朝活主催の ゆう です。
世界的ベストセラーである『7つの習慣』の内容を少しずつご紹介しています。
『7つの習慣』の第1の習慣が、「主体的である」です。
「主体的」というのは、周りの刺激に左右されず、自分の価値観にもとづいて行動を選択していることをいいます。
反対に、周りからの刺激にそのまま反応しているのは「反応的」な人です。
また、自分が主体的か反応的かを知る方法として、自分が影響を与えられる領域である「影響の輪」と、自分が関心があるものの影響を与えられない「影響の輪の外」の、どちらによりエネルギーや時間を注いでいるかを見る、という方法もご紹介しました。
主体的な人は、影響の輪の中の領域に目を向け、そこに労力をかけます。その結果、自分が影響を与えられる範囲は着実に広がっていくのです。
前回は、そのことを、『7つの習慣』で取り上げられている ある経営幹部のエピソードを通してご紹介しました。
前回の記事はこちら

今回は、主体的か反応的かを判断する、もう1つの視点をお話しします。
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「持つ」と「ある」、自分はどちらの考えか?
主体的か反応的かを判断する視点とは、自分は「持つ(have)」と「ある(be)」のどちらの考えなのかを見る、というものです。
「持つ(have)」の考えは反応的であり、「ある(be)」の考えは主体的であるのです。
「持つ」は反応的な考え
「持つ(have)」の考えとは具体的に
家さえ持てれば幸せになった…
もっと部下思いの上司を持っていたら…
もっと忍耐強い夫を持っていたら…
もっと素直な子どもを持っていたら…
学歴さえ持っていたら…
自由になる時間を持っていたら…
という考えです。
「〇〇を持っていたら、幸せだったのに…」という考えですね。
自分が変わらない限りは相手を変えることはできません。
それなのに、自分に目を向けずに相手ばかりを見て、「もっと〇〇な相手だったら…」と考えるのは、影響の輪の外にあるのものに目が向いている状態ですね。
これは、まず外にあるものが変わらなければならないと考える「アウトサイド・イン」のパラダイムでもあります。
このようなパラダイムでは、相手は一向に変わらず、相手と自分との関係も悪化し、不平不満が溜まるばかりになってしまいますね。
「ある」は主体的な考え
反対に、主体的な人は「ある(have)」の考えであり、具体的には
私はもっと忍耐強くあるぞ
もっと賢くある
もっと愛情深くある
というものです。
「自分はもっと〇〇であるぞ」という考えであり、これは自分自身の人格の向上に目が向いている状態、影響の輪の中の領域に目が向いている状態ですね。
これは「インサイド・アウト」のパラダイムであり、自分自身が変わる、自分の内面にあるものを変えることで、外にあるものを良くしていく、という考え方ですね。
このパラダイムに従って自分を変えよう、人格を高めようすれば、相手も変わる可能性があり、良好な関係を築くことができるでしょう。
『7つの習慣』では、このように書かれてあります。
私が本当に状況を良くしたいのであれば、自分が直接コントロールできること──自分自身──に働きかけるしかない。
妻を正そうとするのをやめて、自分の欠点を正す。
最高の夫になり、無条件に妻を愛し、支えることだけを考える。妻が私の主体的な力を感じとり、同じような反応を選んでくれればうれしいが、妻がそうしようとしまいと、状況を改善するもっとも効果的な手段は、自分自身に、自分が「 ある」ことに働きかけることである。
(『7つの習慣』より引用)
自分を変える努力をしても、相手が確実に変わる保証はありません。相手が変わるかどうかは相手の問題ですね。
しかしそれには関係なく、状況を良くする最善の手段は、自分がより良くあることに働きかけることなのですね。
自分の抱えている問題で反応的な態度を取っているものがなかったか、影響の輪の外に目が向いていいなかったかと、ぜひ振り返ってみてください。
そして、改めて影響の輪の中にあるものに目を向け、そこに労力をかけていきたいですね。
まとめ
- 周りの刺激に左右されず、自らの価値観にもとづいて行動しているのが「主体的」な人、周りからの刺激にそのまま反応するのが「反応的」な人のことです。言葉を変えれば、影響の輪の中の領域に時間やエネルギーを注いでいるのが主体的な人です
- 「持つ(have)」の考えは反応的、「ある(be)」の考えは主体的ともいわれています。「~を持っていたら、~があれば、相手が~だったら」という考えは影響の輪の外に目が向いているのであり、反応的な人です
- 「自分はもっと~であるぞ」という「ある(be)」の考えは自分自身に、自分の変えられる領域に目が向いている状態であり、主体的な人といえます。自分自身に働きかけることで、相手もそれに応じて変わることがあるのです
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