4/30(月・祝)心理学勉強会レポート37 アドラー心理学にみる「健康なパーソナリティ③-健康か未熟かを分ける“他者への関心”」

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心理学勉強会主催の ゆう です。

今回の勉強会には初めての方3名を含む、8名の方にご参加いただきました^^

ゴールデンウィーク前半の最終日、次の日に備えて休みたい、という方も多いと思い、来られる方がいるか心配していましたが、たくさんの方にご参加いただき感謝です(>_<)

勉強会では参加された方同士のディスカッションの時間も積極的に取らせていただきました。
インプットばかりでなくアウトプットもすることで、自分のこととしてより受け止めていただけると感じます。

約半年ぶりにご参加いただいた方にもお会いでき、嬉しく思いました(^^)

パーソナリティを分類するキーワード「共同体感覚」

今回の勉強会のテーマは
アドラー心理学にみる“4つのパーソナリティ”
についてでした。

パーソナリティとは、「性格」や「人格」のことですね。

いろいろな性格の人がいますが、どちらかというと、自分の性格が気に入らない、悩んでいる、という方が多いと思います。

どんなパーソナリティが理想的なパーソナリティ、健康なパーソナリティといえるのでしょうか?
またどうすればそのパーソナリティに近づけるのでしょうか?

それについて、アドラー心理学で有名なアルフレッド・アドラーは、まず、私たちのパーソナリティを大きく4つに分類しました。

その分け方の基準は、

  1. 共同体感覚が高いか低いか
  2. 活動的か非活動的か

の2つです。

ここでキーとなる言葉が「共同体感覚」です。

共同体感覚とは、

  • 自己受容
  • 他者信頼
  • 他者貢献

の3つのことでした。

「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」がよくできている人は共同体感覚が高く、健康なパーソナリティの人といえます。
反対にそれらができていないのは共同体感覚が低い人であり、未熟なパーソナリティの人といえるのです。

前回は、「他者貢献」とはどんなことかについてお話ししました。

前回の記事はこちら

今回は、この共同体感覚を、よりわかりやすい言葉に言い換えて、ご紹介します。

健康な人と未熟な人とを分ける「他者に対する態度」

共同体感覚をひと言でいうと、英語では「social interest」と訳されます。意味は「他者への関心」ですね。

アドラーのアメリカでの一番弟子といわれるルドルフ・ドライカースは健康なパーソナリティについてこう語っています。

ある出来事が起こったときに、健康な人は、これはみんなにとっていったいどういうことだろうか、他者にとってどういうことだろうかと、まず考える

不健康な人は、これは自分にとってどういうことだろうかとまず考える

他者のことを考えられるのは健康なパーソナリティの人、
反対に他者のことを無視し、自分のことばかり考えるのは未熟なパーソナリティの人なのですね。

他人のことを思いやれる人は、それだけ自分に自信がある人ともいえますね。それゆえに健康なパーソナリティといえます。
それとは逆に、他人のことが考えらず、他者を警戒したり、敵対的になったりするのは、それだけ自分に自信がないからといえるでしょう。

そのように他者に対して敵対的であれば、人間関係で必ずトラブルを招いてしまいますね。

ベストセラー『嫌われる勇気』の続編である『幸せになる勇気』(こちらもベストセラー)には、他者に関心を示すこと、相手の立場にたって他者のニーズを理解することの大切さがこう紹介されています。

まったく勉強しようとしない生徒がいる。

ここで「なぜ勉強しないんだ」と問いただすのは、いっさいの尊敬を欠いた態度です。

そうではなく、まずは「もしも自分が彼と同じ心を持ち、同じ人生を持っていたら?」と考える。

(中略)

そうすれば「その自分」が、勉強という課題を前にどのような態度をとるか、なぜ勉強を拒絶するのか想像できるはずです

(『幸せになる勇気』岸見一郎著 より引用)

勉強子ない生徒を一方的に責めたとしても、それは相手への尊敬(=他者への信頼)を欠いた態度であり、相手との関係はますます悪くなってしまいます。

しかし相手の立場にたち、そのニーズが理解できれば、相手のニーズに沿った行動が取れるでしょう(例でいえば、なぜ生徒が勉強しないのか、その事情がわかれば、その事情を踏まえて生徒が勉強に前向きになれるような行動ができるようになります)。

そうなれば、相手も、自分を理解しようとしてくれたことが嬉しく感じ、信頼関係が築かれるはずです。

このように他者への関心が高い人は共同体感覚が高い、つまり健康なパーソナリティの人であり、他者への関心が低い人は共同体感覚が低い人、パーソナリティが未熟な人なのですね

次回は、「共同体感覚」と「活動量」から、パーソナリティがどのように4つに分けられているかを具体的に見ていきたいと思います。

引用した書籍

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