問題を根本から解決する“インサイド・アウト”のアプローチとは|朝活で学ぶ「7つの習慣」その4

朝活主催の ゆう です。

スキルアップ!朝活でのワークで取り上げたこともある、世界的ベストセラー『7つの習慣』。このブロクではその内容を少しずつご紹介しています。

前回は『7つの習慣』を身に付けるうえで知っておくべき「パラダイム」についてご紹介しました。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

前回の記事はこちら

態度と行動を激変させる“パラダイムシフト”の力-朝活で学ぶ「7つの習慣」その3
朝活主催のゆうです。スキルアップ!朝活でのワークでは、偉人のエピソードやベストセラー書を通して、人生訓についても学んでいます。取り上げているベストセラー書の1つが『7つの習慣』で、このブログではその内容を少しずつご紹介しています。完訳7つの...

「パラダイム」とは、物事の見方のことです。物の見方によって、その後の態度や行動も変わってきます。

同じものを見ているといっても、人それぞれ見方は違います。さまざまなパラダイムが存在しますね。
仮に見方が誤っていれば、その先の態度や行動もまた誤ってしまいます。

しかし見方を変える(=パラダイムシフトといいます)ことで、態度や行動を劇的に変えることもできるのです

では私達が優れた人格をつくるときに持つべきパラダイムとは、どのようなものなのでしょうか。

それは「インサイド・アウト」という物の考え方です。
今回はそれについて詳しくお話しします。

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「インサイド・アウト」と「アウトサイド・イン」

「インサイド・アウト」について、『7つの習慣』ではこう説明されています。

インサイド・アウトとは、一言で言えば、自分自身の内面から始めるという意味である。

内面のもっとも奥深くにあるパラダイム、人格、動機を見つめることから始めるのである。

「インサイド・アウト」とは“内から外へ“ということで、何か問題が生じてその解決をするときや現状を良くしようとするときには「まず自分の内面に向けよ」ということです。

私達は何か問題があると、その原因は他人や環境にあると思い、それら外のものに目を向けがちです。そのような“外から内へ”という考え方は「アウトサイド・イン」といわれます。

「アウトサイド・イン」についてはこう書かれています。

アウトサイド・インのパラダイムに従った人は、おしなべて幸福とは言い難い結果となっている

被害者意識に凝り固まり、思うようにいかないわが身の状況を他の人や環境のせいにする。

夫婦ならば、お互いに相手だけが変わることを望み、相手の「罪」をあげつらい、相手の態度を改めさせようとする。

問題を他の人や環境のせいにし、相手の欠点をあげつらい、相手の態度を改めさせようとするのが「アウトサイド・イン」のパラダイムですが、それでは相手は態度を改めるどころか 態度を硬化させるので、問題を解決することは難しく、お互いが幸せになることはできないのですね。

『7つの習慣』の著者であるコビー博士はコンサルタントとして、さまざま人に接する機会に恵まれていました。そのコビー博士が「決定的な解決策、永続的な幸福と成功が外から内に(アウトサイド・イン) もたらされた例は一つとして知らない」とまで言われているのは、非常に説得力がありますね。

問題を根本から解決するには、そして長期的に良好な関係をもたらしてくれるパラダイムは「アウトサイド・イン」ではなく「インサイド・アウト」なのです。

「インサイド・アウト」にもとづく具体的なアプローチ法

では「インサイド・アウト」のパラダイムにもとづいて問題を解決しようとするときには、具体的にどうすればいいのでしょうか。
『7つの習慣』を挙げられている例を見てみましょう。

インサイド・アウトのアプローチでは、たとえばあなたが幸福な結婚生活を望むなら、まずはあなた自身が、ポジティブなエネルギーを生み出し、ネガティブなエネルギーを消し去るパートナーになる

一〇代のわが子にもっと快活で協調性のある人間になってほしいと望むなら、まずはあなた自身が子どもを理解し、子どもの視点に立って考え、一貫した行動をとり、愛情あふれる親になる

仕事でもっと自由な裁量がほしければ、もっと責任感が強く協力的で、会社に貢献できる社員になる信頼されたければ、信頼されるに足る人間になる

才能を認められたければ(第二の偉大さ)、まずは人格(第一の偉大さ) を高めることから始めなければならない

相手を変えるのではなく自分自身が変わる、
相手に自分を理解させるのではなく、自分が相手を理解する、
認めさせるのではなく、自分が信頼される人間になる、

と、すべて自分から始まっているのがわかります。

これが「インサイド・アウト」のアプローチなのですね。

どうしても他人や環境に原因を求める「アウトサイド・イン」になりがちだからこそ、常に「インサイド・アウト」で物事を見ていきたいものです。
そうすれば人生は間違いなく好転していくと強く感じます。

 

次回は、「インサイド・アウト」と同じく、7つの習慣を身につけるために知っておくべき原則「P/PCバランス」をご紹介します。

まとめ

  • 私達が優れた人格をつくるときに持つべきパラダイムが「インサイド・アウト」-自分自身の内側から始める-です。何か問題が生じたり、現状を良くしたりするときは、まず自身の内面に目を向けるべき、といわれています
  • 反対に、問題が起こったときに他人や環境に原因があると思い、外に目を向けるのが「アウトサイド・イン」です。うまくいかないわが身の状況を他の人のせいにし、相手の欠点をあげつらって、態度を改めさせようとすれば、ますます状況は悪化し、幸福から離れてしまいます
  • 「インサイド・アウト」もとづく問題解決のアプローチとして、以下の例が紹介されています
    • 幸せな結婚生活を望む→あなた自身がポジティブなエネルギーを生み出すパートナーになる
    • わが子に立派な人間になってほしい→あなた自身が子どもを理解し、態度・行動を一貫させ、愛情あふれる親になる
    • 仕事で自由な裁量がほしい→責任感が強く協力的で、会社に貢献できる社員になる

続きの記事はこちら

最大の効果を得るための原則“P/PCバランス”とは?-朝活で学ぶ「7つの習慣」その5
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