朝活主催の ゆう です。
『超・箇条書き』(杉野幹人著)の内容を参考にさせていただき、わかりやすく話を伝えるための「箇条書き」のスキルをご紹介しています。
箇条書きは短く、魅力的に伝えることのできるツールです。
しかし、単に情報を羅列するだけでは、伝えたいことを短時間で明確に伝えるのは難しいです。
その箇条書きを短く、魅力的に伝える「超・箇条書き」にするためには、そのための技術を学び、施す必要があるのですね。
「超・箇条書き」のための技術は
- 構造化
- 物語化
- メッセージ化
の3つがあり、1つ目の「構造化」について続けてお話ししています。
「構造化」は、箇条書きの全体像をスッキリさせ、伝えたいことを一瞬で理解してもらうための技術です。
構造化をするためには、以下の3つの工夫があります。
- 自動詞と他動詞を使い分ける
- 「直前と並列」で時間軸を整える
- ガバニング
前回は、2つ目の工夫である「『直前と並列』で時間軸を整える」について詳しくご紹介しました。
前回の記事はこちら

今回は3つ目の工夫である「ガバニング」についてです。
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ポイントの宣言で全体像が明確に!「ガバニング」の技術
ガバニングは直訳すると「統制する」などの意味があります。
たとえば、文章でもプレゼンでも、伝えたいポイントが3つあるときに、先に「ポイントは3つあります」と宣言すること。それがガバニングです。
前回の記事でも紹介した、新入社員が上司に報告する箇条書きの例を見てみましょう。
- さまざまな問題点が議論された
- 營業の人員が足りていない
- 手強い競合商品があるため苦戦している
- コールセンターでの問い合わせ対応のトレーニングが間に合わない
- さまざまな対応が決まった
- マーケティング部が営業部に期間限定でスタッフを貸し出す
- それ以外のことは、営業部が経営会議に報告して打ち手を仰ぐ
前の2つの工夫(自動詞と他動詞を使い分ける、「直前と並列」で時間軸を整える)により、「問題」→「対応」というつながりがハッキリし、問題解決のプロセスを伝えたい、ということもよくわかる箇条書きになりました。
ここでさらにガバニングの技術を使うことで、よりわかりやすい箇条書きになります。
具体的には、一段目の「さまざまな」という部分に曖昧さが残っているため、ここを
「3つの問題点が議論された」
「2つの対応が決まった」
とすることで、読んだ側の情報処理が楽になり、また印象にも残りやすくなるのでしょう。
ちょっとした工夫であり、簡単な技術ですが、その効果は大きく、これをやらない手はありませんね。
世界中で使われる、多用途なガバニングの技術
ガバニングは箇条書きだけでなく、プレゼンやスピーチなどコミュニケーションにおいても世界中で使用されています。
有名なのは、アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチです。
このスピーチの冒頭で「私はみなさんに、人生で学んだ3つのことをお話ししたいと思います」と宣言されてからスピーチが始まっています。まさにガバニングの技術が使われているとわかりますね。
こうしてポイントを宣言してもらえると、話に惹きつけられますし、聞いている側にとっては全体像が見えやすく、理解がしやすくなります。
反対に宣言がないと、聞く側には全体像がわかりづらく、「結局、何を言いたいのだろう?」とか「どこまで話が続くんだろう」という思いが出てきて、話に集中しづらくなるでしょう。
箇条書きだけでなく、プレゼンやメールでの報告など、いろいろなところに応用していきたいですね。
まとめ
- ガバニングとは、文章やプレゼンで「ポイントは3つあります」「対策は次の2つです」などと宣言するスキルをいいます
- 先に数を伝えることで、相手の情報処理が楽になり、印象にも残りやすくなります
続きの記事はこちら

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