11/5(日) 勇気を奪う「あなたメッセージ」、勇気づける「私メッセージ」-良好な人間関係を築く 勇気づけの方法4|心理学勉強会レポート24

心理学勉強会 主催の ゆう です。

今回の心理学勉強会には初めての方5名を含む、6名の方にご参加いただきました☆

今回は初めてお会いする方が多く、いつもより緊張しましたが(^^;)
参加された方は皆さん、優しい方ばかりで、ありがたかったです(>_<)

勉強会後も、考えさせられるご質問をいただいて、それにお答えしたり、参加された方同士の話も盛り上がったりなど、充実した時間となりました。

ご参加いただいた方に感謝です!

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勇気を奪ってしまう行為、本当に勇気づける行為とは?

今回の勉強会では、
アドラー心理学に学ぶ「良好な人間関係を築く“勇気づけの方法”
についてお話ししました。

アドラー心理学は「勇気の心理学」ともいわれるように、“勇気”が重要視されています。

勇気は、人間が精神的に健康的、建設的に生きていくのに、絶対必要な要素です。

勇気があれば、建設的な行動に向かうことができます(建設的な行動とは、人の役に立とうと一生懸命勉強や仕事をしたり、積極的にコミュニケーションをしたり、といったことです)。

反対に、勇気を失うと、建設な行動をやらなくなったり、非建設的な行動に向かってしまいます(非建設的な行動とは、勉強や仕事を放棄したり、人との接触を避けたり、といったことです)。

つまり、勇気がなくなると、引きこもりになったり、不良になったり、人間関係でトラブルを引き起こしたりしてしまうのです。

だから、お互いを勇気づけていくこと、勇気を奪わないことが、健康的に生きていくためにはとても大切なのですね。

では、相手を勇気づける行為とは、
それとは反対に、勇気を奪ってしまう行為とは何でしょうか。

勇気を与えているつもりで、実は勇気を奪っている行為は、「叱る」ことと「ほめる」ことでしたね。

なぜそれらが勇気を奪うことになるかについては、以前の記事をご覧ください。

叱ることの詳細はこちら

7/15(土) 実は勇気くじきになる行為とは?相手の敵になる“叱る”-良好な人間関係を築く 勇気づけの方法1|心理学勉強会レポート6
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ほめることの詳細はこちら

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それでは、勇気を与える行為は何かというと、前回の記事で具体例を通してお話ししました。

前回の記事はこちら

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それは、美味しい料理をつくって待っていて、パートナーが帰ってきたときに、何と言ってもらえたらあなたは嬉しいですか、というものです。

たとえば、

「おお、偉いね」

と言われたら、どうでしょうか?

なんか、違和感がありますね。人によっては、上から目線に感じるかもしれません。

そうではなく、

おいしいね
ありがとう
うれしいな

と言われると勇気づけられると思います。

対等な関係から出た感謝の言葉が、相手を勇気づけることになるのです

勇気をくじく「あなたメッセージ」と、勇気づける「私メッセージ」

では、なぜ感謝の言葉が相手を勇気づけることになるのでしょうか?

アドラー心理学の第一人者であり、『勇気づけの方法』の著者である野田俊作さんは、以下のように語っています。

「偉い」は「あなたメッセージ」だから。

「あなたはよい、あるいは悪い」というのを、こちらが判断している。

「うれしい」とか「ありがとう」というのは、こちらがどう感じているかを言っている「私メッセージ」です。

相手をいいか悪いか判断するのは、勇気くじきなんです。

まず、「偉い」と言うのは、「あなたは偉い、あなたは偉くない」と、私が相手を判断している言葉です。これは私が上で、相手は下という縦の関係の表れです。

「ほめる」の回でも紹介した通り、縦の関係を築くと、結果的に相手の勇気を奪ってしまうことになります。

このような、「あなたはこうだ」と、相手を判断する言葉は「あなたメッセージ」といわれます。縦の関係から出る「あなたメッセージ」は、相手の勇気をくじくことになるのです

反対に、「うれしい」「ありがとう」という感謝の言葉は、「私がどう感じているか」を伝えるもので、「私メッセージ」といわれます。

「私メッセージ」は対等な関係、横の関係から発せられるものだから、勇気づけることができるのです

ゆえに、勇気づけの基本は感謝の言葉です。野田さんは勇気づけとして、感謝の言葉をいっていれば間違いはないとも語られています。

この

「あなたメッセージ」
「私メッセージ」

について、次回、さらに具体的な例を交えて掘り下げてご紹介していきたいと思います。

まとめ

  • アドラー心理学は「勇気の心理学」ともいわれるように、勇気が重要視されています。勇気が欠ければ建設的な行動をしなくなり、対人関係でトラブルも起こしかねません。反対に勇気があれば前向きに行動し、精神的にも健康になるのです
  • 相手を勇気づけるには、対等な関係(=横の関係)から感謝やお礼、喜びを伝えることです。横の関係から発せられる「私メッセージ(自分の感情・考えを伝えるメッセージ)」は相手を勇気づけることができます
  • 「私メッセージ」とは反対に、縦の関係から出る「あなたメッセージ(相手を批評する、善いか悪いかを判断するメッセージ)」は相手の勇気をくじくのです

勉強会に参加された方の感想

○和気あいあいで楽しかったです。時間が短く感じました。

○嫌われる勇気を読みましたが、すっかり忘れていたことを思い出しつつ、分からなかったことが腑に落ちました。

続きの記事はこちら

5/5(土) 相手を勇気づける“Iメッセージ”への変換の仕方-良好な人間関係を築く 勇気づけの方法5|心理学勉強会レポート38
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引用した書籍

勇気づけの方法 (アドラー心理学を語る4)

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