ワークショップ主催の ゆう です。
今回のワークショップには初めての方5名を含む、12名の方にご参加いただきました。
多くの方にご参加いただいて、とても嬉しく思います(^^)
公務員やSEをされている方、大阪でサロンを経営されている方、芸能関連のお仕事をされている方など、いろいろな業種の方が来られ、フリートークも大変盛り上がりました。
心理学は、どんな職種の方にも興味深く映り、実際に役立つ内容なのだと改めて感じました。
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ライフスタイルとは「認知行動パターン、性格」のこと
今回のワークショップのテーマは、
アドラー心理学から学ぶ「ライフスタイルを変える方法」
でした。
ライフスタイルと聞くと、普通は「生活様式」という意味で使われていますよね。
「忙しい人のライフスタイルに役立つ〇〇ができました!」など、定番の宣伝文句としてよく使われています。
しかしアドラー心理学ではそういう意味では使われていません。
認知行動パターン、もっと一般的にいえば、「性格」という意味で使われているのです。
人それぞれ、さまざまな行動パターン、性格を持っていますよね。
もし仮にいまが幸せでないとすれば、その原因はやはり性格にあるんじゃないか、と思われる方も多いと思います。
私自身も高校時代は内気な性格であることに悩んでいました。「自分は内気だから、話しかけても無視されるのではないか」と恐れ、友達をつくれずにいたのです。
そんなときに、「こんな内気な性格でなければよかったのに。もっと明るい性格になれば、もっとた楽しい高校生活を送れるのに」と思っていました。
このように性格について悩んでいる方は多いと感じます。
では性格は変えられるものなのでしょうか?
先天的なものであり、やはり変えられないのでしょうか?
アドラー心理学では性格についてどう考えられているのか、見ていきたいと思います。
性格は変わりやすいが、“変えないための努力”をしている
このライフスタイルについてのアドラー心理学での見解を、アドラー心理学のパイオニアといわれる野田俊作さん(日本アドラー心理学会 会長)はこう語られています。
私はこう思うんです。
性格は本当はとても変わりやすい。
ただ、人間は、自分の性格を変えないための能動的な努力を絶えずやっている。
だから変わらない。
(中略)
人間は一般に、自分の性格を変えたがらないということです。
「変わらない」「変えられない」のではなくて「変えたくない」のです。
(『性格は変えられる (アドラー心理学を語る1)』より引用)
野田さんがいわれるのは、
性格は変えられる、
が、人間は性格を変えないための能動的な努力をやっている。
意識的には「変えたい」と思っていても、無意識的には「変えたくない」と思っている、
ということですね。
実際に、「性格を変えたいです」と言って野田さんのカウンセリングを受けに来たものの、数回のカウンセリングのあとに、「性格を変えるくらいなら、今のままでいいです」と言ってそれ以降来なくなった人は、一人や二人ではないそうです。
「いやいや、性格を変えに来たんでしょ!」とツッコミたくなりますが、「性格を変えたい」のがその人の本音ではなかった、ということですね。
本音は「すぐに変えられるなら変えたいが、時間がかかったり、イヤな思いをしたりするくらいなら、今のままでいい」と思っていたり、「今の性格のままでいることを正当化してもらいたい」と思っていたりするのでしょう。
なぜ人は「性格を変えたい」と言いつつも、無意識的には「変えたくない」と思っているのか?
性格を変えないための能動的な努力をわざわざやっているのはなぜなのか?
次回はその理由をより掘り下げて見ていきたいと思います。
まとめ
- アドラー心理学で「ライフスタイル」とは、認知行動パターン(物事をどのように解釈して、どう行動するかのパターン)、より一般的にいえば「性格」のことを差します
- アドラー心理学のカウンセリング指導者である野田俊作さんは「性格は本当はとても変わりやすい。ただ、人間は性格を変えないための能動的な努力をやっているため変わらない」と指摘されています。性格は変えられないのではなく、私たち自身が無意識的に「性格を変えたくない」と思っているのです
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引用した書籍
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