心理学勉強会 主催の ゆう です。
本日の心理学勉強会には初めての方4名を含む、8名の方にご参加いただきました^^
今年初めての心理学勉強会、たくさんの方にご参加いただき、とてもありがたかったです。
参加された方とのディスカッションも盛り上がり、非常に有意義な時間となりました。
今年は例年以上に良いスタートを切ることができ、これからがとても楽しみです(^^)
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不健全な劣等感-「劣等コンプレックス」とは?
今回のテーマは、
アドラー心理学に学ぶ「“不健全な劣等感”を克服する方法」
でした。
前回のレポートでは、「劣等コンプレックス」についてお話ししました。
前回のレポートはこちら

どんな人にも、「こういう自分になりたい」という自己理想があります。その自己理想と現状の自分を比べれば、当然、差ができますよね。
その差に対して抱く感情を、アドラー心理学では「劣等感」といわれます。なので劣等感はどんなに優秀に見える人でもあるものなのですね。
どんな人にあるのが劣等感なので、それは決して不健全なものではありません。むしろ、劣等感は目標達成に向かうバネにさえなります。
このようにアドラー心理学にみると、劣等感は、世間一般に持たれている「悪いもの」というイメージが薄まり、自己成長に欠かせないものとわかりますね。
しかしその劣等感を言い訳にして、目標達成に向かわないこともまた、私達には多いのです。
劣等感を言い訳にして目標達成に向かわないことを「劣等コンプレックス」といいます。この劣等コンプレックスで私達は苦しんでいるのです。
その劣等コンプレックスの人には「口癖」がある、ということまで前回お話ししました。
それはどんな口癖なのでしょうか?
劣等コンプレックスの人の「口癖」とは?
1つ目は、「はい…でも」という言い訳です。
「そうしたいけれど、私には◯◯という事情があるからできない」と言っている人は、劣等コンプレックスである可能性が高いのです。
この◯◯という事情は、本当に正当な理由なのでしょうか?
たとえばとして、小説家志望の男性がいたとします。
その男性は所帯を持ってサラリーマンとして働いており、小説を書くことは趣味のレベルです。しかしいつかは会社をやめ、小説を書くことを生業にしていきたいと思っています。
その男性が「今は家族をしっかりと養っていく必要があり、小説の執筆に集中はできないから、作品を書き上げてコンクールに応募することもできない」と語っていたとします。
これは正当な理由と言えるでしょうか。
正当な理由とは、言えないですよね。
家族を養っていくため仕事に割く時間は多くなり、小説執筆に取れる時間が少ないのは確かでしょう。
しかし小説執筆の時間がまったくないわけではありませんね。
休日のまとまった時間を確保し、その時間で書き上げ、コンクールに応募することは可能なはずです。
それをやらないのはどうしてか?
コンクールに応募しても、仮に自分の作品が箸にも棒にもかからなかったとすれば、ショックを受けます。
自分には小説家としての天性的な才能はなかったと認めなければなりません。
けれどそんなことはしたくない、みじめな気持ちになりたくない。
それなら、「◯◯だから、できない」と言い訳をしておいた方が楽なのです。自分を傷つけなくて済むから、自己正当化できるから、言い訳をしてしまっているのですね。
このような言い訳が口癖の人は、劣等コンプレックスの人といえるのです。
劣等コンプレックスの人の口癖にはもう1つあります。それは次回、ご紹介します。
まとめ
- アドラー心理学で劣等感とは、自己理想との差に対して抱く感情をいいます。自己理想は誰しもが持っているゆえ、どんな人にも劣等感はあるのであり、それは健全といわれています。劣等感があるからこそ私達は目標に向かえるのです
- その劣等感を目標達成に向かわない言い訳に使うのが「劣等コンプレックス」であり、私達はこの劣等コンプレックスで苦しんでいると教えられています
- 劣等コンプレックスの人の口癖の1つが、「はい…でも」という言い訳です。できない事情を並べて、目標に向かわないことを正当化している言葉です。なぜ目標に向かわないのかといえば、傷つきたくない、自分に失望したくないからなのです
勉強会に参加された方の感想
○劣等感をいつも感じてることに共感しました。克服するための考え方を実行していきたいです。
○劣等感自体の考え方で自分が楽になれるのかなあと感じました!
○劣等感があるからこそ、目標に向かって進めると、前向きな姿勢が参考になりました。
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