心理学ワークショップ主催の ゆう です。
今回のワークショップには初めての方3名を含む、11名の方にご参加いただきました!
平日にもかかわらず、多くの方に来ていただき、本当に嬉しく思います(^^)
今回もディスカッションやワークの時間を多めに取らせていただきました。ディスカッションで話をしていただくことで、日常を振り返って、より自分のこととして受け止めていただけると感じます。
私自身もインプットだけでなくアウトプット&実践をしていき、学びを体に染み込ませていきたいと思いました。
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パーソナリティを健康か未熟かに分ける「共同体感覚」
今回のテーマは
アドラー心理学から学ぶ「対人関係を良好にする“健康なパーソナリティ”」
についてでした。
パーソナリティは、性格や個性という意味で使われています。
アドラーは、そのパーソナリティを健康なものと未熟なものに分類をしました。
健康なパーソナリティの人は他者と良好な関係を築き、自分からトラブルを起こすようなことはありません。
それとは反対に、未熟なパーソナリティの人は他者との間にトラブルを生じさせてしまい、良好な関係は築くことができません。
では、その健康なパーソナリティと未熟なパーソナリティは何によって分かれるのでしょうか?
それは「共同体感覚」が高いか低いか、によってであるといわれます。
共同体感覚はわかりやすくいうと「他者への関心」のことです。
他者の関心事に関心があり、他者へ貢献している人は共同体感覚の高い人であり、健康なパーソナリティの人である。
逆に他者の関心は無視し、自分にのみ関心のある人は共同体感覚の低い人であり、未熟なパーソナリティである、ということを前回はお話ししました。
前回の記事はこちら

今回は、この共同体感覚に加えて「活動量」も踏まえた人間のパーソナリティを見ていきます。
共同体感覚が高くて活動的な人、非活動的な人
以下は、縦軸は共同体感覚、横軸は活動量を表すマッピングです。
このマッピングで半分より上の領域は健康なパーソナリティの人、半分より下の人は未熟なパーソナリティの人です。
共同体感覚が高くて活動的な人
縦軸の共同体感覚が高くて、かつ活動的な人(マッピングでいえば右上の領域)はどんな人でしょうか?
この人は「社会で有用な人」といわれます。
実際に、職場やコミュニティに共同体感覚が高くて(他者への関心事に関心があって)、他者に貢献するための努力をしたり、貢献に踏み出している人がいたらどうでしょうか?
そんな人がいれば周りに良い影響を与えられ、職場やコミュニティの雰囲気はとても良くなりますね。職場でいえば会社の業績、コミュニティでいえば活動の幅がその人のおかげで上向き、広がっていくでしょう。
まさに社会に有用な人ですね。
共同体感覚が高くて非活動的な人
では、共同体感覚が高くて非活動的な人(マッピングでいえば左上の領域)はどんな人でしょうか?
実はこういう人はいないといわれます。
それは、共同体感覚が高まれば、必ず相手の役に立つよう適した努力をするようになるからです。
共同体感覚は高いけれど、他者貢献のための活動はしたくない、なんて人はいないのですね(もしそう言っている人がいれば、その人は口で「自分は共同体感覚が高い」と言っているだけでしょう)。
もちろん、病気や障害によって身体に不自由のある人は、なかなか活動的にはなりづらいと思います。
しかし共同体感覚が高ければ、その方はその方なりに最大限、活動されるようになるのです。
実際に、病気や障害を抱えながらも前向きに生きている方の様子を見ると、私たちはそこから感動や勇気を得ますよね。
それは直接的ではないにせよ、十分な他者貢献といえるでしょう。
次回は、マッピングの半分より下の領域のパーソナリティについて見ていきたいと思います。
まとめ
- パーソナリティが健康か未熟かは、共同体感覚が高いか低いかによって分けられています。共同体感覚とは「他者への関心」のことです。他者の関心事への関心が高く、他者へ貢献している人は健康であり、自分にのみ関心のある人は未熟なパーソナリティの人といわれています
- 共同体感覚が高くて活動的な人は「社会的に有用な人」、他者貢献のために努力をし、貢献に踏み出している人であり、そんな人がいれば職場やコミュニティの雰囲気は良くなっていくでしょう
- 共同体感覚が高くて非活動的な人はいないとされています。それは共同体感覚が高まれば、必ず相手の役に立つよう適した努力をするようになるから、活動的になっていくからです
続きの記事はこちら

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