終わりを思い描くことから始める3-リーダーシップとマネジメントの違い、その関係とは|朝活で学ぶ「7つの習慣」その13

朝活主催の ゆう です。

スキルアップ!朝活のワークでも取り上げたことのある、世界的ベストセラー『7つの習慣』の内容を、少しずつご紹介しています。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

前回は、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」の中に書かれている「すべてのものは二度つくられる」という原則をお話ししました。

前回の記事はこちら

終わりを思い描くことから始める2-「すべてのものは“二度”つくられる」原則から知る、後悔しない生き方|朝活で学ぶ「7つの習慣」その12
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「すべてのものは二度つくられる」とは、第一を知的創造、第二を物的創造といい、すべてのものは知的創造があっての物的創造である、ということです。

家でいえば、設計図にあたるのが知的創造、実際に工事をするのが物的創造ですね。

この知的創造を怠り、責任を果たさないと、物的創造も失敗してしまいます

先の家の例でいえば、設計図がいい加減なものなら理想とする家は絶対に建ちませんし、欠陥さえ見つかってしまいますね。

ビジネスでいえば、事業計画があいまいであれば、事業展開するなかで行き詰まってしまうでしょう。

これは人生でも同じであり、後悔のない人生を送れるかどうか思案を巡らせ、人生の脚本を自らが書かないことには、人生の最後には後悔してしまう可能性が高いのです。

今回は「リーダーシップ」と「マネジメント」の観点で、第2の習慣を見てきます。

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リーダーシップとマネジメントの違い、その関係は?

第2の習慣は、自分の人生に自らがリーダーシップを発揮すること、とも『7つの習慣』で述べられています。

さらに、リーダーシップとマネジメントは別物であるとも言及されています。

リーダーシップは第一の創造であり、マネジメントは第二の創造です。リーダーシップがまず始めにあり、その後に必要になるのがマネジメントなのですね。

リーダーシップとマネジメントの関係についてこう詳しく教えられています。

マネジメントはボトムライン(最終的な結果) にフォーカスし、目標を達成するための手段を考える。

それに対してリーダーシップはトップライン(目標) にフォーカスし、何を達成したいのかを考える

ピーター・ドラッカー(訳注:米国の経営学者) とウォーレン・ベニス(訳注:米国の経営学者) の言葉を借りるなら、「マネジメントは正しく行うことであり、リーダーシップは正しいことを行う」となる。

成功の梯子を効率的にうまく登れるようにするのがマネジメントであり、梯子が正しい壁に掛かっているかどうかを判断するのがリーダーシップである。

(『7つの習慣』より引用)

マネジメントの重要性が強調されているのはよく耳にします。

もちろん目標を効率よく達成するためのマネジメントも重要なのですが、それより重要なのが何が大切なのかを考え、トップラインを決めるリーダーシップなのですね

リーダーシップが欠如していたり、誤ってしまったりすれば、どんなにマネジメントが素晴らしくても、望む結果を得ることができません。

むしろ、誤ったリーダーシップによって世の中のニーズに不適合な商品の開発を決めてしまえば、効率よく開発し、生産するほど、損失が大きくなってしまい、取り返しのつかない事態となってしまいます。

組織において、正しい方向に向かうためにリーダーシップがいかに大切かがわかります。

個人の生活でも求められるリーダーシップ

リーダーシップと聞くと、仕事で必要とされるもの、というイメージが先行しますが、『7つの習慣』では個人の生活にも(それ以外よりも一層)リーダーシップが必要であるといわれています。

個人の生活ではよりリーダーシップが不足している。

自分自身の価値観を明確にする前に、能率よく自己管理や目標達成に取り組んでしまうのだ

(『7つの習慣』より引用)

自己管理や、目標達成に向けて効率よく動いていくことも当然大事なのですが、そもそも自分は何を達成したいのかを考えて 目標を決めるリーダーシップこそ最も大切であり、それが不足してはいないかと指摘されています。

梯子をかけ違えれば、どんなに早く効率的に登ったとしても、本当に行きたいところへと行き着くことができません。
それでは徒労に終わり、後悔を残してしまいますね。

組織でトップラインを決める立場にある人だけでなく、どんな人も自分の人生でのリーダーシップの重要性を認識し、いかんなくそれを発揮していきたいですね。

まとめ

  • 『7つの習慣』の第2の習慣が「終わりを思い描くことから始める」です。これは「すべてのものは二度つくられる(知的創造→物的創造)」という原則の上に成り立っています。ビジネスでも、ひいては人生においても、知的創造を怠れば、物的創造もうまくいきません
  • 第2の習慣は、自分の人生に自らがリーダーシップを発揮すること、ともいわれています。何を達成したいか、何をすべきかを考えるのがリーダーシップ(=知的創造)、それを達成する手段を考え、効率的に実行するのがマネジメント(=物的創造)です。マネジメント以上に大事なのが、トップライン(目標)を決めるリーダーシップなのです
  • リーダーシップはビジネスだけでなく、個人の生活でも求められます。自分の価値観を明確にすることなく、自己管理の仕方・達成の手段にばかり目が行けば、本当に望む人生を歩むこと、行きたいところに行くことはできなくなるのです

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