こんにちは。心理学ワークショップ主催の ゆう です。
今回のワークショップでは、初めての方お1人を含む、7名の方にご参加いただきました☆
ワークショップだけでなく、その後の質疑応答も盛り上がり、充実した時間を過ごせました^^
アウトプットは、自分の理解を深めるためにも大切ですね。
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アドラー心理学に学ぶ「“不健全な劣等感”を克服する方法」
今回のテーマは「“不健全な劣等感”を克服する方法」でした。
「劣等感」についてのレポートは今回が3回目です。
前回の劣等感についてのレポートはこちら

劣等感と聞くと、「自分の成長を妨げるもの、自分を落ち込ませるもの」と、悪いイメージを持たれている方が多いと思います。
しかしアドラー心理学では、目標がある限り劣等感があるのは当然であり、健全なものである、と教えられています。
それは、どんな人にも自己理想があり、現状と理想とを比べれば必ず差ができます。その差に対して抱く感情を劣等感といわれるからです。
ゆえに目標(理想)がある限り劣等感があるのは当然なのですね。
しかしその劣等感があるからこそ、人間はそれをバネにして建設的な行動に向かい、理想へと近づいていけるのです。
だから劣等感は健全なものといえます。
ところが…。
私たちは劣等感を言い訳にして、目標達成から遠ざかろうとすることがあります。この劣等感を「劣等コンプレックス」といいます。
劣等コンプレックスの人が振りかざしている『見かけの因果律』
前回は劣等コンプレックスとは具体的にいうと、「Aであるから、Bできない」という論理に立っている、とお話ししました。
たとえば
「自分には学歴がないから、成功できない」
とか
「自分は背が低いから、モテないんだ」
などです。
これは一見、論理的にも思えます。しかし少し考えると、おかしいと気づかれるはずです。
なぜなら、学歴が低い人でも成功されている人はいますし、背が低い人でもモテている人はいるからですね。
このように、一見因果関係が成り立っているようで、成り立っていない「Aであるから、Bできない」という論理を「見かけの因果律」といいます。
劣等コンプレックスの人は「見かけの因果律」を振りかざしているのです。
「見かけの因果律」を振りかざす理由は?
ではなぜ、「見かけの因果律」を振りかざしているのでしょうか?
それは目標達成に向かう勇気ないから、そして、目標達成に向かわないことを正当化するためなのです。
勇気がないことを認めずに、「自分は○○だから、××だから、これができないんだ」と、本当は理由にならないことを使っているのです。
自分の欠点をあげてみたり、他者の欠点をあげつらったり、他者を敵だと見なしたり、環境の悪さのせいにしたりして目標達成に向かわないようにしている。これが劣等感コンプレックスなのです。
その劣等感コンプレックスの人が使っている「口ぐせ」もあるのですが、それは次回、詳しくお話しします。
まとめ
- アドラー心理学で劣等感とは 自己理想に対して抱く感情といわれています。誰しも優越性を求めているので、劣等感を抱くのは当然であり、健全であるのです
- 劣等感を言い訳にして目標達成から遠ざかろうとするのを「劣等コンプレックス」といいます。私たちはこの劣等コンプレックスで苦しんでいると教えられています
- 劣等コンプレックスは「Aであるから、Bできない」という見かけの因果律を振りかざしている状態、ともいわれます。そのように無理矢理に因果関係を成り立たそうとする理由は、目標達成に向かわない自分を正当化するためのなのです
ワークショップに参加された方の感想
○劣等コンプレックスの塊だったなあ、と感じました。
○多くの気付きを頂きました。
○自己欺瞞とは何か、ということを知れました。
続きの記事はこちら

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