朝活主催の ゆう です。
世界的なベストセラーである『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。
前回は第2の習慣である「終わりを思い描くことから始める」についてお話ししました。
前回の記事はこちら

「終わりを思い描くことから始める」とは、目的地をハッキリさせてから1歩を踏み出すこと、といわれています。
自分の人生にとって何が大切かを考え、その目的地にたどり着けるように行動を選択していく、ということですね。
最初に梯子を誤った場所にかけてしまえば、登れば登るほど正しい場所からは遠ざかり、最後になって取り返しのつかない過ちを犯したのに気づくことになってしまいます。
最初に、正しい目的地を見定めることが重要なのですね。
この「終わりを思い描く」という習慣は、ある原則にもとづいていると『7つの習慣』でいわれています。
今回はその原則をご紹介し、第2の習慣の理解をさらに深めていきたいと思います。
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「すべてのものは二度つくられる」という原則とは?
第2の習慣は、「すべてのものは二度つくられる」という原則にもとづいているといわれ、『7つの習慣』ではこう説明されています。
すべてのものは、まず頭の中で創造され、次に実際にかたちあるものとして創造される。
第一の創造は知的創造、そして第二の創造は物的創造である。
第一の知的創造とは、頭の中で創造物を思い描き、それを記すことですね。
家でいえば「どんな家を建てたいか」を頭の中で具体的にイメージをし、そこから設計図がつくられます。
この設計図がなければ、理想の家を建てることはできませんね。
次に設計図をもとに建築計画を立て、それからようやく工事が開始されます。
ものをつくると聞くと物的創造のみを連想しますが、知的創造が望むものを形作る上で欠かせないとわかります。
この原則は実物だけでなく、目には見えないあらゆるものにも当てはまるといわれています。
たとえばビジネスです。『7つの習慣』では以下のようにいわれています。
ビジネスを成功させたいなら、何を達成したいのかを明確にしなければならない。
ターゲットとする市場に投入する製品やサービスを吟味する。
次は、その目的を達成するために必要な資金、研究開発、生産、マーケティング、人事、設備などのリソースを組織する。
最初の段階で終わりをどこまで思い描けるかが、ビジネスの成功と失敗の分かれ道になる。
失敗する企業のほとんどは、資金不足、市場の読み違い、事業計画の甘さなど、第一の創造でつまずいているのである。
何を達成したいのか、ゴールはどこなのか、どうすればそこまで到達できるのかという細部まで思い描けなければ、途中でつまずいてしまいます。
物的創造の成否は知的創造の正確さ、綿密さであるのですね。
第一の創造の責任を果たし、最後、後悔のない人生を
「すべてのものは二度つくられる」という原則は、私たちの人生そのものにもあてはまります。
それについて『7つの習慣』このようにも言われています。
すべてのものは二度つくられるという原則を理解し、第二の創造だけでなく第一の創造にも責任を果たすことによって、私たちは影響の輪の中で行動し、影響の輪を広げていくことができる。
この原則に反して、頭の中で思い描く第一の創造を怠ったなら、影響の輪は縮んでいく。
自分にとって何が大切なのかを考え、それを行動の規範にするのが「終わりを思い描くことからだ始める」であり、第一の創造の責任を果たす、ということです。
こうすれば、自分が影響を与えられる範囲も広がっていきます。
これとは反対に、自分の人生の行方を他の人に委ねてしまう、ほかの人に渡された脚本の通りに生きるというのが、第一の創造を怠っているということです。
第一の創造を怠れば、他人の顔色をうかがいながら生きることになり、影響の輪はどんどん縮んでいってしまいます。
そして最後には
「自分の人生を歩んでこなかった」
「なぜもっと自分にとって大切なことに時間を使わなかったのか」
と後悔するでしょう。
自分の人生で、第一の創造の責任を果たしているのか、
他者から渡された脚本に従って生きてはいないか、
最後に後悔しない時間の使い方をしているか。
忙しい日々を送っている方ほど、終わりを思い描く時間を意識的に取っていきたいですね。
まとめ
- 7つの習慣の第2の習慣は、「すべてのものは二度つくられる」という原則にもとづいています。すべてのものは、まず頭のなかで創造され(=知的創造)、次に形あるものとして創造されるのです(=物的創造)
例:設計図→建築物 - ビジネスでの成功には、「何を達成したいのか」という目的を明確にする(第一の創造に力を入れ、緻密に先を思い描く)ことが大切です。第一の創造につまずけば、市場を読み違え、事業計画に甘さが出て、ビジネスは失敗に終わってしまいます
- 人生においても、第一の創造の責任を果たす=終わりを思い描くことで、積極的に行動していき、影響の輪が広がっていきます。反対に知的創造を怠り、他人に自らの人生を委ねてしまえば、影響の輪は小さくなっていくのです
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