ワークショップ主催の ゆう です。
今回のワークショップには初めての方お1人を含む、5名の方にご参加いただきました^^
週末の忙しい時期でしたが、多くの方に来ていただき、嬉しく思いました(^^)
今回もディスカッションの時間を多めに取ったことで、より理解を深めていただけたように感じます。
何より私自身が皆さんの意見をお聞きし、いちばん理解を深めることができました。
漠然と学んだり聞いたりするのではなく、能動的にディスカッションすることで、生かせる知識が得られますね。
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あらゆる人間関係の問題を引き起こす「箱」とは?
今回のワークショップのテーマは、
「人間関係の悩みを解決する『箱の心理学』」
でした。
「箱」というのは、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』という本で紹介されている「箱」のことです。
この本は2006年に出版され、その後に出されたシリーズも含めて、世界で150万部を超えるベストセラーとなりました。
では、この本に何が書かれているかといえば、「箱の法則」がストーリー形式でわかりやすく書かれてあります。
「箱の法則」はひと言でいうと、
身の周りのあらゆる人間関係の問題を引き起こしているのは、自分が「箱」に入っていることが原因である
ということです。
人間関係で悩んでいない人はほとんどいないでしょう。職場でも家庭でも、何かしら問題を抱えている方が多いですよね。
その人間関係の問題を引き起こしているものとは何なのでしょうか?
原因が曖昧なままでは、問題を根底から解決したいと思っても、叶わぬことになってしまいます。
人間関係の問題というのはケースバイケースで、明確な原因などないのではないか、と思われるのに対して、この本では「『箱』に入っていることが、あらゆる人間関係の問題の原因」と断言されているのです。
「箱」の中にいるというのは、私たちの心が敵対的であり、
「箱」の外にいるとは、心が平和的であることを表しています。
相手と良い人間関係を築くには心よりも、どう行動するかのほうが大事ではないか?と思う方も多いでしょう。
それは心で何を思っているかは人にはわかりませんが、行動は誰が見てもわかるからですね。誰が見てもわかる行動さえ改めれば、対人関係の問題は解決されるように思います。
しかし「箱から脱出する方法」で
人間は、 相手が自分のことをどう感じているか察知して、それに対して反応する
と指摘されているように、人は相手が自分に対して心が平和的か敵対的かどうかがわかってしまい、たとえ行動が正しかったとしても心が敵対的なら、相手に悪い印象を抱くのです。
ですから、いかに人間関係の手法やテクニックを使ったとしても、心が敵対的であればそれらは役に立たず、それどころか印象は悪くなってしまうのですね。
前回の記事ではその「行動」と「心」の関係について詳しくお話ししました。

今回は「行動」と「心」の関係を身近な例からご紹介します。
実は“マイナスな効果”をもたらす笑顔とは?
「笑顔」といえば、それ以上に第一印象を良くするものはありませんよね。
「私たちの脳は瞬時に他人の笑顔を察知し、幸せな気分をつくり出している」と心理学でもいわれるように、笑顔で接してもらえると、こちらも幸せな気分になります。
こちらの印象も良くなり、相手に幸せを与えられる笑顔はぜひ実行していきたいものです。
そんな素晴らしい笑顔なのですが、実はすべての笑顔が同じ価値を持つわけではありません。
中にはマイナスな効果をもたらす笑顔があるのです。
マイナスな効果を生んでしまう笑顔
そんな笑顔とはいったいどんな笑顔なのか、わかるでしょうか?
それは「つくり笑顔」です。
いかに素晴らしい効果をもたらす笑顔であっても、つくり笑顔を相手に見抜かれてしまうと、逆効果なのですね。よい印象を持たれることはないのです。
つくり笑顔には特徴があります。それは「“眼”が笑ってはいないこと」です。
本物の笑顔は、単に口角を上げた表情ではなく、眼も笑っている(=目の周りにシワができている)笑顔なのです。
「顔は笑っているけれど、眼が笑っていない」と感じる表情は、みなさんも見たことがあると思います。
眼が笑っていないと、「この人は本当は私のことをよく思っていないんじゃないか」と不安になったり、不快になったりしますよね。
反対に、眼が笑っている人の表情は、とても安心ができますし、気持もをよくなります。
ですから眼が笑っているかどうかが、相手に喜んでもらい、良い印象も持ってもらうのにとても大切なのです。
本物の笑顔を見せるには?
では、眼が笑った、本物の笑顔をするにはどうすればいいのでしょうか?
「感情の裏付けがなければ、本物の笑顔をつくることはできない」といわれます。
つまり、心が平和的でなければ、「相手を本当に喜ばせたい」と気持ちにならなければ、眼が笑うということはないのですね。
心が敵対的であれば、その心は表情にも表れてしまい、たとえ行動が正しくても、マイナスな効果を生んでしまいます。
ぜひ心を温かくしていきたいですね。
心を温かく、平和的にするにはどうすればいいかについては、次回以降でご紹介していきます。
まとめ
- 「箱の法則」とは、「身の周りのあらゆる問題を引き起こしているのは、自分が「箱」に入っているのが原因である」ことをいいます。箱に入っているとは、心が敵対的な状態のことです。心の状態は相手に伝わるため、たとえ行動が正しくても心が敵対的であれば、相手との関係は悪化してしまうのです
- 第一印象を良くし、相手に幸せを与えられる笑顔も、眼が笑っていない「つくり笑顔」はマイナスな印象を与えてしまいます。眼が笑っている「本物の笑顔」になるか、つくり笑顔になるかは、心の状態(相手を喜ばせたいと思っているかどうか)によるのです
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