ワークショップ主催の ゆう です。
今回のワークショップには、初めての方お2人を含む、4名の方にご参加いただきました。
ワークショップの開催場所は、最近はほとんど中目黒のレンタルスペースです。ちょうど29日は目黒川沿いの桜が満開でした。今年は例年より早い開花でしたね。
それを見られたのはよかったのですが、押し寄せるように人もやってきていて、移動が大変でした苦笑 桜の 人を惹きつける力はすごいですね。
ワークショップも桜に負けないくらい魅力の多いものにしていきたいです。
今回は、意見を積極的に言っていただく方が参加され、私自身の理解もより深めることができました(^^)
やはりアウトプットこそ、最も知識が定着し、それを生かせる機会だと強く感じました。
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あらゆる人間関係の問題を引き起こす「箱」とは?
今回のワークショップのテーマは、
「人間関係の悩みを解決する『箱の心理学』」
でした。
「箱の心理学」と聞いて、何のことか、ピンときた方はいるでしょうか?
「箱」というのは、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』という本で教えられている箱のことです。
この本は2006年に全米でベストセラーとなって話題となり、その翌年には続編である『2日で人生が変わる「箱」の法則』も出版されました。
これらの本は、「箱の法則」について書かれています。
「箱の法則」とは
身の周りのあらゆる人間関係の問題を引き起こしているのは、自分が「箱」に入っていることが原因である
ということです。
箱というのは、「自己欺瞞」や「自己正当化」のことを比喩的に表されたものです。
箱の中に入っているとは、自分を正当化している状態であり、別の言葉でいえば、相手を“物”としてみている状態のことです。
“物”として見ているというのは、相手のニーズや目的を軽いもの、大したことのないもので、私のニーズこそ満たされるべきだと思っているということです。
心が相手に対して敵対的な状態ですね。
反対に、箱の外に出ているとは、相手を“人”として見ている状態、すなわち相手のニーズや目的を尊重し、何か助けになれないかと思っている状態です。
これは心が平和的であるといえます。
箱の外にいる | 箱の中に入っている |
・相手を“人”としてみている ・相手の力になれないか、助けになれないかと思っている ・心が平和的 | ・相手を“物”として見ている ・相手のニーズや目的は軽いもの、私のニーズこそ満たされるべきと思っている ・心が敵対的 |
つまり、人間関係の問題の原因は相手を“物”と見ていることであり、敵対的な心である、といえますね。
それについて前回のレポートで詳細にお話ししました。
前回のレポートはこちら

ただ、人間関係の問題の原因は心にあるといわれると、
「確かに心も大事かもしれないが、それよりも行動のほうが大事ではないのか? たとえ心が敵対的であったとしても、適切な行動をすれば人間関係の問題は起こらないのではないか」と思われる方もいると思います。
今回は、行動は問題かどうか、をみていきましょう。
実は役に立っていない?人間関係のテクニックと“心”の関係
結論からいいますと、行動は問題にならない、といわれます。
なぜそう断言できるかというと、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』にこう書かれているからです。
人間は、 相手が自分のことをどう感じているか察知して、それに対して反応する
人間には相手が思っていること、自分を人として見ているか、物として見ているかがわかる、といわれています。
これは実感の湧く方も多いと思います。
相手の行動だけを見れば特に問題なかったとして、何か冷たさや居心地の悪さを感じる、突き放されたように感じる、ということはあると思います。
あるいは、何か威圧感を受けたり、丸め込まれるんじゃないかと思ったりすることもあるでしょう。
なぜそう感じるかといえば、物として見られているからなのですね。
本当は尊重されておらず、無関心であったり利用の対象として見られたりしている。その心が行動から感じられるのですね。
また、その逆もあるでしょう。
行動はぶっきらぼうだったり厳しかったりするのに、その人からは悪意を感じられない。むしろ自分のことを尊重しているがゆえの行動なのでは、と感じることもあります。
それは相手が自分を人として見ているからですね。
人間関係の手法・テクニックが効力を発揮する人、たいして役に立たない人
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』にはさらにこう書かれています。
いろいろな手法やテクニックも、心が平和的な人たちが使えば、効力を発揮する。誤解を減らすことができるし、人間関係を円滑にできる。
しかし、心が敵対的な人物なら、どんな手法を使ったところで、たいして役に立たない。相手は丸めこまれているとか、手玉に取られていると感じるだけだ。
人間関係をスムーズにするための手法が威力を発揮できるかどうかは、もっと深いところにあるものによって決まってくるんだ。
人間関係の手法がまったく無駄なのではありません。それを使えばより人間関係を円滑にすることができます。
しかし心が敵対的な人が使えば逆効果になり、特に相手が敏感であれば不快な思いをさせてしまうでしょう。
人間関係をスムーズにするための手法が威力を発揮できるかどうかはもっと深いところにあるもの、つまり人をどう見ているか、心が敵対的であるか平和的であるかによって決まる、といわれているのですね。
次回は、心と行動の関係について、具体例をあげてお話ししていきます。
まとめ
- 「箱の法則」とは、あらゆる人間関係の問題を引き起こすのは、自分が「箱」に入っていること、ということです。箱とは自己欺瞞のこと、箱に入るとは、相手を物として見ていること、心が敵対的な状態のことを指します
- 心の状態よりも行動が大事である、という主張に対しては、「行動は問題にならない」と教えられています。それは心でどう思っているか・相手を人として見ているか・物として見ているかは相手に伝わり、行動だけを正しても心が敵対的であれば、相手は威圧感を抱いてたり、丸め込まれていると感じたりするからです
- ゆえに心が敵対的であれば、どんな人間関係の手法を使ったところで役には立ちません。心が平和的な人がそれを使ってこそ効力が発揮され、誤解を減らし、人間関係が円滑になります。人間関係を決めるものは、深いところにあるもの-心-なのです
勉強会に参加された方の感想
○思えば自分が箱に入ってしまっていると、人間関係のトラブルが生じていたように感じます。
平和な状態を維持できるよう、自分の状態と相手の状態を客観的に見ることに努めたいと思います。
続きの記事はこちら

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