心理学勉強会 主催の ゆう です。
今回の勉強会には初めての方お2人を含む、3名の方にご参加いただきました^^
平日の夜で仕事も忙しく、参加が難しくなってしまった人もいましたが、来られた方と学びを深めることができ、嬉しく思います。
アウトプットの機会をいただけて、ありがたいです(^^)
スポンサーリンク
アドラー心理学に学ぶ「対人関係の悩み解消の3ステップ」
今回のワークショップのテーマは、
アドラー心理学に学ぶ「人間関係の悩み解消の3ステップ」
でした。
アドラーが「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」で語っているように、対人関係で悩み、苦しまれている方は多いでしょう。
アドラー心理学のパイオニアである野田俊作さんは、その悩みの解決方法を“3ステップ”で教えられています(『グループと瞑想 (アドラー心理学を語る2)』より)。
その3ステップとは、
- 課題の分離
- 結末を予測する
- 代替案(オルタナティブ・ウェイ)を実行する
です。
これまで、最初のステップである「課題の分離」について話をしてきました。
前回の記事はこちら

課題の分離とは、対人関係の問題に対し、「相手の課題」と「自分の課題」とに切り離すことです。
たとえば、LINEの返信が来なくてイライラしている場合。
この場合の「相手の課題」は、「返信をするかどうか」です。
そして「自分の課題」は、「返信が来ないことにどう対処するか」ですね。
ここで課題の分離について知っておかないといけないのが、相手の課題に介入してはならない、ということです。
相手の課題に介入すれば、相手との関係が必ず悪くなってしまいます。
先の例でいうと、LINEの返信がないことに対して、「どうして返信してくれないの?」と相手を責めたならば、相手は私を嫌って、ますます返信をしなくなるでしょう。
このように「課題に介入してはならない」が、課題の分離の基本ルールです。
前回の記事はここまでお話ししました。
では、どうすれば相手の課題に介入せずに、相手に望むように動いてもらえるのでしょうか。
「YOUメッセージ」を「Iメッセージ」に
相手に動いてもらうには、相手を変えるには、まず自分が変わるしかありません。
具体的な方法として、相手に指図をするのではなく、自分の気持ちを伝える、という方法があります。
相手に指図するのは「YOUメッセージ」、
反対に自分の気持ちを伝えるのは「Iメッセージ」といわれます。
「YOUメッセージ」を「Iメッセージ」に変えることで、相手の課題に介入することなく、相手の気持ちが自分の望んでいる方向へと動いていきます。
たとえば、「LINEの返信をしないなんて、あなたってひどい」。このように相手を責めているのは「YOUメッセージ」ですね。
これを「Iメッセージ」に変換すると、どうなるでしょうか。
「LINEの返信をしてくれなくて、私は悲しかった」と言い換えられると思います。
責められたら相手は反発するでしょうが、気持ちを伝えられて反発することはないでしょう。むしろ、「そんな悲しい思いにさせて、悪かった」と思ってもらえるかもしれません。
そして「次は、返信してもらえると嬉しい」と言われたら、相手はやる気になるのではないでしょうか。
もちろん、そう簡単に相手の気持ちは変わらない場合も多いと思います。それまでに信頼関係が築けていない相手には効果は薄いでしょう。
しかし信頼関係を築き、相手にとってあなたの存在が大きければ、効果は大きくなるに違いありません。
「YOUメッセージ」を「Iメッセージ」に。
LINEに限らず、ゴミ出しや買い出し、ちょっとした頼みごとから仕事の依頼まで、いろいろな日常の場面に応用して、ぜひ実行していただきたいと思います。
まとめ
- アドラー心理学の第一人者である野田俊作さんは、対人関係の悩みの解消法を3つのステップで教えられています。最初のステップが「課題の分離」です。課題を分離せずに相手の課題に介入すれば、必ず関係が悪くなってしまいます
- 課題に介入せずに、相手に望む行動を取ってもらう方法として、相手に指図する「YOUメッセージ」ではなく、自分の気持ちを伝える「Iメッセージ」を使うことが挙げられます
- 具体的には「~してくれないなんて、あなたはひどい」と決めつけるのはYOUメッセージであり、「~してくれなくて、私は大切にされていない思いがして、悲しかった」と自分のニーズ・感情を伝えるのがIメッセージです。前者は反発を招き、後者は共感を得られる可能性が高まります
勉強会に参加された方の感想
○勉強会に出てみて、今自分の抱えている問題を言葉として捉えることができました。
続きの記事はこちら

参考にした書籍
スポンサーリンク