを生活の中心・価値観の中心に置き、安心感・責任感に満ちた人生を歩んでいきたいですね。

まとめ

  • 信条・理念を表明したものが「ミッション・ステートメント」です。確固たるミッション・ステートメントがあれば、それを基準に選択・行動することができ、まわりに流されることなく、大切な目標に向かって進むことができます
  • ミッション・ステートメントの中心に何を置くかによって、安定・指針・知恵・力が決まってきます。中心に何を置くかで、精神的な安定が得られ、先を見通した決断ができることもあれば、不安や怖れにさいなまれて誤った決断をしてしまうこともあります
  • 配偶者やお金、友人や敵など、中心に置かれるものはさまざまですが、より大きな安心感・正しい指針と知恵、エネルギーが得られるのは、原則中心の生き方といわれています。人生で果たすべき不変の使命を中心に据えることで、いくつかの選択肢を客観的に見て、人生における最良の解決策を得る努力ができるのです

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