11/15(水) “YOUメッセージ”から“Iメッセージ”へ-人間関係の悩み解消の3ステップ4|心理学勉強会 レポート25

心理学勉強会 主催の ゆう です。

今回の勉強会には初めての方お2人を含む、3名の方にご参加いただきました^^

平日の夜で仕事も忙しく、参加が難しくなってしまった人もいましたが、来られた方と学びを深めることができ、嬉しく思います。

アウトプットの機会をいただけて、ありがたいです(^^)

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アドラー心理学に学ぶ「対人関係の悩み解消の3ステップ」

今回のワークショップのテーマは、
アドラー心理学に学ぶ「人間関係の悩み解消の3ステップ
でした。

アドラーが「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」で語っているように、対人関係で悩み、苦しまれている方は多いでしょう。

アドラー心理学のパイオニアである野田俊作さんは、その悩みの解決方法を“3ステップ”で教えられています(『グループと瞑想 (アドラー心理学を語る2)』より)。

その3ステップとは、

  1. 課題の分離
  2. 結末を予測する
  3. 代替案(オルタナティブ・ウェイ)を実行する

です。

これまで、最初のステップである「課題の分離」について話をしてきました。

前回の記事はこちら

10/9(月・祝) 相手の課題へ“介入”してはならない理由-人間関係の悩み解消の3ステップ3|心理学勉強会レポート18
朝活主催の、ゆうです。今月から中目黒のレンタルスペースで、ワークショップを開催することにしました☆カフェでの勉強会とはまた違い、レンタルスペースではより話に集中していただいたり、ゆったりと落ち着いてディスカッションしたりもできるので、とても...

課題の分離とは、対人関係の問題に対し、「相手の課題」と「自分の課題」とに切り離すことです。

たとえば、LINEの返信が来なくてイライラしている場合。

この場合の「相手の課題」は、「返信をするかどうか」です。
そして「自分の課題」は、「返信が来ないことにどう対処するか」ですね。

ここで課題の分離について知っておかないといけないのが、相手の課題に介入してはならない、ということです。

相手の課題に介入すれば、相手との関係が必ず悪くなってしまいます。

先の例でいうと、LINEの返信がないことに対して、「どうして返信してくれないの?」と相手を責めたならば、相手は私を嫌って、ますます返信をしなくなるでしょう。

このように「課題に介入してはならない」が、課題の分離の基本ルールです。

前回の記事はここまでお話ししました。

では、どうすれば相手の課題に介入せずに、相手に望むように動いてもらえるのでしょうか。

「YOUメッセージ」を「Iメッセージ」に

相手に動いてもらうには、相手を変えるには、まず自分が変わるしかありません。

具体的な方法として、相手に指図をするのではなく、自分の気持ちを伝える、という方法があります。

相手に指図するのは「YOUメッセージ」、
反対に自分の気持ちを伝えるのは「Iメッセージ」といわれます。

「YOUメッセージ」を「Iメッセージ」に変えることで、相手の課題に介入することなく、相手の気持ちが自分の望んでいる方向へと動いていきます

たとえば、「LINEの返信をしないなんて、あなたってひどい」。このように相手を責めているのは「YOUメッセージ」ですね。

これを「Iメッセージ」に変換すると、どうなるでしょうか。

LINEの返信をしてくれなくて、私は悲しかった」と言い換えられると思います。

責められたら相手は反発するでしょうが、気持ちを伝えられて反発することはないでしょう。むしろ、「そんな悲しい思いにさせて、悪かった」と思ってもらえるかもしれません。

そして「次は、返信してもらえると嬉しい」と言われたら、相手はやる気になるのではないでしょうか。

もちろん、そう簡単に相手の気持ちは変わらない場合も多いと思います。それまでに信頼関係が築けていない相手には効果は薄いでしょう。

しかし信頼関係を築き、相手にとってあなたの存在が大きければ、効果は大きくなるに違いありません。

「YOUメッセージ」を「Iメッセージ」に

LINEに限らず、ゴミ出しや買い出し、ちょっとした頼みごとから仕事の依頼まで、いろいろな日常の場面に応用して、ぜひ実行していただきたいと思います。

まとめ

  • アドラー心理学の第一人者である野田俊作さんは、対人関係の悩みの解消法を3つのステップで教えられています。最初のステップが「課題の分離」です。課題を分離せずに相手の課題に介入すれば、必ず関係が悪くなってしまいます
  • 課題に介入せずに、相手に望む行動を取ってもらう方法として、相手に指図する「YOUメッセージ」ではなく、自分の気持ちを伝える「Iメッセージ」を使うことが挙げられます
  • 具体的には「~してくれないなんて、あなたはひどい」と決めつけるのはYOUメッセージであり、「~してくれなくて、私は大切にされていない思いがして、悲しかった」と自分のニーズ・感情を伝えるのがIメッセージです。前者は反発を招き、後者は共感を得られる可能性が高まります

勉強会に参加された方の感想

○勉強会に出てみて、今自分の抱えている問題を言葉として捉えることができました。

続きの記事はこちら

4/5(木) 課題の分離の後は?解決策が得られる「結末の予測」-人間関係の悩み解消の3ステップ5|心理学勉強会レポート34
ワークショップ主催のゆうです。今回のワークショップには初めての方3名を含む、7名の方にご参加いただきました(^^)暖かくなったと思ったら、また少し冷え込んで、体調管理が難しい時期ですね。体調が悪くなって参加できなくなってしまった方もいて、残...

参考にした書籍

グループと瞑想 (アドラー心理学を語る2)

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