終わりを思い描くことから始める4-ミッション・ステートメントとは?どんな変化にも耐え得る“憲法”|朝活で学ぶ「7つの習慣」その14

朝活主催の ゆう です。

世界的なベストセラーである『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

前回は、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」の章の中にある、リーダーシップとマネジメントの違いについてお話ししました。

前回の記事はこちら

終わりを思い描くことから始める3-リーダーシップとマネジメントの違い、その関係とは|朝活で学ぶ「7つの習慣」その13
朝活主催のゆうです。スキルアップ!朝活のワークでも取り上げたことのある、世界的ベストセラー『7つの習慣』の内容を、少しずつご紹介しています。完訳7つの習慣人格主義の回復前回は、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」の中に書かれている「...

目標を効率良く達成するためのマネジメントももちろん重要ですが、それよりも大事なのは、そもそも何を達成すべきかを決めるリーダーシップです。

リーダーシップが欠けていては、どんなにマネジメントが優れていても、望む結果を得ることはできません。

そしてそれはビジネスに限ったことでなく、個人の生活でも自らリーダーシップを発揮し、人生で何が有用な目標であるか、何を達成すべきかをしっかりと決めることが、後悔しない生き方をするために重要なのですね。

このように第2の習慣では、正しい方向へ進むためのリーダーシップの大切さが取り上げられていました。

今回は、第2の習慣を身につけるために、まず初めに確認すべき「ミッション・ステートメント」についてご紹介します。

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その人自身の持つべき“憲法”-ミッション・ステートメント

「ミッション・ステートメント」について、『7つの習慣』ではこういわれています。

終わりを思い描くことから始める習慣を身につけるには、 個人のミッション・ステートメント を書くのがもっとも効果的だ。

ミッション・ステートメントとは、信条あるいは理念を表明したものである。

個人のミッション・ステートメントには、どのような人間になりたいのか人格)、何をしたいのか貢献功績)、そしてそれらの土台となる価値観と原則を書く。

  • どのような人間になりたいか(人格)
  • 何をしたいか(貢献、功績)
  • 価値観と原則

これらを記し、信条・信念を表明したものがミッション・ステートメントです。

このミッション・ステートメントがあることで、私たちは周りの変化にも流され過ぎずに日々の行動を決定していくことができるようになります。

ミッション・ステートメントはその人の憲法のようなもの、ともいわれています。

国には必ず憲法がありますよね。

この憲法は基本的には不変のものであり、私たちの生活の土台となっています。ゆえに憲法はあらゆる場面での価値判断の重要な基準となり、それに従うことで比較的安定した状態が保たれますね。

まったく不測の事態が起きたときであっても、憲法を尺度とすることで、その事態を乗り越えることができるのです。

個人の生活でも、その人自身の憲法-ミッション・ステートメントを持つべきだといわれています

ミッション・ステートメントがあってこそ、どんな変化にも耐えられる

個人の生活でミッション・ステートメントを持つ意味についてこう書かれています。

内面に変わることのない中心を持っていなければ、人は変化に耐えられない。

自分は何者なのか、何を目指しているのか、何を信じているのかを明確に意識し、それが変わらざるものとして内面にあってこそ、どんな変化にも耐えられるのである

(『7つの習慣』より引用)

「このような自分になりたい」という明確なミッション・ステートメントがあれば、環境が変化したとしても、それに大きく左右されることなく、自分の価値観にもとづいて選択することができます。

反対に、確固たるミッション・ステートメントがなければ、変化に耐えることができず、周りに流される人生となってしまうですね。

ヴィクトール・フランクル氏といえば、ナチスの強制収容所で過酷さを極めたことで知られている精神科医です。
『7つの習慣』の中でもフランクル氏の言葉が引用されています。

強制収容所でフランクル氏が身をもって学んだ大切なことは、

人間の主体性に気づき、人生において目的を持つこと、人生の意味を見出すこと

であると言われています。

普遍的な人生の意味を見出すことができれば、たとえ過酷な環境下であってもそれに耐え得ることができるのですね。

フランクル氏が開発し、教えたロゴセラピーは、自分にとっての人生の意味を発見できることを手助けすることで、患者の内面のむなしさを取り除こうとする心理療法です。

ただ、そのような心の病にかかった人だけでなく、すべての人が持つべきなのが、揺るぎのないミッション・ステートメントなのですね。

 

ではそのミッション・ステートメントで中心に据えるべきものは何なのでしょうか。

それについては次回、お話ししていきます。

まとめ

  • 『7つの習慣』の第2の習慣が「終わりを思い描くことから始める」、何を達成すべきか、果たすべき目標をまず考えることです。その第2の習慣を身につけるためにまず確認すべきなのが「ミッション・ステートメント」といわれています
  • 「ミッション・ステートメント」とは、以下の3つを記し、信条・信念を表明したものをいいます
    • どのような人間になりたいか(人格)
    • 何をしたいか(貢献、功績)
    • 価値観と原則
  • 個人の生活でミッション・ステートメントを持ってこそ、どんな変化が起こっても、それに左右されることなく信念に沿った行動、価値観にもとづく選択が取れるようになるのです

続きの記事はこちら

終わりを思い描くことから始める5-生活・価値観・人生の中心に置くべきものとは?|朝活で学ぶ「7つの習慣」その15
朝活主催のゆうです。世界的なベストセラーであり、今も読み続けられている『7つの習慣』。完訳7つの習慣人格主義の回復ビジネスだけでなく、個人の生活全般でより充実した生活を目指せる方法がたくさん教えられています。このブロクでは、その『7つの習慣...

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