10/31(火) あらゆる人間関係の問題を引き起こす“箱”とは?-箱の心理学から学ぶ 人間関係を良好にするメソッド1|心理学勉強会レポート22

こんにちは。心理学ワークショップ主催の ゆう です。

今回のワークショップには初めての方お2人を含む、5名の方にご参加いただきました☆

約1年振りに参加された方もおられ、変わらずお元気そうで、よかったです^^

今回は初めてお話しするテーマだったので、いつもより緊張しましたが、関心もって聞かれている方ばかりで嬉しかったです。充実した時間となりました(^^)

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あらゆる人間関係の問題を引き起こしているものとは?

今回は、
人間関係の悩みを解決する『箱』の法則
というテーマでお話ししました。

みなさんは、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』という本をご存知でしょうか?

自分の小さな「箱」から脱出する方法

全米でベストセラーとなった本で、日本でも2006年に発売され、話題になりました。

2007年には続編の『2日で人生が変わる「箱」の法則』が発売されています。

2日で人生が変わる「箱」の法則

さらに今年(2017年)になってビジネスマン向けの新刊も発売されました(『自分の小さな「箱」から脱出する方法 ビジネス篇 管理しない会社がうまくいくワケ』)。

自分の小さな「箱」から脱出する方法 ビジネス篇 管理しない会社がうまくいくワケ

これらの本に一貫しているのが「箱の法則」です。

「箱の法則」とは

身の周りのあらゆる人間関係の問題を引き起こしているのは、自分が「箱」に入っていることが原因である

ということです。

職場の上司や同僚、後輩。家庭でいえば妻や夫、子ども、祖父母。

私たちは、これらの人たちのとの間で生きています。

良好な関係が築けていればいいのですが、誰かと何かしらの問題を抱えてる人がほとんどではないでしょうか?

「上司とうまくいかない」
「後輩が言うことを聞いてくれない」
「妻(夫)との関係が冷めている。挨拶を交わすのもおっくうだ」
「子どもの悪さを注意をしても、良くなるどころか、関係が悪くなる一方だ」

など。

どうすればこれらの人間関係を改善できるのか…。

そんな悩みに対し、あらゆる人間関係の問題を引き起こしているのは、自分が「箱」に入っているからだ、と答えているのが「箱の法則」です。

つまり、箱から脱出さえすれば、あらゆる人間関係の問題は解決し、有益な目標の達成に向かって集中できるのですね

「箱」とは何か?[箱の外]と[箱の中]の違いとは

では、この「箱」とは何のことでしょうか?

箱は「自己欺瞞」であるといわれています。自己欺瞞とは、自分への裏切りであり、自己正当化することです。
自己欺瞞に陥っていることを、箱の中に入っている、といわれています。

箱の中に入っているのと、箱から出て外にいる状態とで、どのような違いが生じるのでしょうか?

箱の外にいると、他の人をあるがままの人間として見ることができます

反対に、箱の中にいると、自分や他の人たちをゆがんだ目で見てしまいます。他の人々は人ではなく“物”に過ぎない、という見方になるのです

人を人として見るとは、相手は自分と同じようなニーズや望みを持った人間である、と見ていることです。
そのように見れば、自分のニーズや望みばかりを優先させるのではなく、相手のニーズや望みを満たせるように手を貸そう、助けようという気持ちになります

人を物として見るとは、他人のニーズや望みは大したことのない、自分と比べればごく軽いものだ、と見ていることです。
そう見れば、自分のニーズや望みを満たすことのみに目を向け、相手のことはないがしろにしてしまいます。相手は私のニーズを満たすことへの脅威、やっかい者であるとさえ見てしまうでしょう

箱の外にいる箱の中に入っている
人を“人”として見る
相手は自分を同じようなニーズや望みを持った人間であると思う
人を“物”として見る
相手のニーズや望みを大したことのないもの、自分と比べればごく軽いもの、と見る
→相手のニーズや満たす手助けをしようという気持ちになる→自分のニーズを満たすことのみに目を向け、相手は自分にとっての脅威、やっかい者と見る

今までの生活を振り返ってみて、人を物として見てしまったことは、誰にでもあると思います。

自分の思いこそ優先されるべき。相手は私に楯突くやっかい者であると。

そのように人を物として見てしまうこと、箱の中にいることこそ、あらゆる人間関係の問題であると指摘されているのです。

本当に箱の中にいることが人間関係の問題なのか?
行動自体は問題にならないのか?

などの疑問については次回、お答えします。

まとめ

  • 「箱の法則」とは、身の回りのあらゆる人間関係の問題は、自分が「箱」に入っていることが原因である、ことをいいます。「箱」とは自己欺瞞のことであり、箱の中に入っているとは、ほかの人を“物”として見ている状態のことです
  • 箱の外にいるとは、相手を人として見ている状態であり、相手のニーズを知り、それを満たす手助けをしようという気持ちになれます。反対に箱の中に入れば、自分のニーズのみを優先し、相手は自分のニーズを満たすのを邪魔する者とさえ見てしまいます。その心が人間関係の問題を引き起こすのです

ワークショップに参加された方の感想

○問題を分析して解決法まで分かりやすく説明していただけました。
 心理学のレクチャーを初めて聞きましたが、凄く興味を持てました。

○説明がとても分かりやすかった。
 日頃の自分の心の持ち方で反省すべきところに気づく、良い機会になりました。ありがとうございます。

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